東方生司妖   作:茸型衛星

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人妖大戦、もうちっとだけ続くんじゃ。


12.妖精神と人妖の戦

遠くに見えるは妖怪勢力。

眼下に広がる人間勢力。

 

やがて、少しずつ、妖怪が動き出す。

人間たちは慌てて広場へ避難する。

広場にあるロケットに、我先にと乗り込んだ。

 

地面が揺れる。

そう、妖怪が襲撃してきたのだ。

 

「白銀は此処で待っててね」

「仰せの通りに」

 

先程の人間の元へと駆けつける。

よほど警戒していたようで、私の方を遠くから見つめている。

私がある程度近づくと、向こう側から話しかけてきた。

 

「貴女の言う通りになったわね。一応感謝しておくわ」

「結局信じたんだね、私は敵側(ようかい)なのに。」

「忠告を無視してのんびりできるほど人間は陽気じゃないわ。じゃぁ、私はもうロケットに乗るから。」

 

別れの挨拶を口にした女性は、ロケットに足を運ぶ。

 

「それじゃぁね、えーりん。もう二度と会うことは無いだろうけど」

「永琳、よ。さよなら、人間側の妖怪(反逆者)さん。」

 

永琳がロケットに乗り込むと同時に、妖怪が街へ入ってきた。

ここからでも聞こえる断末魔は兵士の物だろうか。

遠くの方で血飛沫と断末魔が飛び交う。

 

「さて、私も参加してみようかな。」

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

私は今、最前線にいる。まだ攻撃はしていない。

妖怪と人間の戦いは、恐らく妖怪の勝ちだろう。

人間が妖怪を倒しても、圧倒的な数で押し返される。

このままでは人間は押し負けてしまうだろう。

 

私は空気と同化する。妖精は自然の産物、自然そのものだ。空気になることなど容易い。

妖怪も人間も私には気づいていないようだ。

空気と化した体を素早く動かし、私自身が竜巻になる。

竜巻は妖怪だけを根こそぎ巻き込み、何処か遠くへと吹っ飛ばす。

残った妖怪はごく少数で、どうすることも出来ないまま木の陰などに避難する。

応援が来るのを待っているのだろう。

 

人間たちは放心状態で、何が起こったかも分かっていないのだろう。

只々こちらを見て呆然としている。

私はそんな人間たちを下目に、永琳の乗っているロケットへと足を運ぶ。

竜巻はやがてそよ風へと姿を変え、私は妖精の体に戻る。

 

 

 

 

永琳の乗っているロケットの窓を覗く。

永琳は先程の竜巻を見ていたようで、信じられない、といった顔をしている。

膝には、少し前に会った黒髪の子供が座っていた。永琳に何かを聞いている。

 

永琳も此方に何かを問いかけているようだが、ロケットの窓は音を通さない。

 

 

やがて、ロケットが発射された。

月を目指して上へ上へと。

私はロケットを追わずに、そのまま見送った。また会うことは無いだろう。

 

 

~~~~

 

白銀を待たせていた位置に戻る。

 

「主、もう戻ってきたのか。」

「そんなに早かったかな?それより、今からすべきことは分かる?」

 

といっても、白銀には分からないだろう。

 

眼下に広がる無数の空き家、物音一つしない無人の街、人間達の高い技術力。

これだけで分かる人も十分にいるだろう。

 

「人間達が生み出した沢山の物を貰っていくよ。」

「つまり、俺はめぼしいものを取っていけば良いのだな?」

「そういうこと。」

 

私は白銀に、小さな手提げを渡した。

手提げは私が創った異世界と繋がっており、いくらでも物が入る。

 

「じゃぁ、私はこっちから取るね。」

「では、俺は反対側へいこう」

 

白銀は、私と正反対の方向に歩き出した。

私も、白銀と正反対の方向へ歩き出す。

 

 

 

 

~少女採取中~




空き巣、ダメ、絶対。

主の好きなキャラは、華仙やにとり、こころですかね。
わかさぎ姫や芳香も好きです。
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