内容の薄い生活は短く感じるものです。
内容が濃い生活、つまりそれは仲間といる時間。
初めて微生物と出会ってから早数億年。何をしていたかって?上空を飛び回って生物の進化を眺めていました。(途中で寝てたとは言えない)
約27億歳になったある日。酸素が生まれた。
それもそのはず、陸地はコケやシダで覆われていた。
コケを見つけたときは本気で喜んだものだ。
酸素が生まれたことによって、生物が陸に上がってきた。
「…何だこれは…トカゲ?ではなさそうだ…」
それは立派な生物なのだが、自分の知っている生物とはまるで違った。
謎の生物について悩んでいると、海の上に新しい生命が生まれるのを感じた。
「海の上に」生まれたのである。普通では考えられないことのはず。
「…行ってみるか」
海の上を低空飛行で移動する。
しかし、宇宙の時ほどのスピードは出ない。
最高速の時でも光と同じ位だ。
どうやら大気が濃いところでは弱体化するようだ。
それもそのはず、妖精は自然から生まれ、自分に合っているもの(花、木、水など)の近くにいる時に力が増す。
なら自分に合っているものは何か、それは宇宙だろう。現に、宇宙に近づくほど力が増す。
「お、見つけた。…妖精か?」
海に浮いているのは、自分より一回り小さな、羽の生えた幼女だった。
既に見た目で分かるが、妖精のようだ。
「君はここで生まれたのか?」
「…」
妖精は喋ることができないのか無言のまま頷く。
そして、何かを見つけたようにふよふよと飛んで行く。
「仲間か…そういえば、自分以外の妖精と会うのは初めてだな。」
さっきの妖精を追いかける。
「おーい!」
共に楽しい時を過ごせることを願って。
飛んで行った妖精に声をかけ、追いつく。
何処へ行くのか訊こうとしたら、妖精が急に抱き付いてきた。
俺は驚いたが、すぐに理由が分かった。
「…仲間がいないのか?」
「…!」
図星だったようで、服を握る力が強くなった。
「俺と一緒に来るか?」
妖精は、少し嬉しそうに頷いた。
もちろん何処へ行くかは決まっていない。
「2人で生活するなら、家がいるな。」
二人とも家が無い(宇巧は普段空中で一日を過ごす)ので、家を造りに森へ入る。
暫く森を歩いていると湖があり、遠くに森を挟んで山が見えた。
湖のそばには、少し平原もある。
「お、なかなか良い土地だな。ここにするか?」
妖精にそう訊くと、妖精は何かを見つけたのか、森に入っていく。
ついて行ってみると、大木に子供が数人入れる程の大きな穴が空いていた。
「ここがいいのか?」
妖精は、そうだと言わんばかりに首を縦に振る。
「じゃ、今日からここは俺等の家だ。」
自分にとっては星自体が家のようなものなのだが。
ある日、久しぶりにアテナがやってきた。
「アテナ、なんでここに?」
「星の安定が確認されたので、それを伝えに来ました。以後数十億年は、星が安定した状態が維持されます。」
「つまり、暫く仕事はないと」
「そうなりますね。部下でもつくって、休んでみては如何でしょうか。」
「部下…」
「ええ。神を創造し、仕事をしてもらうのです。」
俺はとうとう部下を持つ立場になったのか。
そんなことを考えながら、能力で神を創造する。
「…其方が我の主か」
「あ、主?…まぁそうなるか。」
あるじ、と呼ばれるとは思わなかった。
それにしても、自分の神に対するイメージのせいなのか、少し強そうな老人が生まれた。
「成功のようですね。では、私はこれで。」
「あ、もう行くのか?」
「はい。あと、貴女も女なのですから口調には気を付けた方がいいですよ。」
言い終えると、瞬く間にどこかへ行ってしまった。
…喋る時の口調は考えておいた方がいいかもしれない。
森の方から妖精が出てきた。突然の来客に驚いていたのだろうか。
「主、この妖精は?」
「あぁ、お…私の家族。」
だめだ、まだ私口調に慣れない。
使い続けていたらそのうち慣れる事を願おう。
とにかく、また前以上に平和な日常が返ってくるのだろう。
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いつもの朝。今ではもう慣れてしまった、木に開いた穴の中で、今日も目覚める。
「主、そろそろ力を抑えてはどうだろうか。」
唐突に質問してきたのは、少し前に創った、部下の神。どうやら名前があったらしく、伊邪那岐大神というらしい。
「何故?」
「近頃、世界に妖気とやらが充満しているようで、妖が生まれている。」
「仕事してない間に大変なことになってるんだねぇ…」
平和ボケしていたのだろうか、知らない間に世界に異変が起こっていたらしい。
「でも、力を抑えるって、どうやって?」
「主の力で封印してみては?」
「封印か…生物にかけるのは初めてだなぁ…」
封印には、何か力を蓄えるものが必要なのだが、邪魔にならないように、髪留めにしてみる。
封印の印を神力で書き込んで、後ろで髪を結ぶ。
「おお、力が弱まった感じがする」
髪留めに力が蓄えられたせいか、結んだ髪が一気に伸びた。どういうことだろうか。
「あ…急に…眠気が…」
力が弱まったせいなのだろうか、一気に眠気が襲ってきた。
「先程起きたばかりにもかかわらずもう睡眠か」
「…zzz」
時代が進み、星に人間が生まれた頃。
とある木を中心に、羽があり人の形をした妖が大量に発生した。
そして、その妖たちは、一匹の妖を中心に、一柱の神を守り続けた。
~古代編へ続く~
初原作キャラと思った?残念、またオリキャラでした。
文字数が足りなかったので3話分を1話にまとめて投稿しました。
もっと1話の文字数を多くした方がいいのかな?