東方生司妖   作:茸型衛星

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サブタイトルネタバレ。


7.妖精神と薬師

「妖怪が人間にやられている?」

「うん」

 

久しぶりにてゐが来た。何をしていたのか知らないが、妙な噂を持ち込んできた。

近頃人間が妖怪を圧倒しているらしく、殺される妖怪が後を絶たないという。

ただの人間なら妖怪に触れるのがやっとだ。そんな人間がどのような方法で妖怪を倒すのか、気になったので調べに行くことにした。

 

「てゐも一緒に行く?」

「いいや、久しぶりに帰って来たんだ。もう少しゆっくりしていくよ。」

「じゃ、私は行ってくるね」

 

ゲートを通り、てゐが言っていた場所にワープする。

 

 

SIDE OUT

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

今、私は追われている。いつもなら苦労せずに倒せるような雑魚(ようかい)に。

 

「ギ―――――――!」

 

妖怪は、ノイズが混じったような声を発しながら突進してくる。

「もう!なんでこんな時に限って矢が無くなるの!」

やり場のない怒りを声に出しながら、全力で街へ走る。

 

遠くに街が見えた。あそこまで辿り着けば、兵士に助けて貰ったり、矢も補給できる。

しかし、少しの油断がミスに繋がる。私は、石に躓いてしまった。

背後に、妖怪が迫る。 覚悟を決めたその時。ふと、声が聞こえた。

 

「ヒーローは遅れてやってくる、か。あれ?この場合はヒロインなのかな?」

 

少女の声とともに、妖怪が潰れた。

潰れた妖怪の上には、羽の生えた少女が立っていた。おそらく妖精の類だろう。

純白のワンピースには、返り血が付いていなかった。

日陰の中で黄緑色の瞳が光る。

この妖精は私を助けたつもりなのだろうか。

しかし、妖精が人間を助けたという例は殆ど無い。

 

「…助けたように見せかけて、貴女も私を襲うつもりね。」

「え、ちょっと!それは酷いでしょ!」

 

妖精は純粋だ。あの反応からして、本当は襲うつもりはなかったのだろう。

しかし、用心に越したことはない。私は、街に向かって逃げ出した。

 

 

 

 

 

走り続けて疲れ切った頃。

やっと、街の入り口についた。

門番がきっちり街の入り口を護っている。

 

「…八意様で間違いないでしょうか」

「ええ。通して頂戴」

 

ビルの並ぶ街中でも、ひときわ目立つ、大きな八意家の家。

自室に入ると、早速今日採ってきた薬草を机に広げる。

 

「八意様、たまには研究以外のことをしてみては如何でしょうか。疲れが出ていますよ」

 

使用人が昼食を運んでくる。

研究以外の事…たまには気分転換も大事だろうか。

先程の、自分を助けてくれた妖精のことを調べてもいいだろう。

 

―何故か、あの妖精は妖力探知機に映らなかった。

 

 

 




皆さん、年末年始は誰と過ごしましたか?
彼女?彼氏?両親?親友?

私は勿論彼女と過ごしましたよ。
ただ、なぜか彼女は画面から出てきてくれないんですよね… 
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