「妖怪が人間にやられている?」
「うん」
久しぶりにてゐが来た。何をしていたのか知らないが、妙な噂を持ち込んできた。
近頃人間が妖怪を圧倒しているらしく、殺される妖怪が後を絶たないという。
ただの人間なら妖怪に触れるのがやっとだ。そんな人間がどのような方法で妖怪を倒すのか、気になったので調べに行くことにした。
「てゐも一緒に行く?」
「いいや、久しぶりに帰って来たんだ。もう少しゆっくりしていくよ。」
「じゃ、私は行ってくるね」
ゲートを通り、てゐが言っていた場所にワープする。
SIDE OUT
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今、私は追われている。いつもなら苦労せずに倒せるような
「ギ―――――――!」
妖怪は、ノイズが混じったような声を発しながら突進してくる。
「もう!なんでこんな時に限って矢が無くなるの!」
やり場のない怒りを声に出しながら、全力で街へ走る。
遠くに街が見えた。あそこまで辿り着けば、兵士に助けて貰ったり、矢も補給できる。
しかし、少しの油断がミスに繋がる。私は、石に躓いてしまった。
背後に、妖怪が迫る。 覚悟を決めたその時。ふと、声が聞こえた。
「ヒーローは遅れてやってくる、か。あれ?この場合はヒロインなのかな?」
少女の声とともに、妖怪が潰れた。
潰れた妖怪の上には、羽の生えた少女が立っていた。おそらく妖精の類だろう。
純白のワンピースには、返り血が付いていなかった。
日陰の中で黄緑色の瞳が光る。
この妖精は私を助けたつもりなのだろうか。
しかし、妖精が人間を助けたという例は殆ど無い。
「…助けたように見せかけて、貴女も私を襲うつもりね。」
「え、ちょっと!それは酷いでしょ!」
妖精は純粋だ。あの反応からして、本当は襲うつもりはなかったのだろう。
しかし、用心に越したことはない。私は、街に向かって逃げ出した。
走り続けて疲れ切った頃。
やっと、街の入り口についた。
門番がきっちり街の入り口を護っている。
「…八意様で間違いないでしょうか」
「ええ。通して頂戴」
ビルの並ぶ街中でも、ひときわ目立つ、大きな八意家の家。
自室に入ると、早速今日採ってきた薬草を机に広げる。
「八意様、たまには研究以外のことをしてみては如何でしょうか。疲れが出ていますよ」
使用人が昼食を運んでくる。
研究以外の事…たまには気分転換も大事だろうか。
先程の、自分を助けてくれた妖精のことを調べてもいいだろう。
―何故か、あの妖精は妖力探知機に映らなかった。
皆さん、年末年始は誰と過ごしましたか?
彼女?彼氏?両親?親友?
私は勿論彼女と過ごしましたよ。
ただ、なぜか彼女は画面から出てきてくれないんですよね…