オラリオにゲームみたいなダンジョンがあるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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ベル・クラネルと獅子王の旅 その3

『ベル、先程から何をしている?上へ進まぬのか?』

 

スカーフェイスは周囲を見回すベルに問いかける。

 

「うん、多分この階層にもユニークモンスターが居るんじゃないかと思って」

 

ベルはそう言いながらそれらしい物を探すが当然そう簡単に見つかるべくもない。

 

『ユニークモンスターは各階層に1体のみだ、それに全て隠されている、そう簡単に見つかる筈もなかろう』

 

「うん、だけど挑戦してみたいんだ、スカーフェイスの時みたいにユニーク装備が手に入るかも知れないから」

 

ベルはそう言い密林の中を隈無く探す。

 

「ん?」

 

その時、不自然に拓けた場所に出た事で視界が開ける。ベルの前には小さな池がポツンとありベルはその池に触れる。

 

『おい、あまり不用意に近付くな、罠だったらどうするつもりだ』

 

「ごめん、何だか惹き込まれて」

 

スカーフェイスの注意にベルはそう返し池から手を抜くと急に地面が揺れ池の水が減っていき全てなくなると水底だった場所に階段が現れる。

 

「階段?」

 

秘密の部屋の入口を見つけました

 

「秘密の部屋の入口?」

 

秘密の部屋

各階層に何部屋、何処にあるかも分からない。共通しているのは見つければ凄まじい報酬があると言うことだけ

 

「………………………………」

 

説明を受けたベルが階段に踏み込むとそこは煉瓦で出来た部屋だった、部屋の奥にはあからさまな宝箱が置かれている。

 

『気をつけろベル』

 

「うん」

 

スカーフェイスに返事を返すと同時にベルが一歩足を踏み入れると地面が陥没し正面から弓矢が飛んでくる。

 

「ッ!!」

 

幸運にも反射が間に合い首を反らした事で弓矢は外れ壁に突き刺さりベルはホッと息を吐く。

 

『気を抜くな、罠がこれだけとは思えん』

 

スカーフェイスの言葉に再び気を引き締めたベルはレベルが上がった事で手に入ったスキルポイントを全て速さに注ぐと思いっ切り地面を蹴った。

 

何歩か進んだ所で再び地面が陥没し今度は左右から弓矢が飛んでくるのを更に加速する事で回避、3つ目の罠では左右と前から飛んできたのを跳躍する事で回避する。

 

息をつく暇も無く4つ目を起動させる。

 

(前・左右・前左右と続いたから多分次は前後左右)

 

そう当たりを付け回避行動に移ろうとしたベルの前に飛び出してきたのは何と前後左右に加え頭上と足元と言うまさかの6面罠だった。

 

(前後左右だけじゃない!?上下も!?)

 

完全に意表を突かれたベルは咄嗟に体を捻り右斜め前に跳ぶ事で全ての罠を回避する。

 

スキル:罠解除Lv.1を獲得しました

 

スキル:罠感知Lv.1を獲得しました

 

罠解除Lv.1

罠を完璧に攻略した、罠を解除する基本的な能力を得た

罠解除の判定で成功率が僅かに上昇する

 

罠感知Lv.1

罠を完璧に攻略した、何と無く何処に罠があるか分かるようになった

極低品質の罠が何処に設置されているか分かる様になる

 

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ」

 

『儂と戦った時より早くなっているな、何はともあれアレだけの罠を無傷で回避したのは見事だ、早速宝箱を開けてみるか?』

 

スカーフェイスの賞賛に返事を返す余裕も無くベルは乱れた息を整え宝箱を開けた。

 

低品質ランダム能力値上昇ポーション

能力値の1つをランダムで1〜3上昇させる。効果は永続する

 

狼召喚の巻物

使用者に忠実な狼を1匹召喚できる。狼は死ぬダメージを受けると消える。狼の身体能力は一般の狼と変わらない

 

傷の入った腕輪

大きな傷が入った腕輪、壊れかけているが使えなくは無い

防御力+3

 

「アイテムがこんなに…………」

 

『巻物も能力値上昇系のポーションもそこそこ貴重だ、良かったな』

 

「うん」

 

ベルは結果に満足しながら先へ進んだ。

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