オラリオにゲームみたいなダンジョンがあるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

22 / 24
アイズ・ヴァレンシュタインの激走 その6

クレイの後を追い常炎火山を歩いていると洞窟の様な場所に辿り着き中に案内される。

 

そのまま洞窟の中に入るとそこは洞窟内とは思えないほど巨大な街が出来ていた。

 

岩石族の街を見つけました

 

岩石族の街はセーフポイントです

 

「アイズ此方だ」

 

街の作りに呆けているとクレイに呼ばれその後を慌てて追う、しかし周りの岩石族らしき者達からは奇異な目で見られ余り居心地は良く無かった。

 

そのまま石作りの建物に案内され中に入るとクレイは持っていた籠を置き椅子を用意し共に対面の椅子に座り油の様な物を杯に注ぎ出して来る。

 

「同族が済まんな、皆人間を見慣れていない上に搾取され疲弊しきっているのだ」

 

「搾取?誰に?」

 

「宝石族、人間の言葉にするなら貴族や王族というのか?そいつらだ」

 

「宝石族?」

 

「何と言ったか…………そう、獣人だ、奴らも人の体に獣の力を持っておるらしいが似た様な物だ、犬よりも狼、猫よりも獅子が強い、それと同じ様に儂らは持っておる岩や石の種類で区別を付ける。ただの石や岩より鉄の方が凄く、鉄よりも宝石の方が凄い、そんなものだ」

 

「鉄に宝石?」

 

「宝石の肉体で生まれた者は人間の言う王族や貴族としての生を受ける。鉄と魔鉄鉱の体の鉄族や魔鉄族は…………人間は何と言ったか、ああ~………そうだミスリルだ、そしてオリハルコン、そう言った者は基本的に強く、騎士や戦士としての生を授かる。そして儂ら何の輝きも持たぬ岩石は奴隷や良くて平民扱いだ、出来ることと言えば肉体を使った装飾や騎士共の死体を武器にする事だけ、だから疎まれるんだろうな」

 

クレイはそう言うと杯の中身を飲み干す。

 

「それで私にして欲しい事って?」

 

気まずい雰囲気の為話題を変えようとアイズがそう尋ねる。

 

「ああ、お前さんに頼みたいのはとある化物退治だ」

 

「化物?」

 

「ああ、と言ってもお前さんにゃあんまり脅威じゃねぇだろうが儂らにとっては生死に関わる問題だ、ここから東にしばらく行くと奴のねぐらがある、儂らは岩喰らいと呼んどる」

 

「岩喰らい…………」

 

「名前の通り石に関する物は何でも喰らう、当然儂らの様な奴らもな、以前鉄と魔鉄鉱の奴らが40人程向かったが皆仲良く腹の中だ」

 

「………………………………」

 

「やってくれたら特別な武器を作ってやる」

 

「特別な武器?」

 

「岩喰らいは特殊な体の構造をしているらしくてな喰った金属を体の中で仕分けし高純度の鉱物にしているらしい」

 

「……………………分かりました、そのモンスター倒してきます」

 

「おおやって来るか!!では済まんが頼んだぞ」

 

クレイにそう言われアイズは東の岩喰らいの巣へ向かった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。