オラリオにゲームみたいなダンジョンがあるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
7階層に辿り着いたベルはここでもゴブリンと戦い階層を進んでいくとある部屋の隅で止まる。
「う〜ん、何か気になるな」
そう言ってベルは気になる箇所に触れると触れた部分が陥没し音と振動を起こしながら隠し通路を露わにする。
| ゴブリン族の墳墓を見つけました |
|---|
| 条件を満たしました |
|---|
| 偵察Lv1を獲得しました |
|---|
偵察Lv1 物事を見極める目を得た、隠された物を見つけたり相手の情報を見たりする事が出来る 相手の簡単な情報を見る事が出来る、極稀に秘密の部屋やユニークモンスターの隠れ家を見つける事が出来る まだ精密な見極めは出来ず手に入る情報も少ない様だ |
|---|
「……………………」
ベルはスキルを確認すると隠されていたゴブリン族の墳墓に足を踏み入れる。
階段を一番下まで下っていくとそこには壁一面に古代絵の様な物が描かれており無数の石棺が置いてあり部屋の奥まで続いており置いてある石棺の中心辺りには椅子が置いてありそこに一匹の嗄れたゴブリンが座っていた。
| ユニークモンスター:前ゴブリンロード墓守のハーゲスト |
|---|
| 相手は勝利が困難な強敵だ |
|---|
| 格上殺しが発動する |
|---|
| 相手は貴方よりも能力値が大きい、全能力値が+3された |
|---|
「墓を荒らしに来た不届者か…………否、貴様獅子王スカーフェイスか?その者に付いているという事は朽ち果てる肉体の枷から解き放たれたか」
『誰かと思えば貴様かハーゲスト、貴様は未だ朽ちて行く肉体の檻に籠り先祖の生きた証を守っている様だな』
「ハッハッハ、今代のゴブリンロードは中々にしぶとくてな、未だ儂の役目を継承しに来なんだ、さて老害共の世間話などそこな若人には退屈であろう。早速始めるとしよう」
ハーゲストはそう言うと立て掛けてあった巨大な大剣を取り出し座したまま構えそこでベルは漸くハーゲストに足が無い事に気付き牙短剣を構えながら獲得したばかりの偵察を発動する。
前ゴブリンロード墓守のハーゲスト 先代のゴブリンロードにして歴代ゴブリンロードの墓を守る今代の墓守、ゴブリン族はゴブリンロードがその役割を終え代替わりすると前ゴブリンロードは残りの余生を墓守としての人生に捧げる、その際墳墓を離れぬ誓いとして両足を跡継ぎに切り落としてもらう。これを代替わりの儀式としている |
|---|
(説明の通りまだ有効な情報は得られない…………いやそうでもないか?)
「来ぬのか?ならば此方から行くぞ」
ハーゲストはそう言うと大剣を振りかざす。すると鎌鼬の様な物が発生しベルは慌てて回避すると鎌鼬は壁を削り深い深い傷を作る。
「………………………………マジか」
『気を付けろ、ゴブリンがモンスターの最下位種族とは言えモンスターはモンスター、それもその王となればこの程度は造作も無い』
「分かった」
ベルはそう言うと短剣を構え直しハーゲストに突撃する。
「正面からしか能が無いならこの先ではやっていけんぞ!!」
ハーゲストは距離を詰めさせまいと大剣を巧みに操りベルを懐に入れない。
「フッ!!」
次にベルはハーゲストに何かを投げ付けハーゲストがそれを大剣で割ると煙が噴き出しハーゲストの視界を塞ぐ。
「小癪な、だが面白い、しかしこの煙の中では貴様も儂の姿を捉えられんだろう!!」
ハーゲストがそう言い放つと同時にベルが煙の向こうから現れる。
「正面から!?舐めるな!!」
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
大剣をベルに突き刺そうとするハーゲストにベルは咆哮を上げ必死に短剣をハーゲストに伸ばす。
| スキル:獅子王の咆哮・偽が発動 |
|---|
| 前ゴブリンロード墓守のハーゲストの能力値が減少する |
|---|
「ッ!!」
ガクリとハーゲストがバランスを崩し大剣がベルの体に僅かな切傷のみを作りスルリと抜けて行く。
| 貴方に705ダメージ |
|---|
| バリア5/710 |
|---|
| 条件を満たしました |
|---|
| 最上位スキル:初撃無効化を獲得しました |
|---|
初撃無効化 攻撃を受けても体力を減らされなかった。あらゆる相手から受ける一撃目の攻撃では貴方に掠り傷すら付けることが出来ない |
|---|
「………………………………ゴハッ!!見事だ、戦士よ、お前の大成を願う」
ハーゲストはそう言い残すと光となって消えた。