《凍結中》消えた英雄   作:黒ゴマ兵長

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風の妖精

 ユウキが私たちの記憶を取り戻し一人目の仲間を確保できた私は次に実の妹である直葉...

リーファの記憶を復活させることを決意した。

 

『ねぇアスナ、なんでキリトの事をみんな忘れちゃったんだろう?』

 

 埼玉県の桐ヶ谷家に向かう途中、かつてキリトが作成してくれた通信プロープ越しから質問される、

 確かにそれがどういう糸口なのかは分からない、以前ユイと話したときは何者かのあるいは集団によるものだとは考えた、しかしそれが誰であって私たちを知る人物なのか、そして記憶を消すというとてつもなく恐ろしく高度な技術を作ったのかそこまでは分からない。

 

『......スナ、アスナってば』

 

「ひゃあ!?」

 

 不意にユウキに呼ばれ思わず変な声を出してしまう。

 

『ここじゃないのキリトの家?』

 

 ユウキに言われようやく意識を戻すと何度も来たことのある景色が映し出されていた、

私は玄関のチャイムを鳴らした。

 

『はーい、今行きます』

 

 チャイム越しから応答がありすぐにドアが開いた、

 

「明日奈さん、こんにちはこの間はどうしたんですか?今日は上がっていきますか?」

 

 中からは直葉が出てきた、

 

「えぇでも今日はALOで話したいのアミュスフィアは持ってきてるから」

 

「分かりました、なら明日奈さんはリビングのを使ってください、それでは先に入ってますね、集合場所はイグドラシルシティでいいですか?」

 

 私はうなずきリビングへ入る、そして鞄からアミュスフィアを取りだしソファに寝転がった、

 

『じゃあボクも入ってるよ』

 

 アミュスフィアを被ったところでユウキがプロープから居なくなったことを知らせるメッセージが出てきたがそのままいつもの言葉を口にした。

 

《リンク・スタート》

 

 

 

 一瞬にして視界が暗転、光を取り戻し私は新生アインクラッドの第22層のログハウスにスポーンした、そしてそこから転移でイグドラシルシティに降りて集合場所へ向かった。

 

 そこには金髪のポニーテールで緑の服を着た直葉/リーファが居た、

 

「それでアスナさん話ってなんですか?」

 

「あなたに前キリトくんの話をしたでしょ、それで本当に覚えていないのかって話よ」

 

「キリト・・・ごめんなさいやっぱり身に覚えがないです、第一その人は私と関係あるんですか?」

 

「あるわよ、話すだけで無理ならやっぱり対戦しましょう」

 

 私はそう言いシステムウィンドウから《デュエル》を選択しリーファに申請する、

 

「なんだかしらないですけどそんなに言うなら仕方ありませんね」

 

 リーファ諦めてyesボタンを押す、そして半損決着モードが選択される、60秒のカウントが始まり私はエリュシデータを構える

 

「あれ?アスナさんいつ片手剣に転向したんですか?それとその構え方なんですか?」

 

「これが私の剣術なのよ」

 

 私がしている構えは昔キリトくんが取っていたスタイルだ、確かに不格好だがこのスタイルは初撃を与えるのに有利な方法だった、

 

「アスナさんのスタイルっておもしろいですねー、前にもそんな構えしてる人見たことあったな」

 

 不意の言葉だった、このスタイルは後にも先にもキリトくんしかやっていない、

 

「どこで見たの!?」

 

「あれ?おかしいなこのスタイルを見るのはアスナさんが初めてなのに何言ってるんだろう私」

 

 リーファにもキリトの記憶の欠片は残っているそう思えただけで私は自信が持てた、

 

「その記憶力ずくにでも思い出させる!!」

 

 60秒のカウントが0となりリーファがソードスキルのモーションを発動させ凄まじいスピードで突っ込んできた、それを私は羽を使い避けるそしてすかさず空中からの《ウォーパルストライク》を発動させる、だがリーファも手練れの剣士でキリトの妹ということもあり凄まじい反応速度で振り返りスキルを発動させ同時ディレイさせノックバックする、リーファはすかさず魔法を唱え私を追い込んできた、かつてのキリトならこれをスペルブラストするのだが私にそんな実力は無い、しかしそれを応用して作ったスキルはあるそれが......

 

「ハァァァァ《スペルス・マナディオ》!!」

 

 私のもうひとつのオリジナルソードスキルでキリトくんが斬るなら私は細剣の長所の突くで魔法を早く消せば良いと考えたそしてあっという間にすべての魔法を消した、二人は立ち向かいその場から動かなかった、しかしそんなときリーファに異変が起きた

 

「ウァァァァァァ!!」

 

 突然頭を抱え始めたのだ、

 

「.....私は.....おじいちゃんの...道場で誰かと....剣道をしていた?.....誰なのそこにいるのに...顔が見えない!?」

 

 恐らく記憶の欠片が増幅してきているのだろう、恐らくあともう一息で記憶が甦ると思う、しかしその根源とする手立てが無い・・・いやひとつあったしかしこれはそうとう難易度が高いできるかどうかの問題だ.....しかし『やらないで終わるよりもやって終わる方が良い』というキリトの考えに乗っとり私は試すことにした、

 

「ユウキ!!あなたの剣を貸して!」

 

 観客席にいたユウキに呼び掛ける、

 

「えっ?いいけど」

 

 そういい私に剣を貸してくれる、そして私は二刀流を装備してリーファに向かって走り出した、

 

「リーファちゃん行くよ!!」

 

 青いモーションのスキル《ホリゾンタル・スクエア》を発動させてリーファに撃つ、これでは体力を半損しきれないであろう、しかし私はすぐさまもうひとつの剣に黄色のモーションを発動させて《バーチカル・スクエア》を発動させる、そしてさっきのけんで赤色のモーションを発動させて《ウォーパル・ストライク》を撃った、

 

「セェヤァァァァ《スキルコネクト》!!」

 

 かつてニブルヘイムで霜の王スリュムと闘ったときにキリトか使ったシステム外スキルだ

これで半損させたリーファの目には涙が伝っていた、そして口が微かに動いていたそれは

「ごめんね、おにいちゃん」といってると思えた。

 

「全部思い出しましたアスナさん、色々とご迷惑かけました、まさかキリトくん....ううんお兄ちゃんの事を忘れていたなんて」

 

 しばらく黙っていたリーファの第一声はこれだった、

 

「いいのよ、こうやってまた思い出すことができたということは心のどこかでキリトくんが残っていたってことでしょ、だからそれを踏まえてキリトくんを取り戻す仲間になってほしいの、いい?」

 

 リーファの答えは即答だった、

 

「あたりまえです、絶対にお兄ちゃんを取り返します」

 

 こうして旅の仲間を加えられたのであった。




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