俺の姿が変わったのを見て、ヒンメル達は驚いてる。
まぁ、そりゃそうなるよね。
ヒンメル「さっきの姿といい、お前は一体何者なんだ?」
アーク「そうだな...この戦いが終わったら、教えてやるよ」
俺はそう言うと、右手を前に出す。すると、紫色のカバンの様なものが現れ、展開する。
《アローライズ》
そして、取っ手を引きエネルギーを貯め、エネルギーの矢を放つ。
ヒンメル「っ!?」
ヒンメルは剣を使い矢を弾くが、俺は瞬時に間を詰めて、『アタッシュアロー』の両端についている、刃で攻撃する。
ヒンメル「くっ!便利な弓だな!!」
アーク「まぁなっ!」
俺はヒンメルを押し、後ろに飛ばす。その直後...
アイゼン「フン!」
アイゼンが斧で攻撃してくる。
やばいな...避けられねぇ。仕方ない...
アーク「ぐっ!」
アイゼン「なっ!?」
アイゼンは俺の頭を狙って、後ろから斧を振っていたが、俺は振り向いて、その斧を肩で受けた。
アーク「やっぱ...ハンパじゃねぇな、この威力...」
アイゼン「俺の攻撃を受けて、破れないとはな」
アーク「こっちも、伊達に魔族やってねぇんだよっ!」
アイゼン「ぐはっ!」
俺はアイゼンの斧を押し返し、その僅かな隙に回し蹴りをかます。
今度は効いてるな。
…効いてくれてよかった。
アーク「おっと」
俺は後ろからの魔力弾による攻撃を避ける。後ろを見ると、杖を構えるフリーレンがいた。
フリーレン「あれをよけるんだ」
アーク「ま、俺に死角はないって思ってほしいな。フン!」
俺はフリーレンとの距離を一気に縮める。
フリーレンは後ろに下がりながら魔力弾を放つが、俺は『アタッシュアロー』で、それを弾く。
フリーレン「はや...」
アーク「チェックメイトってやつだ」
俺は『アタッシュアロー』を、フリーレンに振り下ろす...
ヒンメル「うおぉぉぉぉ!」
ヒンメルは後ろから、俺に剣を刺そうとするが...
残念
《ブレイドライズ》
アーク「悪いな。予測済みだ」
俺は瞬時に『アタッシュカリバー』を生成し、展開してヒンメルの喉元に剣先を向ける。
ヒンメル「くっ」
フリーレンとヒンメルは俺の攻撃範囲内。アイゼンとハイターは、2人の状況をみて、手を出せない。
ヒンメル「殺せ!それが魔族だろ!」
アーク「悪いな。人殺しは趣味じゃない」
ヒンメル達「は?」
アーク「まぁ、そうなるわな」
俺は変身を解除し、それと同時に『アタッシュカリバー』と『アタッシュアロー』も消える。
ヒンメル「なぜ、殺さない。お前なら、アイゼンに攻撃をくらわせたお前なら、俺達を殺せたはずだ」
アーク「そうだな。戦う前も言ったように、俺は普通の魔族とは違う。そのせいか、人間を食べようとする気も起きない」
ヒンメル達は信じられないって顔で俺を見る。
そりゃそうだよな。魔族ってのは普通、人間を食べる生物なんだから。
俺は近くにあった切り株に腰掛ける。
フリーレン「例え、その話が本当だったとして。それが私達を殺さなかったことにどう繋がるの?」
アーク「いい質問だ。俺はさっき根本的に魔族と違うって言ったよな?それな、普通の魔族と違って、俺は魔力が集まって出来てるわけじゃないんだ」
ヒンメル「じゃあ、何によって出来てるんだ?」
アーク「そうだなぁ。…この世界で、生きとし生けるもの全ての生物の...
悪意、かな」
ヒンメル達「は?悪意?」
予想してなかったんだろーなぁ。この答え。
まぁ、予想しろって方が無理だけど。
アーク「そ。ちなみに、ここで言う悪意は、殺意や妬みなんかの感情のことだ。俺はそんな悪意の塊ってわけ」
フリーレン「そんな話、信じられると?」
アーク「ま、そりゃそうか」
…仕方ない。
俺は自分の中にある、悪意のエネルギーを手から出現させる。
アーク「あんた、フリーレンって言ったか?こいつは俺の体をつくるエネルギーだが、魔族や魔法使いなんかが使う魔力と全く同じものか?」
俺にそう聞かれ、フリーレンは俺の手から出るエネルギーを観察する。
フリーレン「確かに、私達が扱う魔力と、まるで違う」
アーク「そ。だから、俺は『悪意』のアークってみんなに呼ばせてる。でそのせいなのか、俺は戦いだけを好む。人間の肉やら、血やら興味ないんだ」
「ま、それを信じろって言うのがお前たちに取っちゃ難しいだろうがな」と付け加える。
俺だって、こんな話聞いたところですぐ信じられるわけないぜ。
ヒンメル「なら、最後に一つ。魔族を殺した姿で、なぜ俺達と戦わなかった」
アーク「俺は、戦いすぎたんだ。そのせいか、あの姿で人間を相手すると、簡単に殺しちまう。俺はできることなら、人間を殺したくないんでな。もちろん、あんたらを舐めてたわけじゃないさ。死にかけたら、逃げる気でいたし」
さて、話はこれでおしまいかな。
さすがに、前世の記憶まで話したら、俺がやばくなるって思うからな。
アーク「ま、何はともあれ俺はお前たちに期待してる。油断せずに行けば魔王も倒せるだろうな。俺はもう行くぜ。また、いつか会える日を楽しみにしてな」
ヒンメル「何!?」
俺は悪意によって、草原を超えた先にテレポートしようとする。
あ、忘れるところだった。
ヒンメル「待て!」
アーク「じゃあな、Ciao!」フッ
俺はテレポートした。さてと、旅を続けるか。今日は久々に楽しい1日だったぜ。
アークを強くしすぎたかも...
開き直って書いていきます。