葬送と悪意   作:ark ZERO

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episode 07 グラナト伯爵領

それから俺たちは近くの街である『グラナト伯爵領』に到着した。

ちなみに俺は魔族の特徴の一つである角を消すことができるので、正面から堂々と入れた。

 

フリーレン「それで、アウラはいつ現れそうなの?」

 

アーク「さぁな。俺の予測は便利だが、万能じゃない。だが、現れるのは確かだ。気長に待とうぜ」

 

フェルン「まぁ、そうですね。...それにしても、衛兵が多いですね。何があったんでしょうか」

 

シュタルク「とりあえず、買い出し当番決めようぜ」

 

シュタルクがそう言い終わった時、フリーレンの顔つきが変わり杖を構えていた。

...あぁ、なるほど。魔族がいやがるな。

俺はそう判断すると刀を抜いた。

 

フェルン「フリーレン様、街中ですよ。アーク様も」

 

フリーレン「魔族だ」

 

フェルン「え?」

 

そういい、フェルンはフリーレンの視線の先を見る。するとそこには、衛兵に守られているように見える魔族がいた。それも3人。

近くにいるのはお偉いさんかな。

 

衛兵「貴様等!何をやっている!」

 

アーク「あら」

 

俺とフリーレンは衛兵に押さえつけられた。

 

リュグナー「グラナト伯爵、あなたの差し金ですか?」

 

グラナト「リュグナー殿、確かに儂は魔族を殺したいほど憎んでいる。だが、街中で堂々と和睦の使者を手にかけるほど馬鹿ではないわ」

 

なるほど、お偉いさんだとは思ったが伯爵だったか。それにあいつから感じる悪意から、嘘は言ってねぇな。だが...

 

フェルン「和睦の使者?」

 

グラナト「大方事情も知らぬ冒険者といったところだろう」

 

リュグナー「そういうことにしておきましょう」

 

すると、リュグナーはかがみ、フリーレンと俺の顔を見る。

 

リュグナー「冷静で殺意の籠もった冷たい目だ。私達を憎んでいるこの街の住人でさえ、私を見るときは怯えながらも"人を見る目"をしている。だが、お前達の目はまるで猛獣でも見ているかのような目だ」

 

アーク「あんま、変わんねぇだろうが」

 

フリーレン「お前達魔族は人の声真似するだけの、言葉の通じない猛獣だ」

 

リュグナーはその言葉を聞くと、立ち上がる。

 

グラナト「屋敷の地下牢に入れておけ」

 

衛兵「はっ。...おい、歩け」

 

俺は衛兵に手を後ろで抑えられ、どつかれた。

…どうすっかな。

 

 

 

 

 

 

 

フリーレン「暇だな〜」

 

アーク「ま、やっちまったもんは仕方ねぇよなぁ」

 

そんなことを言ってたら、フェルンとシュタルクがやってきた。

 

シュタルク「2、3年は反省しろってさ」

 

フリーレン「思ってたより短いね。後で魔導書の差し入れ持ってきて」

 

アーク「お前なぁ...。まぁ、いいや。あいつ、リュグナーって言ったか?そいつが言ってた和睦の使者ってのは、"断頭台のアウラ"に関係してんだろ?」

 

フェルン「はい。28年前に復活したアウラは、この街の軍勢と長い間戦っていたようですが、無益な殺し合いに疲弊したアウラ側が和睦の申し出をしてきたそうです」

 

フリーレン「そして、それを受け入れた。悪手だね。魔族との対話なんて無駄な行為だ」

 

アーク「同感だ」

 

もっとも、伯爵はそれを裏切るつもりだろうが...

 

アーク「奴らは平気で人間を騙して殺す。仮に自分を見逃した恩があろうと、そんなもんあいつらにとっちゃただのゴミだよ」

 

2人は宿に帰って行った。

フリーレンは差し入れを頼んでいたが、聞き入れてくれるかどうか...

 

フリーレン「アーク」

 

アーク「ああ、捕まりっぱなしじゃ何もできねぇ。脱獄するか。...だが、今じゃねぇな」

 

フリーレンは疑問を浮かべるが、すぐに納得したらしい。

しばらくすると、魔族の1人が牢屋の鍵を開けて入ってきた。

 

アーク「仮釈放か?ずいぶん優しいんだな」

 

ドラート「"断頭台のアウラ"が配下、首切り役人の1人ドラートだ。お前達を殺しに来た」

 

...待ってたぜ。

 

フリーレン「そう。外交ごっこは終わり?」

 

ドラート「これからさ」

 

俺は立ち上がる

 

アーク「やめとけ。俺とこいつはけっこう強いんだから」

 

ドラート「俺よりもか?」

 

アーク「いや...」

 

アークとフリーレン「「"断頭台のアウラ"よりも」」

 

...被せやがったなこいつ。

 

ドラート「そうは思えんな」

 

フリーレン「どうして?」

 

ドラート「もう決着は着いたからだ」

 

その言葉と同時に俺とフリーレンの体が浮かび上がる。

首に糸のようにした魔力を結びつけていたからだ。

 

バァン!

その音と同時にドラートの肩から下の腕が吹っ飛ぶ。

 

ドラート「は?」

 

そして、解放された俺はドラートの上に馬乗りになり、さっきドラートの腕を吹っ飛ばしたもの『アタッシュショットガン』を頭に突きつける。

ドラートは混乱しながらも、自分の腕を吹き飛ばしたものが頭に突きつけられていることを認識する。

その間に、俺は『アタッシュショットガン』のポンプを操作する。

 

ドラート「やめ...」

 

アーク「あばよ」

 

バァァン!

 

ドラートは塵となってきえた。

 

フリーレン「エグいことするね」

 

アーク「俺が何もしなかったら、お前も似たようなことしてたと思うぜ?」

 

俺はそのまま、フリーレンの首につながっている糸を撃ち、切った。

 

アーク「さてと、脱獄と行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『アタッシュショットガン』は個人的に結構好きなので、登場させました。
...次出るのはいつかわからないけど
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