その点で言うと巣鴨のエルヴィス喫茶は素晴らしかったですね。
夜中、静まり返ったミレニアム校舎ロビーの隅。薄暗い物陰に身を潜めるモモイとミドリの耳元で、インカムがわずかにノイズを立てていた。
「──── いよいよ作戦決行の時間だね。ああ、緊張する……っ」
ミドリが小銃をぎゅっと抱きしめ、ゴクリと唾を飲み込む。その隣で、モモイは緊張を紛らわせるように自分の頬を両手でパチンと叩いた。
「うん、アリスちゃんは作戦通りにセミナーに態と捕まってるし、そこから『トロイの木馬』を潜り込ませるのにも成功してる。……ハレ先輩、ヒビキとウタハ先輩の方は?」
モモイがインカムの通信ボタンを押して囁くと、ヴェリタスの部室からバックアップを担当しているハレの声が返ってきた。
『うん、二人も配置完了。『お客さん』の出迎えは、いつでも大丈夫だってさ』
その言葉に続けて、今度はマキの弾んだ声が通信に割り込んでくる。
『こっちもコトリと二人で配置完了、いつでもOKだよ〜! 』
各員の順調な進捗を聞き届け、暗がりにしゃがみ込んでいた銀時が、ゆっくりと腰を上げた。死んだ魚の目にうっすらと鋭い光が宿り、いつもの着物の裾を軽く捌きながら、腰の木刀へと手をかける。
「うーし、後は仕上げをご覧じらせるだけってこった。……いくぜ、二人とも。大怪盗も目ん玉ひん剥く位の大暴れと洒落込もうや」
──────────
物陰に身を潜めつつ、三人は中央エレベーターへと素早く移動していく。足音を殺して廊下を進む中、耳元のインカムからハレの冷静な声が響いた。
『セミナーの差押品収集室までのルートを改めて教えよう。セミナーのフロアはミレニアムの最上階。そこへ行くには、必ず中央エレベーターを使わなきゃいけないエリアになっていて、その最上階フロア自体も各部屋ごとに細かくセクションが分けられている。そこへ直接的な防衛として、数百機ものセキュリティドローンやガードロボが常に巡回。もし火災などの異常が起きれば、セクションごとに強固な隔壁シャッターが閉じられる仕組みになっていて、それを開けるにはセミナーのメンバーの指紋認証が必要になる。仮に認証を持たない人物の指紋が当てられたり、シャッターを力ずくで破壊しようとすれば、さらに奥から頑丈なチタン製のシャッターが降りてくるという二段重ね……正に鉄壁のセキュリティだね』
「ヘッ、さすがは最先端のハイテク学園様だな。だが、どれだけ立派な鉄壁だろうが、俺らはそれに対抗するために色々と策を張り巡らせてきたってワケだ」
銀時はニヤリと口角を上げ、エレベーターの表示パネルを見上げながら呟く。ハレのキーボードを叩く音が通信の向こうからかすかに聞こえた。
『そう。アリスちゃんによる強行突撃を利用してシステムをある程度ハッキング。今頃は、ループ再生させている偽の監視カメラ映像で防衛に就いているメイド部の誰かを別のセクションへと誘導できているはずだよ』
「うわぁ、凄い! 私たち、本当にルパンみたいなことやってるんだね! なんだかすごくワクワクしてきた!」
モモイが目を輝かせ、興奮を抑えきれない様子で拳を握りしめる。しかし、その隣を歩くミドリは銃を構えたまま、困ったように眉をひそめた。
「ちょっとお姉ちゃん、あんまりはしゃがないでよ……。ワクワクするって言っても、これ、やってることは大方犯罪なんだけど……。後でセミナーに見つかったらどんなお説教が待ってるか……」
「まあまあ、気楽に行こうや。悪いことしてるんじゃなくて、これはちょっとしたスリル満点の度胸試しだ。そう思ってりゃ幾分か気が楽だろ。……ハレ、マキやコトリからの連絡は?」
銀時がミドリの頭をポンと軽く叩いて宥めつつ、インカムを通じてハレに確認を入れる。ハレは一瞬の沈黙のあと、小さく息を吐きながら答えた。
『……ちょうど今、マキから連絡が来た。仕掛けたダミーに誘導されてやってきた、C&Cの爆弾魔ことアカネ先輩をセクション内に閉じ込めることに成功したって。ハッキングした二重シャッターも、計画通りにちゃんと稼働して彼女をロックアウトしたみたい』
「りょーかい、そんじゃ俺ら三人は大手を振ってエレベーターで向かうとしますかね」
「「うん!(はい!)」」
モモイとミドリが力強く頷き、三人は静かに中央エレベーターの籠の中へと滑り込んだ。
上昇を始めるエレベーターの駆動音が、静まり返った密室に小さく響く。目的の最上階へと近づくにつれ、銀時の死んだ魚の目がスッと細くなった。到着してすぐにセミナーのメンバーやセキュリティロボが待ち構えている最悪の可能性を警戒し、腰の木刀へと右手を伸ばしてゆっくりとそれを引き抜く。
その銀時の無駄のない滑らかな一連の動作を見て、ミドリが小銃を構え直しながら、不思議そうに声を潜めて尋ねた。
「……先生、結構こういう隠密行動には慣れてるんですか? さっきエレベーターに近付いてる時も、ほとんど足音を立てずに移動してましたし……」
「……なあに、昔から缶蹴りが得意だっただけさ。鬼の裏をかいて缶を蹴り飛ばすスリルに比べりゃ、こんなハイテク警備なんて可愛いもんだ」
銀時はそう言っていつものように煙に巻くようにはぐらかしたが、その立ち振る舞いには一切の隙がなかった。モモイとミドリを自身の背後へと下がらせ、エレベーターのドアが左右に開いた瞬間に死角から即座に飛び出せるよう、壁際に身を隠すようにして構える。
チーン、と静かな電子音が鳴り、エレベーターが最上階へと到着した。
ゆっくりとスライドしていくドアの隙間から、銀時は鋭い視線を滑り込ませる。開いたドアの先、薄暗い廊下には誰もいないこと、セキュリティロボの影もないことを一瞬で確認すると、木刀を低く構えたまま音もなく廊下へと躍り出た、その瞬間。
『!! 先生、伏せて!!』
インカムから弾け飛んだハレの悲鳴のような叫び。
それを耳が捉えるよりも早く、銀時は長年の修羅場で培った野生の直感で即座に反応していた。踏み込んだ足を軸に身体を強引に捻り、愛刀を両手でしっかりと握りしめて胸元へ斜めに構える。
直後、眼下の夜景を美しく映し出していた廊下の巨大な窓ガラスが、凄まじい衝撃波と共に派手に爆ぜた。
夜闇を切り裂いて真っ直ぐに銀時の心臓へと飛来したのは、超高精度のスナイパーライフルから放たれた極大の49ミリ弾。空気を歪ませるほどの質量兵器に対し、銀時は寸分の狂いもなく木刀の腹をぶつけ、火花を散らしながらその凶弾を強引に虚空へと弾き飛ばした。
「チッ、待ち伏せかよ……! モモイ、ミドリ! 突っ立ってんじゃねぇ、走れ! 姿勢はできるだけ低く保ってな!」
衝撃を逃がしながら、銀時は背後の二人に向け、これまでにない怒号を浴びせる。
「せ、先生は!?」
突然の狙撃とガラスの飛散に息を呑んだモモイが、必死に声を張り上げた。
「いいから行け! アレはそのうちウタハとヒビキが直ぐにどうにかしてくれるだろ! それまで俺がここでデコイになって、あのスナイパーの注目を全部集めてやるさ!!」
銀時が叫ぶのと同時に、再び夜闇の向こうから幾筋もの殺意が連続して撃ち込まれる。流星のような速度で迫る銃弾の軌道を読み切り、銀時は足元を滑らせながら木刀を激しく振るい、金属音を響かせてそれらをどうにかすべて弾き落としていった。
モニター越しにその常軌を逸した光景を目撃しているハレが、驚愕で声を戦慄かせる。
『……生身で対物狙撃銃弾を弾く先生自身の身体能力もさることながら、その木刀も色々と異常だよね……。何で49ミリの銃弾と正面からぶつかり合って折れないのさ……』
「はん! ナメんじゃねぇ、こいつはそこらの安物とはワケが違うんだよ! 洞爺湖仙人って怪しいジジイから貰った特注の妖刀だしな!!」
『どーだか……あ、今ウタハ先輩たちがコールサイン:02……カリンと接触したみたい。先輩の援護として、ヒビキが曲射砲でカリンの視界を塞いでるよ。あのスナイパーから狙われないのは今のうち、動くならココしかない!』
「あいよ!……あー、クソっ、マジで手がビリビリするわコレ。明日、手のひらが筋肉痛になったら朝飯食いづらそーだなコンチクショウ……」
銀時は痺れた右手をブンブンと振りながら、すでに廊下の奥へと走り出していたモモイとミドリの元へと向かって一気に駆け出す。その常人離れしたタフさに、インカムの向こうのハレが呆れたような溜息混じりの声を漏らした。
『……49ミリの狙撃を弾いといて筋肉痛で済ませるなんて、やっぱり木刀より先生の体の方が異常みたいだね……』
──────────
モモイが廊下の壁に設置された指紋認証パネルに自身の指を置くと、ピッという電子音と共に重厚な隔壁が左右にスライドし、次のセクションへの道が開かれた。
「……よし! 指紋認証はちゃんと作動! バックアップのおかげで、この不落のセミナーフロアを自由に動けるのは今や私達だけ〜♩」
「これもアリスちゃんの強行突撃の時、セミナーが慌てて全てのセキュリティシステムを買い替えてくれたおかげだね。システムを卸した業者が『エンジニア部製品ではないモノ』としてセミナーに納品したのが、実は『エンジニア部製品であることを隠したモノ』だったなんて、向こうは夢にも思ってないだろうし」
ミドリがふふっと不敵に笑いながら、ハレのハッキングの精緻さに感心したように呟く。
「正に現代版トロイの木馬ってか。このまま何事もねえように一番奥まで──」
銀時が頭の後ろで腕を組みながら歩を進めようとした、その瞬間。建物の深いところから、鼓膜を震わせるようなズシンという巨大な爆発音が響き渡った。
「な、何今の音!? ……まさかアカネ先輩が、強引にあの二重シャッターを爆破してこじ開けようとしたのかな、でも……」
モモイが身をすくめて周囲を見回した途端、パツンと激しい音を立てて廊下の煌々とした照明が一斉に落ち、あたりは非常用の薄赤い誘導灯だけの暗がりに包まれる。
「大丈夫、多分これはヒビキちゃんの電力遮断工作。これで中央システムが完全に独立したから、まだアカネ先輩はこっちのセクションには来られないってことだよ」
「……へっ、あっちの爆弾メイドも大概だが、こっちのエンジニアも大概いい仕事しやがる」
ミドリの冷静な分析に銀時が笑みを浮かべ、再び歩き出す。目的の「差押品収集室」までは、あとほんの目と鼻の先。
だが、その長い直線の廊下の向こう側──赤暗い光の境界線に、すっと立つ一人の長身の影に気付き、銀時は瞬時に片手を横へと伸ばしてモモイとミドリを遮るように制止させた。
「……チッ。まあ、そう簡単には問屋が卸してくれねーよな」
銀時の目が、警戒の光を帯びてその影を睨み据える。すると、暗がりから現れたその人影は、豊満なプロポーションに白いエプロンドレスを揺らし、眩しいほどの金髪をなびかせて満面の笑みを浮かべた。
「ふふ、待ってたよー! ゲーム開発部のみんな、それと……先輩? ……あ、違う違う! 先生だったね! 噂の先生のこと、ずっと会えるのを楽しみにしてたんだよ〜?」
「あ、アスナ先輩!? どうしてここに……っ!?」
ミドリが驚愕に目を見開き、小銃の銃口を向けながら声を荒げる。しかし、コールサイン01──一之瀬アスナは、頭の後ろでアサルトライフルをがさつに抱えながら、ケラケラと無邪気に笑った。
「どうしてって言われてもなー、なんとなくこっちかなーって! 予感とか直感、というか……ここにいれば、絶対に先生に会える気がしたんだよね!」
「けっ、可愛いツラして天性の直感たあ末恐ろしいモンだぜ。……できりゃあ、その直感が大正解したってことに満足して、このまま大人の事情で見逃してほしーとこなんだがねぇ……」
銀時がやれやれと肩をすくめ、木刀の柄を軽く叩いて交渉を持ちかける。だが、アスナは犬のように人懐っこい笑みをさらに深めると、その銃身を勢いよく銀時の胸元へと突きつけた。
「それはでっきませーん! 私、楽しいことと戦うことが大好きなの! ──ミレニアムサイエンススクール、C&Cコールサイン:01。アスナ、いくよ!!」
そのセリフを合図にしたかのように、廊下の左右にある格納ハッチから、赤く明滅するカメラアイを持った無数のセキュリティロボットたちが一斉に這い出してきた。行く手を完全に塞ぐ鉄の群れに、モモイとミドリが即座に銃を構える。
「モモイ、ミドリ! そっちのロボは任せたぞ!」
「了解! 先生はアスナ先輩をよろしく!」
「気をつけて、先生! アスナ先輩の銃撃は──」
ミドリの警告が響き渡るより早く、アスナの抱えたアサルトライフルが火を噴いた。
ガガガガガッ! と激しい銃声が鼓膜を震わせ、暗い廊下に鮮烈なマズルフラッシュが走る。
天性の直感だけで放たれるその弾幕は、精密機械の計算すら凌駕するほどに鋭く、そして恐ろしいほど正確に銀時の五体を狙い澄ましていた。
「おっとぉ!?」
銀時は地を蹴って横へと跳び、紙一重で弾道を躱しながら木刀を激しく振るう。至近距離まで迫った弾丸を火花と共に数発叩き落とすが、容赦なく追従してくる金属の嵐に、さしもの銀時も壁に背を滑らせて回り込むしかなかった。
「あはははっ! 凄い凄い! 先生、やっぱり普通の人間じゃないね! すっごく面白い!」
アスナは弾倉を信じられない速度で交換しながら、弾むようなステップで距離を詰めてくる。その表情は純粋な戦闘への歓喜に満ち溢れていた。
「まだまだ先生とは色々と話したいし、怪我しないうちに降参してほしいんだけどね!」
嵐のような連射の合間、アスナが人懐っこい笑みを浮かべて降伏を促す。だが、銀時は低く身を翻し、弾丸の雨を掻い潜りながら一気に彼女の懐へと踏み込んだ。死んだ魚の目が、その瞬間だけ獣のようにギラリと光る。
「そいつはありがたいお誘いだが、残念! 俺ぁ一度受けた依頼は、どんな泥船だろうが最後までやり遂げるのをモットーにしてるんでね!」
踏み込みざま、銀時はアスナの放つ銃口そのものを叩き潰さんと、木刀を下方から一閃させた。金属のぶつかる強烈な一撃──のはずだった。
しかし、アスナは銀時が筋肉を動かすよりも早く、理屈を超えた野生の勘でその一撃を「予期」していた。吸い込まれるように迫る木刀の軌道から、アスナの身体がコマのように綺麗に反転し、紙一重でその白刃を掠め避ける。
「わっ、危なーい!」
「チッ、本当にどんな勘してやがる……!」
空を切った木刀の風圧に金髪をなびかせながら、アスナは体勢を崩すどころか、空中で強引に銃口を再び銀時へと向け直した。
「今度のはゴム弾だから安心して当たってね!
「当たれるかよ!!」
至近距離、ゼロ距離に近い間合い。
アスナの銃口が火を噴くよりも早く、銀時は引き戻した木刀の柄頭でアサルトライフルのレシーバーを鋭く突き上げた。
ガガガァン! と、弾道が強引に天井へと逸らされ、火線がコンクリート面で激しく跳ねる。
「わわっ!?」
「ゴムでも痛えモンは痛えの!!メイドならもっと三つ指突いて、お茶の温度でも気にしてやがれ!」
「えへへ、お茶を淹れるのも大好きだけど、今はこっちの方がもっと楽しいもん!」
アスナは体勢を崩されながらも、驚異的な体幹の強さで踏みとどまり、今度はライフルの銃床を鋭く振り抜いて銀時の顎を狙う。
銀時はそれを紙一重で首を引いて躱し、流れるような動作で木刀をアスナの脇腹へと薙ぎ払おうとするが、彼女もまた紙一重でライフルを構え直し、それを受け止める。しかし振り抜いた木刀の勢いは凄まじい。
しかし、アスナはその直撃の瞬間に自ら真後ろへと跳び、ライフルへの衝撃を最小限に殺していた。まるで最初からそこに打撃が来ることが分かっていたかのような、人間離れした神がかり的な回避挙動。
数メートル後方へ着地したアスナは、一層目を輝かせてアサルトライフルを構え直す。
「すごーい! 私の勘を先読みして動く人なんて、ネル先輩以外で初めてかも!」
「そいつぁどーも!」
銀時が額に冷や汗を流しながら木刀を構え直したその時、背後の廊下から激しい銃声と金属の破壊音が響き渡った。
「先生、こっちは片付いたよ! 一気に駆け抜ける!!」
モモイが叫ぶ。見れば、モモイとミドリのコンビネーションによって、数十体のセキュリティロボットが火花を散らして沈黙していた。
「よし、よくやった二人とも!!このまま押し通るぞ!!」
モモイとミドリのコンビネーションによって、数十体のセキュリティロボットが火花を散らして床に転がる。その光景を、銀時と刃を交えながら視界の端で捉えていたアスナの脳裏に、ふと冷静な思考がよぎった。
(あの双子、お世辞にも個人の戦闘能力がずば抜けていいとはいえないけど、コンビネーションは抜群。まるで一つの生き物みたい。お互いの死角を完全に補い合ってる……あの連携の取り方は、相当な場数を踏んだ玄人のそれだね)
さすがはゲーム開発部、ゲームで培ったチームワークは伊達ではないということか。
だが──アスナの弾む心は、すぐに目の前で木刀を構える白髪の男へと完全に引き戻される。
(でも……やっぱり、私が一番興味があるのは先生。私の勘は生まれつきのだし、戦いの練度だってそれなりにあるつもりだけど……先生のこれは違う。もっと鋭くて、泥臭くて、信じられないくらいに研ぎ澄まされてる。これって──何百、何千もの死線を潜り抜けて、ただ『生き抜くため』だけに身につけた、極限の直感?)
これまでの人生で出会った誰とも違う、異質な強さ。ヘイローを持たないその身体から放たれる圧倒的な生存本能の輝きに、アスナの胸は高鳴り、ゾクゾクとした歓喜が背筋を駆け上がる。
(……ふふ、本当に面白い人だなあ。ねえ、先生。私、もっと先生のことが知りたくなってきちゃった!)
「あはははっ! だったら、3人まとめて相手になっちゃうよー!」
アスナは一際大きく声を弾ませると、アサルトライフルを腰だめに構え、モモイとミドリをも巻き込むように凄まじい弾幕を放射状にブチ撒けた。
「うわわっ! こっちにも飛んできた!?」
「お姉ちゃん離れて! 先生も気をつけて!」
ミドリが応戦の銃撃を浴びせ、モモイが横に跳んで弾道を逸らす。二人の作った一瞬の隙を見逃さず、銀時がコンクリートの床を爆音と共に蹴り上げた。
「そんな楽しそうなツラすんじゃねぇっての!」
咆哮と共に、銀時の木刀が赤暗い廊下で猛烈な弧を描き、アスナの銃口へと肉薄してゆく……!
ここまで読んでくださりありがとうございます。
銀さんが49ミリ弾を弾くシーン、書きたかったんですよね。ちなみにカリンはドン引きしてます。
これからもよろしくお願いします。