幻想のお酒屋さん。   作:KB753

6 / 6
第六話 人形使いとお酒屋さん(中編)

 

 

「さぁ、遠慮することはないわ。貴方の力を存分に見せてみなさい。」

 

 

アリスさんが宙に人形を放り投げる。

その人形はまるでアリスさんのように可愛らしく、家に持って帰りたい…っと、変なことを考えてないで目の前に集中しないと。

 

人形から魔力が溢れ出す。その魔力はやがて弾幕となり、綺麗な円を描きながら少しずつその輪は広がっていく。

アリスが宙に人形を放る度、その人形達は円を広げ、幾重にも重なり、それは美しい弾幕となる。アリスさんも弾を出している為、少し避けにくいが、これくらいなら…。

 

私は大きく右にそれながらその弾幕を回避する。

 

 

「蒼符「博愛のオルレアン人形」」

 

 

これはまだ序の口だと言うようにアリスさんが札を燃やした。スペルカード宣言だ。

その後、アリスさんの周りに8つの人形が現れ、人形達が1つの弾を出す。その弾幕は5つに色、軌道を変えながら分裂し、その弾幕がまた分裂して…やがて美しい緑色の幾何学模様を描きながら私に襲い掛かる。

 

不規則な軌道をとる弾幕達が四方八方から襲ってくる、私はゆっくりと少ない合間を縫うように抜けていくが…。

 

 

「…っ!?やばっ!」

 

 

人形達がまた弾を出現させていた。その弾の色が赤へと変わった時、先程の緑の弾幕と完全に挟み撃ちにされていた。

落ち着け、焦っちゃいけない。まだスペースはしっかり残っているし、人形達の弾は時間が経つと折り返しながら弾を増やしていくからこの位置には来ないはずだ。

 

すぅっと深呼吸をする。こんなとこで被弾してたら霊夢たちに笑われてしまう。幸い人形達の放つ弾の間隔は大きい。焦らなければ当たることはないだろう。

 

 

「そう簡単に避けられると少し癪ね。」

 

 

アリスの札が燃え尽きるのを見た後、彼女は再び弾幕を放つ。

 

 

「いやいや危なかったですよ、私で無ければ避けられなかったかも。」

 

 

多分私が避けられるってことは霊夢や魔理沙も避けられるんだろうけど…。

 

 

「つまらない冗談ね。大体、私のスペルは美しさを重視しているの。もちろん勝つことは大事だけど、それは美しさがあってこそでしょ?」

 

「そうですね、確かに先程のスペルは美しかったです。」

 

「ありがとう、快く受け取っておくわ。」

 

 

そう言った後、アリスさんが再び魔力を練り始める。

 

 

「本当はもう少し続けていたいけど、貴方は急いでいるようだからこれで最後にしてあげる。───雅符「春の京人形」」

 

 

そう言うとアリスさんは、人形を自身を軸とし、円形状に配置した。

そしてその人形達一つ一つが辿った道筋に弾幕が残っており、やがてその弾は広がり、円のような形状なって一定の挙動を描きながらこちらに向かってくる。

 

 

「さぁ…どう避け切るのかしら?」

 

 




投稿が少し遅れてごめんなさーい!!!
それと1話を少しだけ書き直しました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。