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妖精達を軽くあしらいながら暫く飛行を続けていると、壮絶な撃ち合いの音が響いてきた。おそらくは雲の上で撃ち合っているのだろう。
空を見上げる。するとチラチラと桜の花びらが散っている様子が見えた。その桜は雪の中で優雅に、雲の流れる方へと舞っている。
恐らく上側に異変を解決する手がかりみたいなものがあるのだろうか。
とりあえず私も上側へ向かおうとする。
そう考えていると、不意に雲を切り裂くような赤、緑色の弾幕が私の元に降ってかかってくる。
不意をつかれたものの、たまの間隔はバラけていてるので私は余裕を持って回避。
おそらくは流れ弾だろうか。なんにしてもとりあえず上に行ってからでは始まらないので私も上に向かうとするか。
◇◇◇
上空へ向かうと、そこには魔理沙と霊夢。更に3人組の少女が弾幕を展開していた。この3人組は見覚えがある、お祭りなどで演奏会を定期的にしていた。名前はたしか…。
「あら、新しいお客さんかしら!」
私が思考を巡らせていると、赤い帽子の子がいかにも元気いっぱいです!みたいな声で話しかけてきた。
思い出した、プリズムリバー三姉妹だ。彼女らはよく演奏会を開いており、それなりにファンも多い楽団だ。赤い子が末っ子のリリカ、銀髪が次女のメルラン、金髪が長女のルナサ。私の身の回りの人にもこの楽団が好きな人がいるくらいには人里で人気を持っている。どうしてこんな雲より上の場所にいるんだ?
「リリカさん、始めまして。貴方達の人気は聞いております、あのう…サインってできます?」
たしかお手伝いさんがプリズムリバーのファンだったな。いい機会だしサインでも貰えるなら貰っておきたい。今この状況でこんなお願いをするのもどうかしてるが、お手伝いさんの為だ。1つ確保しときたい。
「今する事じゃなくないかそれ?ごっこ遊びの後で良くない?」
魔理沙にそう咎められる。確かにそれもそうだな、後で良かったか。
「それもそうですね、早とちりしちゃってすみません。」
「いいのいいの、貴方がそれだけファンだって事だもの!」
「あ、いやそうじゃなくて…」
「おしゃべりとは随分と余裕そうね。」
気ままに話していたその刹那、霊夢がそう一言発するとリリカへと一直線に御札を投げつける。
「余裕ぶることの何が悪いのかしら?ところでそこの貴方、私達のファンなんですって?」
ルナサさんが御札を弾で相殺しながら私にそう聞く。
「あ、いや私は別に…」
「私達の演奏を聞くのは構わない、むしろ大歓迎なのだけれども、ちゃんと貴方からも演奏料は貰っていくわよ。もちろん、3人同時に払ってもらっても構わないのだけれども。」
演奏料…ようするに弾幕ごっこをするぞ、別にお前ら3人同時に相手してやっても構わないって事かな、多分。
「今の発言って要するに…私だけじゃ物足りないとでも言ってるのかしら?」
霊夢の雰囲気がまた一段と変わる。どう雰囲気が変わったかと言うと…その、冷徹さだけじゃなくて激怒っぽい雰囲気が追加された。もう一目見るだけで怒ってるなってのがわかる。
「私もいるけどな。」
魔理沙がそうボソッと言う。まあ、うん。そうだね。
三姉妹に目を向けると、必死に隠しているがリリカ少し足をすくませているのがわかる。
「ええ、そうよ。あなたでは物足りないわ。博麗の巫女とはいっても所詮その程度ってことね。」
「ちょ…ちょっと姉さん!アレをそれ以上刺激するとまずいよ!」
「や…やめとこう?メルランもそう言ってるし!」
いつも陽気な妹さん2人が珍しく焦っている。
「聞き間違いでは無かったみたいね…。いいわ、望み通り完膚なきまでに叩きのめしてあげる。そして絶望しながら消滅するといいわ。」
霊夢、キレた!!ああなったらもう止まらないと思う、あの3人組生きて帰れるのかな。
「魔理沙、ここからは私一人でやる。」
「あ、あぁ。わかったぜ。やり過ぎないようにな?」
そう言って魔理沙が離れる。魔理沙もちょっと引いているようだ。
「スペカの枚数、魔理沙から引き継いで1枚でいいわよね?」
「あぁ、私は構わないが…。」
「姉さん、あれは本当にまずいよ!恐らくあの1枚私達を完全に消滅させる為に使う気だよ!」
「やめとこう!絶対にやめとこう!」
…涙目になりながらルナサに訴える2人。正直少し同情する。
「…えぇ、やめときましょう。私が無礼な発言をしたわ、ごめんなさい。」
ルナサがそう謝る。よく見るとルナサも余裕そうな表情をしておきながら、若干青ざめている。おそらくは痩せ我慢してたのだろう。
「いいえ、許さないわ。博麗の巫女を侮辱した罪を懺悔しながら、この世に別れを告げなさい。」
「ホ…ホントにごめんなさい、正直カッコつけてました!ごめんなさい〜!!!」
ルナサさんが耐えきれなくなったのか絶叫。あの余裕ぶった表情はいずこに…。だが残念、霊夢はもう泊まる気がないようだ。
「いざとなったら、私たちが間に入って止める準備をしましょう。」
「…あぁ、そうだな。」
霊夢は鬼の形相をしながら、三姉妹へと弾幕を打つのであった。
すみません遅れて続きで!
それと来週は試験前なのでお休みするかもです。