赤犬になった男の奮闘記   作:甘瓜

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オリ主、サカズキに転生したの巻。

サカズキが主役の憑依系転生モノです。
原作改変・キャラ崩壊・原作死亡キャラ生存などの要素がありますが、それらが大丈夫な人は読んでいってね。
何気にハーメルンでサカズキ転生モノって中々見かけないような?


赤犬になりまして

目が覚めた時、俺は自分が転生したことを自覚した。

 

この世界がどんな世界であることも何となく分かっていたし、理解もしていた。

 

ここは前世の頃の俺が好きだった漫画こと【ONE PIECE】の世界で、正確には原作が始まる前の時間軸ってやつだ。

 

故郷が海賊絡みで色々とキナ臭かったし、両親はそのゴタゴタに巻き込まれてあっさりと死んじゃったし.....アレ?もしかして俺の人生ってハードモードじゃね?

 

俺がそんなことを思い始めた時には、もう既に海兵として海軍に入ったのだけども

 

 

「貴様ぁ!!自分が何をしちょるんかを理解しとんのかぁ!!」

 

 

ある日、海兵としてバスターコールに参加した際....その行き先がオハラだったため、例の出来事を思い出した俺は色々と悩んだ末に手を出すことはやめた。

だが、別の海兵がオハラの人々を乗せた船を大砲を使って撃とうとしたため、俺はそのままの勢いでそいつに対して拳骨を喰らわせたのだった。

 

んで、結果的に言えば.......俺の起こした行動によって、オハラの人々は別の島に移住するという形で何とか助かったものの、当の俺の起こした行動はバスターコールの規則に反するとか何とかで、結局俺は海軍をクビになった。

意外だったのは、クザンがオハラの人々を逃した俺のことを庇ってくれたことだ。

 

何でも、今回の一件についてはクザンにも思うところがあったようで、海軍を去る俺に対して頑張れよと声を掛けていた。

.....頑張れよ、か。

 

俺の些細な行動で、世間一般的に言うところの原作改変が起こったのは事実だ。

もちろん、それが褒められたことではないことは分かっている。

分かっているけれども....

 

 

「困っちょる奴を見捨てる正義など、正義じゃないからのぉ」

 

 

やるのなら、やらない善よりもやる偽善だよな。

 

それに....原作でのサカズキは〈徹底的な正義〉の名の下でその力を振るっていた。

なら、俺のやる事はただ一つ.。

徹底的に自分の信じる正義を遂行し、この世界でサカズキとして生きるだけだ!!

 

というわけで、海軍をクビになった俺はどうせ何もせずにボーッとからのもアレなので、とある組織を立ち上げる形で起業した。

その組織の名は【ハンターギルド】。

いわゆる賞金稼ぎが多く所属しているギルド的なやつで、様々な賞金稼ぎが掲示板に貼られた手配書を依頼として受理し、その手配書に載っている犯罪者を【ハンターギルド】経由で海軍に渡し、その対価を直接渡す....的なシステムの組織なのだ。

 

最初は受け入れられるかな....と思っていたが、どうやら【ハンターギルド】が仲介役として介入することに対し、割と好意的に受け取る人が多かったので、俺としてはかなり驚いていた。

と言うのも......賞金稼ぎ達によれば、海軍側がたまに手配書に載っている懸賞金よりも少なめに渡すということが無いので、安心できるから所属していると語ってくれた。

 

手配書に載っている懸賞金よりも少なめに渡すとか、絶対にケチった方の金を懐に入れているんだろうなぁ.....

なんてことを思いつつ、ギルドマスターとして今日も今日とて仕事を進める俺。

 

 

「あぁ....今日も今日とて平和じゃのぉ」

 

 

書類に追われつつも、あの頃のことを振り返ったかの様子でそう呟く俺。

【ハンターギルド】を立ち上げた時には違い、今の【ハンターギルド】には多くの賞金稼ぎが所属している。

その中には、俺と同じように自らの正義を信じた末に海軍をクビになった元海兵現賞金稼ぎな輩も所属しているので、ギルド内は騒がしいながらもどこか和気藹々な空気になっていたのは言うまでもない。

 

【ハンターギルド】が出来たばっかりの頃は、海軍の仕事を奪うな!!的なクレームが海軍から来ていたけども、最近はあんまり無いなぁ。

なんてことを思いつつ、一枚一枚書類を片付ける俺。

 

ちょうどその時、俺の机にお茶を置いたのは....俺が海軍を辞めた後に秘書として引き取った黒髪の少女こと、ニコ・ロビンだった。

 

「ギルドマスター、少しはお休みになったらいかがですか?」

「ん、確かにそうじゃな」

 

そう言いつつ、お茶が入った湯呑みを受け取るとそのまま一口飲む俺。

この【ハンターギルド】には、ロビンのようにワケありな連中が多く所属している。

まぁ、賑やかだからそこまでうるさくはないな....という感じで油断していたら

 

 

「ギャアアアア!?またロシナンテに火が!?」

「コラさぁぁぁぁん!?」

「おいぃぃぃぃぃ!?誰か水持ってこい!!」

「とか何とか言ってたら、今度はドフラミンゴがバナナで滑ってボーリングの玉みたいになってるぞ!?」

 

 

そんな声が響いてきたため、俺とロビンの間にしばらくの静寂の時間が流れたかと思えば、そのままため息を吐きながらこう言った。

 

 

「......今日も良い意味で騒がしいのぉ」

「えぇ、今日もまた賑やかで面白いです」

 

 

これは、【ONE PIECE】の世界で赤犬に転生した俺が色々と努力したり、様々な事件に巻き込まれる物語だ。




サカズキ(赤犬)
文字通り、赤犬に転生したオリ主。
原作のように海兵として海軍に入るものの、オハラでのとある一件が原因で海軍をクビになり、その後【ハンターギルド】という賞金稼ぎ達が所属するギルド的な組織を立ち上げ、ギルドマスターとして就任。
クザンから託される形でロビンを秘書として雇い、今日も今日とてギルドマスターとして働いている。
なお、【ハンターギルド】には本来ならば海賊や海兵になっている存在と所属しているようで......?

ちなみに、クザンとの関係性は良好らしい。
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