赤犬になった男の奮闘記   作:甘瓜

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赤犬、ロビンを託されるの巻

本作のサカズキは既に海軍をクビになった後、【ハンターギルド】という賞金稼ぎ達の組織のギルドマスターに就任しています。
ちなみに、服装としては●クザみたいな感じのアロハシャツ姿だとか。


赤犬と悪魔の子の出会い

バスターコールの一件で海軍をクビになり、その代わりに【ハンターギルド】を立ち上げてから数週間が経った。

最初は一人か二人ぐらいしか来なかったが、ギルドでの依頼の受注というシステムが画期的だったようで、少しずつではあるが【ハンターギルド】に所属する賞金稼ぎが増えてきていた。

 

その賞金稼ぎ達によれば、仲介役的な立場であるギルドのおかげで報酬がちゃんと手に入れられる上に、ルールやマナーを含めた研修などのおかげで相手との信頼関係を築けることもあってか、フリーで活動していた時よりかはこっちの方が遥かに良いらしい。

まぁ、確かにフリーで活動している荒くれ者気質な賞金稼ぎよりかは、ある程度の礼儀がある賞金稼ぎの方が信頼できるもんな。

 

そういうわけで、賞金稼ぎ達のための組織である【ハンターギルド】がゆっくりと成長していた時、そいつは見覚えのある女の子を連れて来る形でギルドにやって来た。

 

 

「よぉ、元気か?」

「.......クザンか」

 

 

クザン、またの名を青キジ。

オハラの地で発動されたバスターコールでは、海軍時代の友人であったサウロと戦っていたからか、例の避難船攻撃未遂のことは知らなかったようで、それで俺が海軍をクビになった際は民間人を助けてくれてありがとうと言っていた。

 

そして、民間人ですら粛清しようとする海軍の正義に対する悩みを抱いている様子だったので、とりあえずは自分の掲げる正義をもう一度信じてみるのはどうだ?と言ったところ、クザンはほんの少しだけではあるけれども元気を取り戻していた。

 

んで、その数週間後にクザンが幼いロビンを連れて【ハンターギルド】の本部に来ていたため、俺が驚いたのは言うまでもない。

いやだって、まさかクザンがロビンを連れて来るとは思わないじゃん。

と言うか、何でまたロビンが一緒なんだ?

 

俺はそう思いつつ、とりあえず二人をギルドマスターとしての執務室へと案内した。

 

 

「で、何じゃ?わざわざコイツを連れて来たっちゅうことは、オハラの仇打ちでもするんか?」

 

 

ソファに座りながら俺がそう言うと、ロビンはビクッと体を震わせるような反応になっていた。

一方、当のクザンは苦笑の表情を顔に浮かべると目の前に居る俺に向けてこう言った。

 

 

「やだなぁ、そんな物騒ことをするわけないだろ」

「じゃあ何だ?まだ新しい手配書でも届けに来たのか?」

 

 

俺がそう言うと、クザンは一息置いた後.....チラッとロビンの方を向いたかと思えば、再び俺の方を向いていた。

その顔には、お前にしか頼めないと言った感じの感情が映し出されていて、それを見た俺は何かしらの事情があってここに来たのだとすぐさま理解した。

 

.....ウチのギルドにも、ロビンのようにワケアリな奴らはそれなりに居る。

例えば、海賊モドキとしてウチのギルドを襲った元天竜人とその弟とか、任務だか何だかで俺を殺しに来た肩に鳩を乗せたまだ子供な暗殺者とか。

とにかく、今の【ハンターギルド】にはそういう奴が集まって来ているからこそ、クザンはロビンを連れてやって来たのだろうな。

 

そう思いつつ、お茶を飲む俺。

そんな俺を尻目に、クザンはいつにもなく真剣な眼差しでこう言った。

 

 

「サカズキ......お前に頼みがある」

「ワシはベビーシッターの資格なんか持っちょらんぞ」

「話が早くて助かるよ」

 

そう言った後、お茶を飲むクザン。

その様子を見たロビンもまた続くようにジュースを飲んでいたため、俺は緊張しているであろう彼女に対してお菓子を手渡した。

お菓子を手渡された方のロビンは嬉しそうに目を輝かせており、それを見たクザンはフッと微笑んでいた。

 

そして、そのままこう話をつづけた。

 

「今の俺の力だけでこの子は.....ニコ・ロビンは守れない。それに、俺がいつまでこの子のことを隠し切れるとは限らない」

「だからこそ、あえてワシに子守りをさせると言うワケか」

 

 

俺がそう言った瞬間、その言葉に対して応えるかのようにコクリと頷くクザン。

アイツのことだ、どうせサウロからロビンのことで何かしらの頼み事をされたからこそ、そんなことを言っているに違いない。

それに.....俺とて故郷を失ったロビンのことを見捨てる程に人の心が無いわけではない。

 

俺もロビンの生い立ちや境遇を知っているからこそ、クザンの話を聞いた上で協力しようとしているのだ。

決して、断じて、ロリコンじゃないからな!!

 

 

「まぁ良い、どうせワシは海軍から首を切られた身じゃ。それに....」

「....それに?」

「今の【ハンターギルド】には、訳アリの連中が何人かおるんじゃ。じゃから、面倒事の一つや二つあってもどうということでもないわ」

 

 

俺がそう言ったところ、クザンどころか隣に居たロビンも目を丸くしていて、その数秒後はここに居ても良いのか?と言うような顔になっていた。

 

まだロビンが子どもとは言え、ここまでの顔にさせる大人が居るなんて.....少年漫画の世界とはいえ、やっぱクズは居るもんだな。

まぁ、大体は世界政府や一部の海軍関係者が悪いけども。

というか、ロビンの過去が少年漫画にしてはハードすぎるもんなぁ。

 

でも、このまま放っておくのもアレだし....一先ずはうちであずかることにしよう。

うん、そうしようったらそうしよう。

 

 

「い、良いの......?」

「何を言うとんじゃ。お前みたいなガキを守るのが大人の役割じゃろうが」

「っ!?」

 

 

俺がそう言うと、ロビンは分かりやすく目を潤ませたかと思えば、そのまま泣き始めていた。

それを見たクザンは俺に話をして良かったと思ったのか、その顔に安堵の表情を浮かべていた。

 

クザンのことだから、原作ではオハラの一件がトラウマになったんだろうなぁ。

そう言ったことを思いつつ、ロビンの方を見る俺。

 

 

「ただし、お前はあくまでこの【ハンターギルド】でのワシの秘書見習いとして扱う。良いな?」

「は、はい!!」

 

 

俺がそう言った後、ペコリと頭を下げるロビン。

それを見たクザンはニコッと笑っていたが、それはきっと彼女の居場所が出来たことに対する安心した表情に違いない。

 

そう思いながら、【ハンターギルド】の仲間としてロビンを迎え入れた俺なのだった。

 

 

「ドフラミンゴぉぉぉぉぉ!!ロブ・ルッチぃぃぃぃぃ!!貴様らまた乱闘騒ぎを起こしたんかぁぁぁぁぁぁ!!」

「ゲッ!?サカズキの旦那か!?」

「一先ずここは撤退を....」




Q:【ハンターギルド】って何?
A:賞金稼ぎ達が所属するギルド

Q:何で某ミンゴ達がギルドに居るの?
A:サカズキにボッコボコにされたから
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