茜色に染まる、古手神社の境内。
桜の木の枝から吊り下がって揺られていたのは……、
梨花の、小さな身体だった。
……たぶん。
逆さ吊りになってるから、びろーんと垂れ下がったスカートが顔にかかっていて絶対に梨花だとは言い切れない。
まあ、状況証拠からみて他人ということはないだろうが。
「…………」
俺は無言で手を叩いてから素早くジェスチャーを決める。
ううむ、惜しい。
悟史が一緒にいればハイタッチするところなんだが……。
いや、でも、悟史に見せるのも惜しいと言えば惜しいな!
「ぱんつーまるみえなのは承知だから、助けて……」
長時間吊られていたのだろうか、やたらと疲れた声で梨花が呻いた。兄代わりとしては、もうすこし羞恥心をもって欲しいところだが……。
「いまさら圭一相手に恥ずかしがっても意味ないでしょ」
確かに、一緒に風呂入ってる時点で無意味ではあるが。
それでも恥じらうのが少女の感性であって欲しいと思うのは男の勝手な言い分だろうか?
まあいいや。
「とりあえず、通りかかったのが俺で良かったな。縄ほどくから、つかまってろよ」
「おk」
両手でしがみついてくる梨花の体重を支えながら白いソックスに絡まったロープをほどく。
「よっ……と」
梨花を反転させて地面におろしてやった。
「……ふぅ。正直死ぬかと思ったわ。だから今日お掃除をすると不幸になるって予言したのに」
この雛見沢において、沙都子のトラップに引っかかるのはもはや日常的過ぎて不測の事態とは言い難いがな。
それにしても神聖な境内にまで仕掛けておくとはトラップマスター沙都子め……どこまでも油断のならないやつだ。
と、梨花はちょっと小首をかしげて、
「圭一、レナのお見舞いはもう終わったの?」
口調と裏腹な子供っぽい仕草が妙に可愛い。
「ああ。面会時間終了」
今日の見舞いは、さんざんな結果に終わった。
何も知らない悟史がそのつもりもなく俺の行動を妨害してくれたおかげで、詩音はおそらくレナとの連絡を果たしてしまっただろう。
レナが詩音に返答するのは明日以降になると思うけど……正直言ってレナは詩音と比べても機転が利くから、レナから詩音への連絡を妨害するのは難しいと思う。
とりあえず俺にできたのは、鷹野さんの引き取り手だったという高野一二三さんって人が雛見沢症候群の研究の第一人者であるという情報が詩音とレナに共有されるのをすこし遅らせることだけだった。
これで一歩、二人が危険に近付いてしまったわけだ。
まったく、自分の無力が嫌になる。
「……そう。それで、どうしてここへ?」
薄い笑みを浮かべてみせる。
「いや、梨花が一人でさび……サボってないかと思って」
「寂しくなんかないわよう!」
ぶんぶんと両手を振り回しながら主張するお子様。
……せっかくこっちが言い直してやったというのに、気遣いのわからんやつめ。空気嫁。
「ま、でも……結果的に助かったけどね」
最悪夕飯の時間になっても家に帰ってこなくて探しに来るまでここでぱんつーまるみえだったかもしれないわけだ。
年頃の乙女予備軍として俺に感謝するがいいぜ、梨花よ。
「圭一もたまには役に立つわね!」
にぱ~☆と来たもんだ。
このトンチキ幼女めが……迎えに来るんじゃなかったぜ。
すこし肩が落ちているのを自覚しつつ、
「……俺ってそんなにたよりないか?」
「み?」
目をまんまるにして見上げてくる梨花。
それからえらそうに腕組みをしながらふんぞり帰って、
「そうね。ずっと圭一を見てきたけど、ちゃんと活躍してくれるようになったのは、ここ最近だものね」
貶されたんだか褒められたんだか微妙な気分だった。
「……てめえ!」
素早くデコピンによる制裁を加えようとしたのだが、梨花は軽い身ごなしでその一撃かわすと、そのまま笑いながら駆け出していく。
「ふふふっ、ここまでおいで~、なのです☆」
くそう、やるな。
沙都子なら今のタイミングで撃墜できていたのに、まるでエピタフで予知したかのような先読みだったぜ。
「待て、こらぁ!」
軽やかに走る梨花の小さな背中にコンパスの差で迫る。
追いついて両手で肩を掴み引き寄せると、意外にも梨花はまったく抵抗せずに俺の胸に寄りかかってきたものだからあやうく転びそうになった。
「っと、あぶねぇな!」
なんとか踏みとどまったが、梨花は身を縮めてくすくすと笑いながら俺の両腕を抱え込んで自分を抱きしめさせた。
ときどきこうしてリズムを唐突に変えて甘えてくるのが、この気まぐれ腹黒幼女の常套手段だ。
くそう、悔しいけど可愛いじゃねぇか……。
梨花の軽すぎる体重を感じながらため息をつく。
「……結構、頼れるようになってる。今の圭一はね」
静かな声でそんなことを言った。
……否定したかった。
本当は、いまにも潰れそうなんだとぶちまけたかった。
重すぎる秘密を抱えてもう駄目だと弱音を吐きたかった。
でも、それこそ駄目なんだ。
だから俺は、
「当たり前だろ、俺を誰だと思ってやがる!と言う」
「当たり前だろ、俺を誰……ハッ!?」
……エピタフかと思ったら第2部のほうかよ!?
狼狽する俺に、こらえきれないという様子で笑う梨花。
「強がるな、とは言わないわ。私の知ってる圭一はヘタレ野郎だから、虚勢張ってるくらいでちょうどいいもの」
やっぱり貶されてるような気がします先生。
しかもこの幼女、うっとりしながら
「うふふふ……勝てない喧嘩を買っちゃって内心泣きそうなくせに大口叩いて後悔しまくる圭一、愛してる……!」
などと言うものだから、今この瞬間に泣きたい俺である。
梨花の中で俺のイメージってそんな感じなのか……。
ショックを隠しきれない俺をよそに、梨花は俺の腕の中でぐるりと向きを変え、まっすぐ俺を見上げてくる。
「無理をするな、なんて野暮は言わない。無理を通すのがあなたの役目だし、そういうところが大好きなんだから」
そう言って、全身でぎゅっとしがみついてくる。
「でも、私たちの分まで無理をするつもりでいるなら……舐めるな、って言ってあげる」
「…………」
「私たちは、圭一ごときに全部背負ってもらわなきゃいけないほどヤワじゃないわ」
……不敵に無敵な幼女であった。
暗くなりはじめた空を見上げながら、思う。
結局梨花には、俺の虚勢もお見通しか。
羽入も、レナも、詩音だってそうなのかもしれない。
俺は独りで頑張らなくていいのだろうか。
仲間たちに相談するべきなのかもしれない。
……でも、やっぱり駄目だ。
賭け金として握りしめているのは俺の命だけじゃない。
仲間たち全員、いや村全体の未来。
根拠もないまま、軽々しく信じたつもりになって分の悪い賭けにそれを突っ込むなら、それはみんなへの裏切りだ。
だから飲み下そう、いまにも吐き出してしまいそうな俺の本音、俺たちを押し潰してしまいかねない重い真実を。
「……ふん、強情ね。圭一のくせに」
何も言わない俺に、梨花はため息混じりに小さく呟く。
圭一のくせに。
その言葉には、聞き覚えがあるような気がした。
そういえば、一年前もこの場所で、こうして梨花を抱きしめたことがあった。
あのとき、確か梨花は……。
「……梨花、ひょっとして全部知ってたりするのか?」
そう、一年前だ。
梨花はこの場所で俺に予言した。
『綿流しの夜、沙都子の叔母は頭を割られて死に……その数日後、沙都子の誕生日には悟史が忽然と姿を消す。……沙都子はひとりぼっちで、悟史の帰りを待つことになる』
その半分は当たっている。
叔母は綿流しの晩に沢に落ちて頭を打って死んでいる。
そして悟史ではないが魅音が姿を消し、その妹である詩音が本当の名前を隠して、ひとりぼっちで魅音の帰りを待つことになった。
俺たちが何もしていなければ、消えていたのは悟史だったのかもしれない。
そう考えると、ぞくりと冷たいものが背筋を這い登る。
「知ってるなら教えてくれ。……俺たちは」
いや、違う……。
「今年は、今年の『祟り』はいったいどうなる?」
あの日の梨花は、いまの梨花と同じ……子供らしくない口調で喋っていたから、俺は梨花がよくない妄想に取り憑かれてでもいるのかとあの場では判断していた。
でも、考えてみればいまの梨花こそが梨花の素だ。
ということは、未来を知り、予言を語る巫女……あの夜の古手梨花は、ずっと俺とともにいたことになる。
「……さあ。私にも、わからないわ」
梨花はくぐもった声でそう告げた。
「未来なんて、きっと誰にもわからない」
ざわ、と突然の風で周囲の木々がざわめいた。
まるで四方八方から見えない影に見られているような……不愉快な感覚。
その気配から梨花の小さな身体を守ろうと強く抱きしめながらも、一方で……気配の根源が梨花自身であるかのようにも思えてしまう。
でも、離さない。
離すもんか。
二秒後に梨花が牙を剥いて俺の喉笛を食い破るとしても、俺は梨花を疑わないし、何者の悪意からも守ってやる。
そう、たとえそれが俺自身の悪意であっても……絶対に、この拳で打ち砕いてやる。
「……ッ……」
力が入りすぎたのか、胸に押しつけられた梨花がわずかに苦しげに息を詰まらせる。
それでも、離さない。
「それでいいわ、圭一」
喘ぎながらも、梨花は顔を上げて微笑んだ。
「未来が誰にもわからないなんて、考えてみれば当然ね。強固な死の運命を知る私自身が、その運命とやらを打ち破ることしか考えていないんだから」
強い意志の光が、その大きな瞳に宿っていた。
「その運命の中心にいるのは、鷹野三四」
きっぱりと、その名を告げた。
事情を知らない立場にあるはずの梨花がずばりと核心を突くのだから、なるほどこれは神懸かりだ。
「鷹野を、積み重ねてきたこの一年で変えられたかどうかは私にも分からない。裏切られるかもしれない、背中から撃たれるかもしれない、それでも私は」
梨花の声に重ねる。
「それでも俺は、……仲間を守る」
最後まで声が重なると梨花はひどく大人びた、優しい目をして俺に微笑みかけた。
「……結論は同じね。仲間を背中に庇うなら、その仲間に刺されようが撃たれようが関係ない。それだけの覚悟があるのなら、疑心暗鬼なんて怖くない。そうでしょ?」
正論だった。
普通に考えれば無茶な、それでいて胸に落ちる結論。
「……だな。迷う意味がない」
どんなに不様でも構わない。
惨めに地を這うのもそれでいい。
守りたい大事な物を取り違えなければ……充分だ。
自分の決意に、ようやく確信が持てた気がする。
「まぁ、それでも泣きたくなったら私に言いなさい」
「なんだ、胸で泣かせてくれるのか?」
「足で踏んであげる」
なにこの女王様。
「踏んで踏んで踏みにじって、自分がどれだけカッコ悪いヘタレ野郎だったかたっぷり思い出せてあげるわ。そしていつしかそれは愛に変わり……いやん☆」
「そこおかしいだろ! なんでいろいろ段階すっとばしていきなり愛に辿り着くんだよ!?」
危険だ。
うちのアホの子は、危険思想の持ち主だ。
「なによ、異論があるなら試してみる?」
「試すなよ!? 俺が変な道に目覚めたらどうする!」
「素質はあると思うのに……ちぇ~なのです☆」
それは健全な人生を送る上でいらない素質だと思うんだ。
力の抜けた俺の腕からするりと抜け出た梨花は笑いながらくるりとその場で回転し、
「ま、それは冗談として……そろそろ帰りましょ」
おなかすいた~、と幼い仕草で主張する梨花だった。
と思えばどこか妖艶な笑みを浮かべてみせ、
「それとも、防災倉庫で私をお召し上がりの方がいい? あそこにはまだ、布団一組あるしね」
などと挑発もしてくるのだから、どうにもアンバランスなやつである。
「どちらかというと、家に帰って食欲を満たしてから羽入とセットでお召し上がりを希望する」
「ん~、それも悪くないけど。その組み合わせだと、私もお召し上がりする側になるのよねぇ……んふ☆」
羽入さん、妹にも捕食対象と見られてますが……今更か。
「はやくいくわよ、圭一っ!」
腹の黒さを感じさせない天使の笑顔で駆け出す梨花。
その背中に羽根でも見たような気がして目をこすりながら俺もその後を追いかける。
鉛のように重い足取りを、悟られないように。
背後の気配、絶望の吐息に追いつかれないように。
ふと、視線を上げると。
蒼く冴える月が、黒い空にぽっかりと浮かんでいた。
「……今日もお月様が綺麗なのです」
隣から聞こえた声に、はっとして振り返る。
羽入が、いつもどおりののんびりした歩調で歩いていた。
ああ、そっか。
もう食事を済ませて夜の散歩に出てきたんだっけ……。
「そだな。羽入の顔のように丸いな」
「あぅ!? 仮にも女の子になんということを……!」
よろろ、と打ちのめされた様子の羽入だった。
「いや丸顔って可愛くないか?」
すくなくとも羽入の丸っこい顔は可愛いと思うのだが。
「……そう言われてしまうと複雑なのですが、やはり年頃の乙女に丸いというのは禁句だと思うのですよ……」
涙目で睨んでくる羽入であった。
ううむよくわからん。
だがしかし、俺の周囲を見る限り思春期の女の子というのは往々にして単純明快複雑怪奇な代物なのでそれはそれでキュートだと思うことにする。
「だ、だいたい圭一は酷いのです! さっきだって、梨花と一緒になって僕を愚弄して……」
「うむ、そこはもうすこし好意的に『愛でた』と表現してほしいものだ。俺と梨花の、愛の発露なのだよ」
うん、夕飯後に梨花と一緒に羽入をからかったことも記憶にはっきりとある。
「そ、そんな愛は、そんな愛は……あぅう、いらないとは言いませんが、もうちょっと自重してほしいのです~!」
でも、まるでそこに自分がいなかったかのような感覚。
この感覚には覚えがあった。
「ははは、よしよし」
東京で暮らしていたころの、空虚で色の無い日常。
今は全然、違うはずなのに。
「あぅあぅあぅ……完全スルーなのです……」
レナが入院してしまって一人欠けてしまったとはいってもこんなにも賑やかで楽しい生活をしているはずなのに、心には重苦しい霧がかかっている。
鷹野さんを信じると決めたところで、危機が去ったわけではないのだから当然だ。
信じれば信じるほど、この雛見沢の裏側に手を突っ込んで探ろうとしているレナと詩音が危険に晒されていることが事実となって胸に刺さる。
「なあ……羽入」
「あぅ?」
無垢な表情で俺を見つめてくる羽入。
でも羽入も、何も知らない立場ではないはずだ。
鷹野さんは羽入が診療所の研究に協力していると言った。
雛見沢症候群という重い秘密を胸にしまいこみ、二年前に突然両親を失って妹と二人残されても、村のみんなを治療するためにと献身的な協力を続けていると。
「羽入は、この村が好きか?」
でも……羽入が知らないのは、そのさらに裏側。
研究継続のために両親を殺したのが、ほかならぬ鷹野さんたちであるということ。
鷹野さんたちが去年の祟りに介入し、その結果として魅音が消えてしまったこと。
そして今また、研究の秘密に近づき過ぎたレナや詩音たちが危険な立場にあるということ。
それを知れば、羽入はきっと悲しむだろう……。
「はい、大好きなのです!」
夜だというのに、ふわりと花開くような笑顔だった。
聞くまでもないことだ。
羽入はこの村を愛している。
この村の自然を、そこに住む人たちを、何よりも。
だから、
「ん、じゃあさ。俺とこの村と、どっちかひとつだったらどっちを選ぶ~?」
意地悪なことを聞いてみたくなった。
「……あぅ?」
けど、馬鹿なことを聞いたとすぐに後悔する。
だって、俺なら答えられない。
羽入と雛見沢、どっちを選ぶ?
選べるわけがない。
梨花と、レナと、詩音と、仲間たちとどっちを選ぶ?
選べるわけがないんだ。
そんなこと、最初からわかりきっているっていうのに、
「その問いは意味がないです、圭一」
羽入は口元に手をあてて小さく笑う。
俺の幼稚な悪戯を、年下のくせにまるで姉であるかのようにやんわりと受け止めて、答える。
「僕が大好きなのは、圭一のいる雛見沢なのです。圭一のいない雛見沢なんて……もう、考えられないのですよ」
暖かな笑顔が、じわりと滲む。
梨花に気に入らない未来を打ち破るための力があるように羽入にもきっと特別な力があるのだろう。
それはきっと、ここにある幸せを未来につなぐ力だ。
「羽入……」
過去から未来へとつながっていく、確かなものがある。
この暖かくて儚い笑みの中にそれがある。
……神様。
オヤシロさまでも、そうでなくても。
ひとつだけ、叶えてくれ。
この笑顔を守れるのなら、俺から何を奪っても構わない。
だからたったひとつ、それだけは……奪わないでくれ。
「あぅ……圭一、あんまり見つめると恥ずかしいのです」
ふにゃっと表情を緩ませた羽入が、赤く染まった頬に両手を添えながら照れくさそうな様子で歩き出す。
俺は立ち尽くしたまま、足早に遠ざかる背中を見送った。
その背中が、梨花の背中にも重なる。
小さくて、でも力強く。
まっすぐに望む未来へと向かう意志を宿した背中だった。
なら、俺は……どこへ行くんだろう。
「……圭一?」
ついてこないのに気づいた羽入が街灯の下で立ち止まり、振り向いて俺の名を呼んだ。
「あ、あぁ……」
目蓋をぐっと押さえて、溢れそうなものを押しとどめる。
震える両足を叱咤し、握りしめた拳が歪な音をあげて軋むのを無視して……街灯の光の中へと駆け出していった。
そして光の下では、いつもどおりに笑ってみせた。
「……帰ったら、梨花と思う存分はっちゃけような!」
ぐっ、と元気よく親指を立てていた。
「あぅ!?」
羽入は急激な展開についてこれず目を丸くする。
「ななな、なにを言っているのです圭一!?」
「前原屋敷で再び繰り広げられる、組んずほぐれつキャッキャウフフな世界……その禁断の領域は後の世において、魔のバミューダトライアングルと呼ばれるであろう」
それはきっと……黄金の記憶になる!
「意味がわからないのです!?」
悲鳴に近い声をあげる羽入に、俺は心から宣言した。
「この愛は……止まらねぇぜ!」
悲鳴をあげる羽入を小脇に抱えて家路を急ぐ。
ずきずきと拳が痛む。
日常が壊れ始める音は、もう聞こえていた。
けれどそれでも、俺が歩みを止めることはない。
選んだ道が間違っていようが、そんなことは関係ない。
その道を、最後まで……ブッ倒れるまで、往くだけだ。