××県鹿骨市雛見沢、のどかな山村を見下ろすように建つ古手神社。
そのやや裏手に位置する防災倉庫の二階、六畳一間の和室で俺、前原圭一の朝は始まる。
「ふぁあ……」
あくびを噛み殺し、しみの目立つ天井を見つめる。
ね、眠い……昨日は羽入と夜の散歩でちょいと遠出をしすぎたからな……。帰ってきたのは日付の変わる頃で、梨花ちゃんはもうとっくに眠っていた。
それから羽入と風呂を交代するまでの間読んでた本があまりにも面白かったのでついつい風呂をあがってからも台所の灯りを頼りに最後まで読破してしまった。
完全に、寝不足。
……だというのに、その俺よりもすやすやとやんごとなき寝息を立てておられる古手姉妹は、いまだ夏休み気分であらせられる。ちらりと見たところでは、まだ朝ご飯を食べてから歩いて出られるだけの時間はありそうなのでいいかげん起きてもらうことにする。
「うぉーい、羽入、梨花ちゃーん?」
左右に呼びかけるのだが、まったく起きる気配がない。
梨花ちゃんは夢の中でワインでも見つけたのかうふうふと幸せそうに締まらない顔をしているし、羽入は夢の中でワインでも見つけたのかあぅあぅと悲しげにうなされている。
……とにかく腕が痺れるので、二人の頭を吹っ飛ばさない程度のゆっくりした動きで腕を抜くことにした。
枕はちゃんとあるんだから、二人ともいいかげん俺の腕を枕にするのはやめてほしいものだ。9月になっても残暑は厳しいが最近夜は涼しくなってきて、すきま風の入るこの部屋でこっちの布団に潜り込んでくることをやめろとまでは言わないが……。
「しかし……梨花ちゃん、寝相はなんとかしたほうがいいぞ」
タオルケットを蹴っ飛ばしてしまい、完全に下着が露わになっている状態だ。……それはまあ、とても愛らしい光景ではあるのだが俺にとってはそうレアな光景でもないので、柏手を打って拝んでおくだけにする。ありがたやありがたや。
「今日の朝食の当番は羽入だっけか……、おーい、羽入?」
喉をこしょこしょと指でくすぐってやったら、億劫そうに目蓋を開いてとろんとした目つきでこっちを見た。
「……あぅ?」
「あぅじゃなくてな」
「あぅあぅ?」
「まーそうだな。おはよう」
「あぅう……」
「そうは言っても今日から学校だぞ。メシにしてくれかーさんや」
「……あぅあぅ」
ぼーっとした表情のまま身体をおこしてこくこくと頷いてから、目をこすりつつ立ち上がると夢遊病患者のごときおぼつかない足取りで3歩、タンスの前で立ち止まると着替えを引っ張り出す。そこでパジャマのボタンに手をかけるので、俺は慌てて、ボタンを全部はずすのをじっくりと待ってから、その手を止めてやった。
「待て。それ以上は俺が嬉しい。……脱衣所へゴーだ」
「あぅ……?」
その小さな肩を押さえて脱衣所に押し込み、扉を閉める。
それから、俺はおもむろに枕を二つ、両手に持ってぼすっと顔の両側に当てた。
「あぅうーッ!?」
はいご苦労さん。いつもの習慣でまず顔を洗った羽入が、鏡の中にパジャマ脱げかけの自分を発見してあげた絶叫だろう。最初の頃は耳をつんざく超音波に鼓膜をやられかけることもあったが、人の学習能力というものはかくも偉大だ。
「ああああ、あぅあぅあぅ、圭一、かーさんって僕のことなのですかッ!?」
いやそっちかよ、とズレたボケに内心でツッコミを入れる。
「爽やかな朝の挨拶だ。それよりとっとと着替えてメシにしてくれ、さもなくばここで超音波攻撃さえ知らぬげに寝こけている娘っ子をおいしくいただいてしまうがどうする?」
「あぅあぅあぅ、家の中で飢えたテロリストに無体な要求をされるなんて日本の爽やかな朝も堕ちるところまで堕ちたもんなのです!」
羽入がどっすんばったんと慌てふためいて着替える音がして、待つこと15分。
ようやく脱衣所のドアが開いて焦った様子で羽入が飛び出してきた。
「りか、梨花! 僕の大事な妹は無事なのですか!?」
……いや、歯磨きしたり髪を梳かしたりとすっかりみだしなみをすませつつ、制服のスカートのポケットにハンカチを押し込みながら心配されてもあまり嬉しくないと思うぞ。
「残念だったな、もうひと口いただいちまったよ……」
頭にネコミミをつけたまま俺の膝を枕に寝こけている梨花ちゃんを指さして言う。
「あぅあぅ、梨花がとんでもないことにー!?」
頭を抱えておーまいがっと巫女らしくない叫びをあげる。
「ククク……驚いている暇があったら早く俺にメシを喰わせるんだな。さもないと、妹さんはふた目と見られぬ姿になっちまうだろうさ……」
ぎらりと水性サインペンを光らせると、羽入は震え上がった。
「セオリーどおりにおヒゲなのですか!? それとも肉!? どちらにしても、そんな恐ろしいことはさせられませんのです! それならいっそ僕の手で……!」
「いやいや、さりげなく油性をもってくるな。それよりメシメシ。忘れてるかもしれんが今日から学校だぞ」
「あぅ……こうして身も心も調教されていく僕なのです……」
残念そうに肩を落としてエプロンを身につけ、台所へと向かう羽入だった。
さて、その間に俺は人質の解放をしておくとするか。
羽入よりもさらにひとまわり小さな肩をつかんで身体を起こしてやると、梨花ちゃんは首をかくんと傾けて長い髪をでろんと垂らした。
「起きてくれー、梨花ちゃーん」
がくがくと痛くない程度に揺さぶるのだが、なかなかにしぶとい。
いかんなー、せっかくの同居シチュエーションなのに男の俺のほうが起こすことになるとは……ま、それも別系統のお約束になりつつあることは百も承知だが、ここはあえて正統派ヒロインの流れを汲むレナを推したいところだ。
そうだな、レナだったら……。
「圭一くーん、朝だよ。ごはんできたよ、起きてよぅ」
お、いいぞいいぞ。ちゃんとみそ汁の香りがただよってくるあたり、俺の妄想力も親父の域に近づいてきたのかもしれん。ゆさゆさと揺さぶるレナの手は優しくて、いまひとつ起きなければという危機感に欠けるのが難点だな。むしろすこし困らせてやりたくなる。
「圭一くん、ねぇってば。学校、遅れちゃうよー」
うむうむ、やはりそうこなくてはな。この時間的に余裕がないのにあえてぎりぎりまで粘りたくなってしまうのも当然の展開だろう。選択肢が出れば間違いなく起きない方を選んでその甘い声を楽しむのが男ってもんだぜ。そう思うだろ、あんたも?
いや、でも待てよ……正統派とはいってもレナはひぐらしのメインヒロイン、世に名を馳せた鉈の名手。当然そうなると、あまりそっちの選択肢を選び続けては……、
「もう、お寝坊さんだね。……じゃあ、これなら起きるかな、かなッ!」
立ち絵がひぐらしモードに換われば、バッドエンドに一直線……いやいや、朝からこんな妄想はやめておこう。寿命を縮める趣味はないぜ。むしろそう見せかけて、顔を真っ赤にしながら耳を甘噛みしてくるレナとかどうよ。俺的にはそっちのほうが萌える。
こっちがちょっと照れた顔をして「朝から大胆なヤツだな……」と言ったら、
「だってだって、圭一くんがこの前、起きなかったらこうしてくれって言ったから……は、恥ずかしかったのにぃぃ!」
ひーんと泣きそうになりながら悶える弱々レナだ。
うむ、正しき妄想はこうあらねばならない。朝からいい気分になったぜ。
で、妄想の世界からリカバリしてみると目の前にはいまだ寝こける梨花ちゃんの顔。
こいつを起こすのも、実は簡単といえば簡単なのだ。
……ただこの切り札は、だんだんエスカレートするのが困りものだからなるべく使いたくないのだが、ほぼ毎日こいつを切るはめになってる俺がいる。
梨花ちゃんの小さな身体をほわりと抱き寄せて、その子供らしい高めの体温を感じながら耳元に口を寄せ、思いついたことをこそりと呟く。
「さっさと起きないと、……るぞ」
「ひぁッ!?」
一瞬前まで寝ていたのが演技なんじゃないかと思うほど、びくんと身をすくませ、顔に血を昇らせて目を見開き、びくびくと俺を見ている。
「あ、朝からなに、恥ずかしいこと言ってるのよ……!?」
おろおろして、でもちょっと興味がありそうだったりするあたりが正直すぎるぜ。
「うぅぅ……、そんなのって……ひゃー、圭一の変態! 離してよ!」
ぽすぽすと脇腹にちっとも痛くないパンチをぶつけられてご希望どおり離してやったら、タンスにばばっと飛びすさってこっちを警戒しながら着替えを用意し、脱衣所に逃げ込んでいく。俺はさっそく、枕を両耳に当てる。
「みぃぃぃぃッ!?」
ネコミミくらいでいまさら驚くほどのこともないと思うのだが、弱いときにはとことん弱いのも梨花ちゃんの可愛らしいところなのだ。
……ちなみにさっき使った切り札は、同じのは二度と通じない上、二人きりになったときなど機会を見つけるとツンデレ気味に強要されるので、一応実現可能なことにしておかないとマズイ。そのさじ加減をわかっていなかったかつての俺は『古手家秘伝オヤシロさまの隠し湯にて目隠しをされ、水着禁止ルールで梨花ちゃんと羽入をダブルでお膝の上に乗せて百数える』というとんでもない責め苦を味わわされたことがあり、その苦い経験から大切ななにかを学び取った。
流した涙は、いつだって人を強く大きくするものなのさ……!
「「いただきまーす!」」
「あぅ♪」
布団をたたんだ俺が交代で着替えている間に梨花ちゃんはちゃぶ台を出して、その上に羽入の作った料理を並べる。で、同時進行で3人分の弁当も詰め終わった羽入と、俺も食卓に揃ってようやく朝食が始まる。料理当番が梨花ちゃんか羽入かで違いはあるが、だいたい古手家の朝の風景は毎朝こんなかんじだった。
「ん、今日もみそ汁がうまいぜ。日本人に生まれてよかったなぁ!」
幸せとともにご飯をかみ締める俺だった。
「圭一は毎朝おおげさね。都会にいた頃は何を食べてたっていうの?」
お新香をかじって俺に呆れたような目を向ける梨花ちゃん。
「朝はだいたい食べなかったな。たまに食べても、パンを一切れとか」
しょうがないだろう。東京にいた頃の俺ときたら、3時近くまで机に向かって勉強し、起きるのはいつも遅刻寸前の時間だったのだから。
「朝ごはんは一日の活力なのですよ、圭一。きちんと食べないと駄目なのです」
鮭の塩焼きを箸で丁寧に解体しながら羽入が言うが、まさしく実感だ。
いや、量よりも質よりも、家族とこうして食卓を囲むことでこそ、今日一日頑張るぞーっていうスイッチが身体の中のどこかで入るんだろうな。
これがたとえばたったひとりでとんこつしょうが味のカップラーメンでも啜ってたら、胃にもたれやしないかってことばかり心配でちっともおいしくないし、学校に行くのも憂鬱になってしまうところだ。
……ん、思えばそれも心配なんだよな。
あと2ヶ月かそこらで親父のアトリエ兼住宅、その巨大な全貌が明らかになるにつれ雛見沢では『前原屋敷』と囁かれはじめている俺の家が完成するわけだが、東京にいた頃でさえしょっちゅう二人して家をあけることの多かった親父たちのことだ、不便な雛見沢に越してきたらますます俺を置いて出かけることも多くなり、本来の仕事場である東京とは距離もあるから住所はこっちに置きながらも半分は向こうで過ごすという状態になりかねない。……もともと、アトリエは別荘として使う予定だったのを俺が梨花ちゃんの願いでここに引っ越してくることになったから住所ごと引っ越すという流れになったんだしな。
つまり、俺は両親のいない間一人暮らしも同然となるわけだ。
普通の中高生男子だったら大喜びするところなんだろうが、東京にいた頃から両親と極力関わらない生活を送っていた俺にとってそんなのは珍しくもなく、ただ食事の面倒やこまごました不便ばかりが目に付くうえ、この4ヶ月近く羽入と梨花ちゃんという騒々しい二人の家族と過ごしてきたのだからがらんとした広い家に一人で残されるなんてのは悪夢以外の何者でもない。
「圭一、いくのですよー」
「おう、すぐ行く!」
俺は考え事をしながらいつのまにか洗い終わった食器類を片づけ、通学鞄をひっ掴むと二人の後を追った。のどかな雛見沢では家を出るときに鍵をかけるという習慣がなくて最初は面食らったが、もうすっかり慣れてしまった。
展望台から境内へ抜けて石段を降りると、車もあまり通らない田んぼや畑の中の道を左右に展開した同行者の歩調に合わせてのんびりと歩いていく。
「……というわけで不安なんだが、たまに食事を作りにきてくれると嬉しい」
「それはもちろんなのです、圭一が困ったらいつでも呼んでほしいのです!」
羽入が嬉しいことを言ってくれるのだが、梨花ちゃんはあまり浮かない顔をしていた。
「それ、どうにかできないの?」
「どうにかって……」
「圭一の両親は前原屋敷に住む、それはそれとして、圭一はいまの防災倉庫に住めばいいじゃない。私たちと暮らすのが嫌なわけじゃないんでしょ?」
もちろんだ、と頷いた。当然梨花ちゃんの気持ちだって嬉しくないわけがない。
ただ、世間体というものがある。そしてこの小さな雛見沢においてその世間体はとても大きな比重を占めていて、両親の住む家が同じ村の中にあるのに古手姉妹のところに居候を続けていたら、それこそ俺は羽入か梨花ちゃんのどっちかと遠からず結納を交わすはめになるだろう。そう言ったら梨花ちゃんはにやりとして、
「私はいいわよ? そのかわり、将来は神社を継いでもらうけど」
「あぅあぅ、梨花はずるいのです! ぼ、僕だってですね……」
もじもじしながら赤くなる羽入は可愛いのだが、中1にして人生設計を固定されてしまうのもそれはそれでどうなんだろう。
「ならこういうのはどうかな、圭一」
と、いつの間に合流したのだろうか、俺たちのすぐ後ろを悟史が歩いていた。
「逆に考えるんだよ、羽入ちゃんと梨花ちゃんが前原屋敷に居候すればいいんだ!」
どこかで聞いたような……それも二度くらい聞いたようなシチュエーションだ。
「そうすれば今度こそ同居モノらしいシチュエーションになるよ!? 海外出張だなんだとほとんど家にいない両親、一戸建てに残された主人公。そこに美少女の姉妹が転がりこんできて、めくるめく学園生活の始まりだよ! ハートフルストーリーだよ、K!」
……言われてみるとなかなかおいしいが、落ち着けサニー。
「いいわね、それ。一度、真剣に防災倉庫に放火してみましょうか……」
「あぅあぅ、梨花! 物騒なことは言わずに、ガス漏れで吹き飛ばすくらいにしておくのです!」
羽入の言ってることのほうが物騒だと思うんだが……。
「というか、圭一。この前監督に聞いたけど、村ではそういう噂ももうあるらしいよ」
「はぁ!?」
田舎者にとって身近なゴシップというのはなにものにも代え難い娯楽だ。
特に新参者で村の重要人物とお近づきになっている俺はその恰好のやり玉にあがることが多いのだが、そんな話は初耳だった。
「前原屋敷があんなに大きいのにはきっと理由があるに違いない、羽入様と梨花ちゃんを迎え入れ、ついでに竜宮さんとこのレナちゃんと北条の息子を住み込みのメイドに迎えるつもりだろう、そのうち魅音ちゃんとも縁組みするかもしれないね。いやはや圭一さんはあの若さで大物でいらっしゃる!……ってなんで僕さ!?」
監督に聞いたといううわさ話を機嫌良く語っていたくせに、いきなり自分で自分の話にがーっとツッコミを入れるあたりがなかなか可愛い悟史だった。
「いや、悟史はメイドキャラだろ?」
「みぃ、普通に属性持ちなのです」
「あぅ、村で魅音と悟史といえばまずメイドかネコミミです」
3人が真顔で言うものだから、悟史は真剣に『あれ? そうだっけ……僕ってネコミミメイドがデフォルトキャラだっけ……?』と悩みはじめてしまっていた。
自覚のない様子に俺たちは顔を見合わせてやれやれとため息をつき、
「今度魅音に頼んでやるからさ、一着専用のメイド服をもらって通学用の制服にしろよ。悟史の大事な個性だもんな!」
「圭一……そんな、本当にいいの?」
「仲間のために尽力するのは当たり前のことだぜ!」
にっと笑ってやったら、悟史はとても嬉しそうな顔をした。
時々こいつの将来が心配になるが、俺がしっかり何処に出しても恥ずかしくないメイドとして教育してやるからな、と心に誓う。
そうして4人で学校へ向かっていたら、田んぼひとつ向こうの道を泣きながら全力疾走する詩音と、あの独特の構えではぅはぅ言いながら左右に揺れつつもその背後にぴったりくっついて離れないレナが見えた。
「おぉ、今日もやってるな」
「……いつもながら元気ね、あの二人は」
ええのぅ若いもんは的なニュアンスで言う梨花ちゃんは、ちなみにこの中で一番年下のはずなのだが。
「あぅあぅ、圭一! 今日はチャフにされたくないのです!」
「か、かぁいいモードのレナが来る……ッ!」
がくぶるしながら羽入と、なぜか悟史まで俺の後ろに隠れる。
「こないでぇぇぇぇぇぇ!?」
「魅ぃちゃあぁぁあぁんッ☆」
校舎前でカーブしようとしてレナに追いつかれ、タックルをくらってレナもろとも体育倉庫のほうに転がる詩音を見てさすがに心配になってしまう。
「うーむ……、先に行っててくれ。ちょいと魅音のヤツを助けてくる」
「あの状態のレナと一戦交えようなんて……ナイスガッツだよK!」
元気にサムズアップしつつも自分はそそくさと下駄箱へ非難するサニーだった。
「いやまぁ、委員長がいないと授業が始まらないからな」
「ツンデレかしら?」
「ツンデレなのです」
そこ、古手姉妹も人聞きの悪いことを合意し合うんじゃない!
俺は頭を反らせてひとつ深呼吸、雛見沢最強生物と雌雄を決する覚悟を決める。いや雌雄はもうとっくに決まっているのだが、もののたとえというやつだ。
テンションあげろ、前原圭一!
「レナぁぁあぁぁ! それ以上は許さん、そのツインキャノンは俺のものだぁぁあッ!」
雄々しく叫び、体育倉庫へと駆け出す。
そう、俺たちの戦いはまだ始まったばかりなのだ……!(未完)