廃人サバイバー、異世界へ行く   作:ドレットノータス

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二部 短編
第二部終了時点の勢力整理


 

 

※第二部第54話終了時点での整理です。

 

## アルカノア

 

旧称は「禁忌の島」「アポカリプス」。

 

第二部終盤、ライラが聖座へ突きつけた四条件の中で、初めて「アルカノア」という名が示された。

それまで外の世界が勝手に呼んでいた名前ではなく、ライラ自身が自分の家に与えた名前である。

 

聖座は公文書上で、禁忌の島アポカリプスを「アルカノア」とし、その自治権を認めた。

これにより、アルカノアは単なる魔物の巣や討伐対象ではなく、外の世界から一つの領域として扱われ始めることになる。

 

### 主な人物・存在

 

**ライラ**

アルカノアの主。

世界征服や人類滅亡を望んでいるわけではなく、あくまで自分の家とファミリア達を守ろうとしている。

第二部終盤では、再び戦争を持ち込まれないよう、聖座へ直接赴き四条件を認めさせた。

 

**ファミリア達**

ライラの家族。

外の人間からは魔獣・怪物・災厄の軍勢に見えるが、ライラにとっては兵器ではなく「うちの子達」。

第二部では聖戦軍を退けた一方で、戦死した個体も出ており、アルカノア側にも深い傷が残った。

 

**リィナ・エルシア**

ルミナリア教王国支部所属の聖女。

法国所属ではない。

第二部では聖座により魔女認定を受けたが、第53話の四条件によってその認定は取り下げられることになった。

第54話時点では、王国へ戻る道も開かれているが、土地の浄化、傷ついたファミリア達の治療、ライラの支え、外との窓口として、まだアルカノアに残る意思を示している。

 

---

 

## アルヴァリア王国

 

禁忌の島の実在を最初に公的に確認した国。

 

第一部では調査団を派遣し、ライラとファミリア達の存在を知る。

第二部では、法国聖戦軍の生還者を受け入れ、その証言と被害を記録したことで、聖戦敗北の外部証人となった。

 

第54話時点では、聖座がアルカノアの自治権を認めたことを受け、王国もアルカノアを一つの自治領域として扱う方向へ動き始めている。

 

### 主な人物

 

**国王**

王国の最高権力者。

リィナとは仕事上の関係で何度も会っており、彼女の実績を知っている。

第54話では、リィナ本人に王国へ戻る意思があるか確認したうえで、無理に呼び戻さないと判断する。

また、アルカノアに対しては支配や利用ではなく、「踏み越えないための境界」を作るべきだと考えている。

 

**王国軍将官**

第一部からライラ達と接触している軍人。

アルカノアの戦力差を理解しており、軍事的な意味で最も現実的な判断ができる人物の一人。

第54話時点では、無断上陸や軍事接近を防ぐ必要性を理解している。

 

**学術院教授**

禁忌の島、魔物、神秘、世界構造に強い関心を持つ学術院側の人物。

ただし第二部終了時点では、単なる研究対象としてではなく、「アルカノア」という名を持った領域として記録する必要があると理解している。

 

---

 

## ルミナリア教アルヴァリア王国大司教区

 

リィナ・エルシアが所属する組織。

 

ルミナリア教という大きな宗教圏に属しているが、リィナは法国所属ではなく、王国支部所属の聖女である。

地方教会の監査、施療院指導、神聖術研究、王宮報告などを通じて、王国側でも実績を積んできた。

 

第二部でリィナは聖座から魔女認定を受けたが、第54話時点でその認定は撤回される。

今後、王国支部所属の聖女としての身分と名誉は、王国側が保証する方向に動く。

 

---

 

## ルミナリア法国・聖座

 

ルミナリア教の中心地であり、宗教国家としての法国の中枢。

 

第二部では、禁忌の島アポカリプスを魔王の棲家とみなし、聖戦を発動した。

しかし第一陣は壊滅し、生還者は約一万人に留まった。

 

第53話で、ライラは聖座へ直接赴き、教皇に四つの条件を認めさせた。

 

1. この戦いが間違いだったことを認めること

2. リィナの魔女認定を取り下げること

3. 全戦死者に対してなすべき義務を果たすこと

4. 禁忌の島アポカリプスをアルカノアとし、その自治権を認めること

 

第54話時点では、聖座はこれらの履行に着手している。

 

### 主な人物

 

**教皇**

聖座の最高権威。

第53話でライラの四条件を受け入れた。

第54話では、文書の写し作成、リィナの魔女認定撤回、再聖戦準備停止、戦死者対応、聖水・聖具・財務関係の監査などを即時命じる。

 

**マティアス・ヴェルナー枢機卿**

秩序と教義の安定を重んじる現実派。

聖座の権威を守ろうとする立場だが、第二部終盤では約束の履行こそが聖座の生存に必要だと判断する。

 

**クラリス・ベルティア大司教**

施療院や民衆救済の現場寄りの人物。

リィナの功績も知っており、魔女認定について強い負い目を抱える。

第54話時点では、リィナの名誉回復と現場への通達に関わる。

 

**アレクシオ・レーヴェン枢機卿**

第一陣の指揮官。

かつては人類防衛のために聖戦を選んだ側だったが、アルカノアで敗北を経験し、ライラが捕虜を食わせず、死者を弔わせ、逃げる者を追わなかったことを知る。

第二部終了時点では、第一陣の死を次の聖戦の燃料にさせないための証人となる。

 

**グレゴール・マルセイン枢機卿**

財務、巡礼、聖具、聖水、寄付などの流れに深く関わる人物。

戦争によって物資・金・信仰動員が集まる構造の中心にいたと見られる。

第54話時点では職務停止となり、監査対象となっている。

ただし、リィナの魔女認定や聖戦の責任はグレゴール一人に押しつけて終わるものではなく、聖座全体にも賛成・黙認・不作為の責任が残る。

 

---

 

## 周辺諸国

 

第二部終了時点では、周辺諸国の多くはまだ事態の全容を把握しきれていない。

 

ただし、王国と法国聖座がそれぞれ記録と通達を出すことで、今後は「禁忌の島アポカリプス」ではなく「アルカノア」という名が広がっていくことになる。

 

各国にとってアルカノアは、もはや単なる伝説や禁忌ではない。

実在し、法国の聖戦軍第一陣を退け、聖座に条件を認めさせた領域である。

 

今後、各国がアルカノアをどう扱うかが、第三部以降の重要な課題となる。

 

---

 

## 第二部終了時点のまとめ

 

第二部の終わりで変わった最大のものは、勝敗ではなく「名前」である。

 

外の世界が恐れて呼んだ名は、禁忌の島。

法国が敵として呼んだ名は、アポカリプス。

聖戦の中で押しつけられた名は、魔王の棲家。

 

しかし、第二部の最後にライラは、自分の家に自分で名前を与えた。

 

アルカノア。

 

その名が、聖座の文書に刻まれ、王国の記録に受け取られた時、ライラの島は初めて外の世界に対して「討伐対象」ではなく「一つの領域」として姿を現した。

 

戦いは終わった。

けれど、アルカノアという名を守る仕事は、ここから始まる。

 




ここまで読んでくださり、ありがとうございます。



第二部は戦争編ということもあり、全体的に重めの話が続きました。
その分、ライラやリィナ、ファミリア達の傷や、戦いが終わった後に残るものも大事に書いていきたいと思っています。

質問、リクエスト、アドバイスなどがあれば、いつでも受け付けています。
設定について気になること、見てみたい番外編、もっと掘り下げてほしいキャラクターやファミリア、分かりにくかった部分などがあれば、気軽に教えていただけると嬉しいです。

第三部では、戦争そのものではなく、戦いの後に始まる交流や手続き、そして「アルカノア」という名前が外の世界にどう受け止められていくのかを描いていく予定です。

引き続き、ライラ達の物語を見守っていただければ嬉しいです。
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