第1話 プロローグ
ふと俺の意識が目覚めた時、そこには見覚えのない天井が見え、そして見知らぬ顔の老婆に自身が抱っこされていると言う、明らかに意味不明すぎる状況に居た。
(え?マジでどちら様?、まじでどこだよここ?そんで何か上手く声が出せない、一体どういうことなんだよぉ!?)
「あらあら、どうしたの?おーよしよし、お腹が空いたのかしら?」
と俺は何故見知らぬ老婆に抱っこされていると言う状況に対して、驚きの声を上げようとしたのだが、何故か声が上手くだぜず、それどころか赤子のような喚き声が出るだけであり、そして見知らぬ顔の老婆はまるで俺のことを泣き出した赤子に接するような声で接してきた。
何故、大の大人である俺に対して、赤子のような態度で接してくるのか意味が解らず、ただただ見知らぬ顔の老婆に対して困惑しか抱けずにいると、ふと近くに見えた大きな置き鏡に映った自身の姿を確認して、思わず思考が停止してしまう。
それはそうだろう、そこに映っていたのは、凡そ生後8か月頃の金髪で赤い瞳を宿した赤ん坊であり、そして俺はすぐにその置き鏡に映る赤ん坊が自身の姿だと言うことを理解し、そして思考がしばらく停止することとなった。
さて、最初に意識が目覚めてから、色々なことがありつつも、日々の時間は流れていき、2か月が経過しようとしていた。
あんまり認めたくないが、どうやら俺はこの金髪で赤い瞳をした赤子に転生したらしい、何故自身が転生したのかその辺りの記憶は曖昧であり、どういう死因でこうなったのかは分からない。
だが、とりあえず今言えることは、何故赤子からなのだろうか、出来ればもう少し年を重ねて成長した辺りで、前世の記憶が目覚めてほしかった、一体何が悲しくて、哺乳瓶でミルクを飲まなければいけないのか、しかも前世の俺はかなりいい年下大人のおっさんであったし、そして何よりも何故今世での俺の性別は女の子なんだ。
前世とは違う性別、しかも記憶ががっつりとあるせいで、自認での性別は男のままだから、これからのことを考えると気が重くなると言うか、おっさんのメス堕ちとかどこ需要だよ!?。
ふーう、とりあえず愚痴ったし、この二か月間で分かったことをまとめて行こう、まず今世での俺の名前はエレーナと言うらしく、苗字などは無い、何せ捨て子なので、つまりまぁ孤児である。
そして最初に目覚めた時に俺のことを抱っこしていたあの老婆は修道女であり、俺が居るここは孤児院として運営されている片田舎の教会であるようだ、まぁつまりヨーロッパのどこらへんかにある場所と言うわけである。
続いて今が何年かについてなのだが、これは教会に飾られていたカレンダーからすぐに分かった、どうやら今は西暦2000年ぐらいの年代であり、つまるところ現代だと思われるが、ここで問題なのがこの世界が俺が生きていた前世と同じ地球なのか、それとも類似した別の地球なのか判断できないところであるが。
まぁまだまだ生後にして10か月そこらの幼い赤ん坊が知れぬことなどたかが知れているので、もう少し自力で歩け周れるようになった時に、新聞などを読んで、調べたいところだ。
さて、この世界に転生した時から既に数年の月日が流れて行き、赤子から幼女へと成長して、ついに問題なく自身の足で歩き周れるくらいの年になったので、早速この世界についてより深く知る為に、修道女長が読んでいる新聞などを読んだり、時々風などで飛んできた新聞などを読んだことで分かったのだが、どうやらここはルパン三世の世界だと言うことが判明した。
何故そう結論付けたのかと言うと、修道女長が読んでいた新聞の表にでかでかと怪盗ルパン三世がとある銀行から大金を盗んだことがドイツ語で書かれていたことと、風で飛んできた指名手配犯の写真がルパン三世を実写化したような顔だったことと、名前にアルセーヌ・ルパン三世とドイツ語で書かれていたことで、とりあえずここがルパン三世が実在する世界だと言うことが分かったと言う経緯である。
まぁどの系統シリーズのルパン三世なのかはよくわからなかったが、だって明らかに写真に映ってあるルパン三世の雰囲気が若々しく、そして単独で動いているようだったので、ルパン一味が出来上がる前のようだったし。
とりあえず今分かることは、この世界はルパン三世が実在することと、必然的に銃弾を余裕で素手で掴んだり、刀で弾きながら切れる人間がそこそこ存在すると言うことが分かったのは収穫だと言えよう、そして自身が転生した世界が恐ろしい世界であることも判明したので、俺は日々の日課として筋トレを始めることにした、理由は自身の精神衛生を保つ為である。
さて、自身が転生したここが、ルパン三世が実在する世界であると判明した日から一年後、そろそろ生まれてから5歳になろうかと言う頃に、黒色のスーツ姿の男性が、俺ことを養子として引き取りたいと言う人物が孤児院にやってきたのである、しかも多額の寄付をしてまでである。
一体どういう考えで、こんなどこにでも良そうな孤児院の子供を養子として引き取る為に多額の寄付まですると言う奴が一体どんな変わり者なのかと、俺は気になってその顔を見に行って、俺は思わず驚きの声を上げそうになってしまった。
「やぁ初めまして、君がエレーナちゃんだね、これから君の養父親になる枡山憲三だ、よろしく」
「・・・えぇはい、エレーナです、どうもこれからよろしくお願いします」
と俺の養父となった黒色のスーツ姿の男性は自身を枡山憲三だと名乗った、それは名探偵コナンに登場する黒ずくめの組織と言われる犯罪組織の幹部であるピスコが表の世界で名乗っている名前であり、そしてその枡山憲三と名乗った男性の顔は名探偵コナンで見たピスコの顔をもう少し若くしたような容姿をしていた。
つまり、この世界はルパン三世が実在する世界ではなく、名探偵コナンとルパン三世がコラボしている世界であると言うことであり、そしてこの枡山憲三ことピスコが俺の義父親になるわけで、あぁもしかして俺の人生って終わった感じかこれぇ?。
と言ったところでここまでです。
話の続きはそう遠くないうちに出す予定です。