第2話 積み重ねる努力
さて、俺ことエレーナは枡山憲三こと黒ずくめの組織の幹部であるピスコの養子として引き取られた、その目的は将来自身の手足となるコードネーム持ち幹部を自身の手で育成する為に素養がある子だと噂されていた俺を引き取ったとのことだし。
なので最初の二年間は組織にとって必要になりそうな学問などを家庭教師の指導を受けながら日々勉強する暮らしを送ることが始まった。
主に勉強したことは人文科学や社会科学や自然科学など義務教育などで教わる学問を人通り教わった、内容は日本基準で言うところの小学から高校で学ぶ範囲までである。
正直に言って普通の5歳児ならば無理であり、当然泣き出して居ただろうが、前世の記憶で学んだことがあることばかりだったので、多少間違える時などはあれど基本的に問題なく解いていくことが出来た。
そして時々俺が勉強している様子を見に来ていたピスコは、興味深そうに俺のことを見ていることがあったが、目線からして組織の構成員として使えるかどうかを図って居たのだろうと思われる。
もし使えない無能なら、使い捨ての駒として扱い、優秀ならば幹部候補として教育していくつもりなのだろう、あとアイリッシュとも出会った、やはりと言うか見た目はかなり青年と言えるほど若く、まだまだ半人前と言った感じの風貌だった。
あれがランネーチャンを倒すほどの実力者へと成長するのだと知っている身としては、俺の稽古相手に相応しい人物と言えよう。
とまぁそんなことを浮かべながら日々は過ぎていき、引き取られてた時から二年ほどの月日が経過し、俺の年齢が7歳を迎えたあたりで、学問の勉学だけではなく、筋肉や持久力などの基礎身体能力を鍛えるトレーニングを日常的に行うようになった。
そもそも俺はこの世界にルパン三世が実在することを知ったその時からずっと時間があれば、大量の書物をダンベル代わりしたりなど創意工夫などをして、自身の身体を鍛え続けていた。
そのおかげで、俺は10歳未満の子供とは思えないほど、基礎身体能力がキチンと出来上がっていたのである、だからこそ事前に決められていたトレーニングでは満足できずに居た。
「なぁなぁ親父殿、お願い事があるんですが、今のトレーニングだと全然物足りないので、より負荷の掛けられる重めのトレーニングをしたいの色々器具を用意してほしい」
「ほぉーあのトレーニングが物足りないと…良いだろう予定よりは遥かに早いが、後日にでも部下に本格的な筋トレ器具や鍛練具などを用意するように命じておこう、将来を期待しているぞエレーナ」
と言った感じで、俺はこのまま普通の小学生くらいが出来そうなトレーニングを続けても効果が薄いと言うか物足りないので、もう少し負荷が掛かる重めのトレーニングをしたいと言う旨を伝えた、それはピスコの義娘になって初めてすることになった、我儘でありお願い事を言った瞬間だった。
するとピスコは俺の要望に驚きの表情を浮かべつつも、嬉しそうに表情を緩ませながら予定より遥か早いがとは言いつつ、後日辺りに本格的な筋トレ器具だけでなく、様々な鍛練具なども用意していくこととなり、俺のお願いは叶えられるようだ、その分ピスコからの期待も増えるが、精一杯頑張るとしよう。
そしてお願いした日から翌日の昼頃には色とりどりな筋トレ器具と鍛練具が整備された部屋が出来上がって居たので、俺は学問の勉強時間以外の全ての時間をトレーニングに費やす日々が始まった。
どうしてそんなに身体を鍛え続けているのか、まぁ普通に自身の命を守る為でもあった、そもそもピスコが俺の養父になった時点、将来的に黒ずくめの組織の一員として、あの魑魅魍魎の怪物どもが蠢く裏社会で生きていくことは確定したのである。
しかもこの世界にはルパン三世が実在しているので、必然的に次元大介や石川五ェ門は当然居るとして、劇場版やスペシャルなので登場した、あの超人的な凄腕の殺し屋なども実在する可能性が高いと言うことでもあるのだ。
もし組織の仕事関係などで運悪く化け物のような強者に遭遇した際に、生半可な実力程度では何もできずに死んでしまう可能性が遥かに高いと言うことになるので、そうならないように俺は最低でも生きて逃げれる程度には強くなっておきたいのである。
とは言えばこれは予防と言うか保険のような行動でもある、そもそも名探偵コナン本編まで黒ずくめの組織が生き残っている時点でそういうやばい存在が居る反社会組織とは敵対して来なかったと言うことなので、まぁ俺の心配し過ぎと言われればそれまでだが。
もし俺と言う存在によって何かずれが起きしまう可能性も、僅かにだが存在するかもしれないので、やはり身体は鍛えておいて損わないだろう、それに将来的に考えても強ければ強いほど色々な選択を選べるようになれるし。
と言った感じで、俺は色々な想定と思惑を抱きながら、日々真面目に学問の勉学に励み、そして一生懸命に筋トレを励んでいく、そして養子になった日から数えて6年の月日が経って行く。
この数年間筋トレで鍛え上げた自身の身体は、十代前半の少女とは思えぬほどに、がっしりとした筋肉を備えた理想的な体格へと成長していた。
具体的にどの程度の感じかと言うと、自身の腕に力を入れれば上腕二頭筋が豪傑のごとく立派に膨れ上がり、脚に力を入れれば大きく育った筋肉が弾けんばかりに美しく膨れ上がる仕上がりであり。
そして自慢したくなる美しい腹筋に力を入れれば、現役のボディビルダーが羨むであろう8パックの膨らみが芸術品と称せるであろう美しく浮き上がると言う、まさに筋トレを嗜む者として理想的なボディーへと育ったと言えよう。
おっと見た目だけだと侮るなかれ、ちゃんと身体を思うがままに器用に扱えるように身体操作能力も地道に鍛えているし、片手で約300㌔のバーベルを自由自在に振り回せるほどであり、手の握力も分厚いコンクリートブロックを素手で握り砕けるぐらいまで強く鍛え上げた。
あと足の指でも物を掴めるように鍛えたおかげで、約500㌔のバーベルを両足で掴んで持ち上げことが出来るほどにまで脚の筋肉も仕上げ、そのおかげで金属製の壁を余裕で蹴り潰せるほどにまで身体を鍛え上げた感じだ。
それと前世の記憶関係で知っていた様々な剣術や鎖術や棒術や槍術と言った武芸なども筋トレ後ではあるが、ある程度身体に馴染むまで鍛練を積み重ねて修得し。
素手でもきちんと戦えるように、柔術や空手に合気道や八極拳に太極拳と言った様々な武術などを書物などを通して勉強して覚えていき、そしてコードネーム持ちの幹部に出世していたアイリッシュとも手合わせなどを通じたおかげで、訓練ではあるが一対一での戦い方もある程度学ぶことが出来た。
今の俺の実力は客観的な視点と過小評価的な視点から見ても、まぁルパン三世の映画に登場する強めの中ボスぐらいとならば互角程度に戦えるくらいの強さはあるのだろうと思う。
だが、まだまだ満足できる実力とは言えない、何せこの程度ではもし石川五ェ門に相対した際に、反応することすら出来ずに切られて終わる程度のモブ敵とし言えぬ存在でしかないので、今後も慢心せずに己を鍛えていく所存だ。
今回はここままでです。
黒ずくめの組織内で育った二世構成員って、どんな風に教育育成されるのか分らなかったのですが。
流石に養子にとして引き取ったばかりの5歳児に、いきなり組織の仕事をさせるなんて言う、ことはまずないだろうと思うので、とりあえず学問の勉強と筋トレや鍛練などを行って育てるのだろうなって感じで扱いました。
ピスコとアイリッシュの性格などは個人的なイメージで決めているので、解釈違いなどがあった場合はどうもすみません。