第4話 初めての仕事と杞憂
さて、自身の我流戦闘術を編み出してから一週間が過ぎた頃、今年で13歳を迎えた俺は、そろそろ今まで積み重ねて来た筋トレと鍛練の成果を実戦で試したいので、組織から廻ってくる殺しの仕事を受けさせてくれないかとお願いする為に、俺は書斎室で仕事をしている最中だったピスコの元に訪れていた。
「なぁ親父殿、そろそろ俺にも組織から廻ってくる殺しの仕事を受けさせてくれないか?」
と俺はそろそろ人を殺めるような実戦を経験したいが故に、組織から廻ってくる殺しの仕事を受けさせてくれないかとお願いする。
「そうか殺しの仕事がしたいか、うーむ私としてはまだ年齢的にも早いと思って居るのだが、それに…いやしかしなぁ」
とピスコはどうやら俺が殺しの仕事をするのはまだ早いのではないのかと思っているようで、それはそれは渋い表情を浮かべて、何とも言えない様子で考え込んで居るようだった。
「うん?親父殿何だか歯切れが悪いな、俺に何か不安な点でもあるのか?そこらの雑魚程度に後れを取るほど生易しい鍛練を積み重ねているつもりはないんだが?」
と俺はピスコのなんとも言えない態度について、何か不安な点でもあるのかと思い、そこらの雑魚程度に後れを取るような生易しい鍛練を積み重ねていないことを告げる。
「いや、別に私はエレーナの実力について不安など抱いていない、それどころか高く評価しているとも、だがこれは単純に私個人が抱いている不安と言うか、まぁ気にせずともよい、それで殺しの仕事を受けたいのだったな、それなら試しにこの殺しの仕事を受けてみるか?」
とピスコは実力について不安など抱いていない、それどころか高く評価しているから気にせずともいいとそう言った後に、試しにこの殺しの仕事を受けてみるかと大量の文字が書かれた紙束を見せてくる。
「そうなのか?なら別に気にしないでおくけど…そんでこれが組織から廻ってきた殺しの仕事かぁどれどれ・・・ふむふむ、へぇー面白そうじゃんこれ」
と俺は気にせずともよいと言われたので、とりあえず気にすることはなく組織から廻ってきたと言う殺しの仕事の内容を確認してみると、それは西ヨーロッパにて古くから存在するマフィア家の家族を例外なく皆殺しにすると言う指示内容と対象となる家族全員の写真とプロフィールが書かれていた。
そして対象であるマフィア家に所属する構成員の数については150人前後と、地元密着型の犯罪組織として考えればそこそこの中堅規模ほどであり、邪魔になるなら全員殺してもいいと言うことを確認してから、何故わざわざこんな中堅程度の犯罪組織を牛耳る一家を皆殺しにする必要があるのかと。
それについても詳しく理由などが書かれており、どうにもこいつらは愚かにも組織に対してかなり敵対的な態度を取っていることが原因のようだ。
ついでに中立気取りな他のマフィア家に対する見せしめと言う側面も含まれているようで、対象の一家を皆殺しにすることで、組織に敵対したらどういう悲惨な末路を迎えるのかを、分かりやすく力で示す思惑なのだと紙束にはそう詳しく書かれていた。
「へぇマフィア家の家族を皆殺しか…ふふふいいねいいね、こういうのを求めていたよ、よし決めたなぁ親父殿、この殺しの仕事は俺が引き受けるよ、武器と必要な物を用意して行ってくるよ」
と俺はニヤリと笑みを浮かべながら、ピスコからの返答も待たずに、紙束を持って対象であるマフィア家が拠点する地へと行ってくると伝えてから書斎室を出ると、そのまま自身が扱う武器を選ぶ為にも保管庫に向かっていくのであった。
エレーナは狂気を秘めた様な笑みを浮かべながら、書斎室から出ていくのを確認し終えると、私は自身の書斎机の引き出しから葉巻を一つ取り出すと、それを口に咥えて愛用のライターで火をつけてから、一服ほど味わってから、今回のことについて改めて考え始める。
何故私がエレーナが組織の仕事を受けたいと言い出した時にあまり良いかをせずに、渋るような態度を示したのは、上手く組織からの仕事をこなすことが出来るのか不安だったからである。
それは私がエレーナの実力を低く見ていると言う訳ではない、それどころかエレーナが将来有望なコードネーム持ちの幹部へとなることは確実だろうと私はエレーナを高く評価している。
何故そんなに高く評価しているのか、それはコードネーム持ちの幹部として活躍中である息子同然に可愛がっているアイリッシュから、日々の愚痴と言う形でエレーナの実力を散々聞かされているのもあるし。
私自身も普段の筋トレや鍛練に稽古の様子などを見物しているので、何ならアイリッシュの次にエレーナの実力や得意な戦闘スタイルなどもよく知っている、詳しい人物だと言えるだろう。
だからこそ故に私は実力以外のところで不安を抱いている、それは人を殺したことによってどう影響を及ぼされるか分からないからだ、きっかけがあれば人は変わる悪い意味でも良い意味でも。
私は長いことこの業界に生きてきている、その為今まで組織にやってきた数多くの者を知っているし、その末路もよくよくありふれたように私は知っている、だが幹部にまで上り詰めるような者はどいつもこいつも難ある性格を有していたのも、表の世界ではやっていけなかった連中なのだから当然だろう。
だが、どうにも私から見てエレーナはそういう難ある性格を有していた連中と比べても、どこか不気味に思えるほど歪と言えた、どうにも常識的なところと非常識的な部分が見え隠れすると言うか。
何と評すればいいだろうか、どうにもエレーナは人を人として見ていないような節が見られる、もし人殺しに愉悦を抱くような殺人鬼にならなければいいが。
「はぁ私が内心で思って居る不安を愚痴ったところで、どうにかなるとも思えんが、さてさて中断していた仕事を再開するか、全く忙しいことだ」
と私は内心で不安を抱いていても仕方ないと切り替えて、エレーナの到来で止まっていた仕事の続きを再開さて、自身が取り仕切る事業に関する報告書を捌いていくのであった。
と言ったところでここまでです。
今回初めて人殺しの仕事を受けたオリ主、何だかゲーム感覚がありそうな態度でしたね。
あと組織での仕事ってどうやって幹部や下っ端に構成員に振り分けているんですかね?やっぱそれ担当の幹部が他の幹部に仕事を振って、それを部下などに振り分けたり自身でやるかんじでしょうかとイメージしながら書いたので、解釈違いなどがあればすみません。
そしてピスコ視点から見たオリ主をへの認識なども書いてみました、内心高く評価してますが、今後仕事人になるのか快楽殺人気になるのかわからずに不安を抱いている感じです。
あとピスコの性格などについては、原作でもあんまり語られてないので、ほぼイメージで書いています、なので結構違和感を抱く方も居ると思いますが、その際はここでのピスコはこう言う奴だと思っていただけるとありがたいです。
だって、今後登場してくる原作の幹部のキャラってかなり表現するの難しいし。