黙視の佐天は今日も線を視る。   作:寿限無

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000 プロローグ 捏造人格

 未来都市、人が理想とする未来の姿。未だ空に車が浮いたりなどといったSFファンタジーをそのまま持ってきたかのような世界ではないが歩けばそこらには掃除ロボットがいるような近未来的な世界。

 

 その名を学園都市

 

 ここは外世界とは隔離され内と外では約20年科学力に差があるという。人によってはたった20年かと思うであろうが今の時代1年あれば新型といわれた高スペックなパソコンが普通基準となり2年もあれば型落ちである。そのためにオーダーメイドのものを自分で組み立てるがパーツも1年あれば最新のものが出る。それが二十年差だ…外の技術など石器時代に等しいものとなっているだろう。

 

 そしてその学園都市のもっともな特徴としては外の世界ではオカルトと同一視されている超能力が科学的に証明されているということだ。

 

 その学園都市の中でひときわ大きな、窓のないビル。正確に言うならば窓もドアも全ての中に入るための手段がないビル。その中で一人男にも女にも囚人にも聖人にも見える人が円柱のガラスケースの中で逆さまに浮かんでいた。

 

「…観測者の目が失われたか」

 

 よく見ればその男の手元に映像が映し出されている。その映し出されている先の映像の中の少女、彼女こそがこの聖人…学園都市の頂点アレイスター・クロウリーの目的だいや目的であるはずだった少女だ。

 

 彼女の『観測者の目』という原石の能力は周囲一体の人間の五感、そして思考、風景の情報を視覚情報として捉えるものだ。ここまでならサイコメトリーなら可能ではないかという結論になるが重要なのは全てが視覚情報として変換されることである。

 

 残念ながら今の佐天涙子にはそれが失われていた。

 

 それはとあるイレギュラーのせいでもある。アレイスターが『幻想殺し』の動向に注意を向けすぎたという時に起こった【幻想御手事件】アレイスターはこれをヒューズ=カザキリの存在を確固としたものとするためと見逃していたがそれが仇となり。サブプランに組み込まれていた『観測者の目』の能力者である佐天涙子を生命維持装置なしでは存命できないほど深刻な状態に追い詰めていた。

 

「まぁいい…所詮はサブプランだ。それに観測者の目の代替品を据えればいいだけのこと」

 

 そしてアレイスターはモニターを閉じ『幻想殺し』上条当麻のモニターに目を移した。

 

 アレイスター・グロウリーという男は詰めが甘い。だからこそ佐天涙子の能力の変化に気付かなかった。この世のほころびの否定に気付けなかった。

 

 そしてそこから離れたビルが乱立した地区の一番高いビルの頂上に光の塊が人間に型どられた存在が佐天涙子のいる病院の方向をみつめていた。その男は表情筋であろう部分を動かし微かに笑う。

 

「…dedahthser眼か…フッ……アレイスターも詰めが甘いな」

 

 そして男は段々と光の粒子に変わっていき散り散りとなりなくなっていく、そのあとには何も残らず機械の駆動音のみが響き渡るのみである。

 

 




せ、せ、千文字!

すいません投稿者の言葉の引き出しは少ないのであまり期待しないでください(ビクビク

15/02/03 修正、加筆
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