レ級は砂浜に寝転がっていた。
寝転がると言うよりかは、倒れているに近いかも知れない。
なんで倒れているかって?逃げる途中、島を見つけたからそのまま上陸したからだ。
脚の構造がおかしいレ級に対し、構造がしっかりしているリ級、ル級の2隻は砂浜を普通に歩いている。
この
「……やはり、地上ではこちらのほうが便利ですね」
驚愕だった。
チ級は、下半身が人ならざる形状のはずである。
しかしいま目の前にいるチ級はどうだろう?普通に人のような姿で、平然と歩いてるではないか。
裸足で。
「少し偵察してきます、レ級さん」
下半身の艤装を茂みの下へ運んで隠すと、チ級は森の中へ入ってしまった。
「せっかくだし私も行くか」
その後を追って、リ級も付いていった。
しょうがないので、レ級は這うようにして茂みに入った。
鳥の声が聞こえる。
青々とした森。植物が生い茂り、戦争なんて知らないままのんびりと生きている。
「うーん、なんか歩きにくいなぁ」
「ですね」
リ級を先頭にし、2隻は歩く。
歩いているのだが、どうも凸凹している。
たまにすり鉢状の凹みがあり、空がポッカリと見えているので、チ級達はそれらを迂回しながら進んだ。
「チ級、見てくださいこれ」
チ級が指差している先に、溝があった。
それは塹壕のように掘り続けられ、その先には、植物に侵食された何かの残骸が倒れている。
「対空小鬼、だな」
その残骸を見ながら、リ級は言う。
対空小鬼。それは炎の雨に負けず、最後まで戦う勇者である。
「あの凸凹が何か分かった。あれは爆撃か砲撃の跡だ」
対空小鬼は最後まで撃ち続けていたのか、4つある銃身は全て曲がり、へし折れ、空薬莢が散らばっている。
「こうなるまで、何か守りたいものがあったという訳ですね」
「だな、探してみよう。ル級を修理できる何かがあるかも知れない」
ーーーー(展開早くてすみません…)
「建物だな」
「建物ですね」
2隻は、半壊した建物を見つけた。
人の気配は感じないが、何か禍々しい気配がある。
リ級は両手の、チ級は左手の艤装を構えてその建物の中へ入った。
「うわぁ……」
「……」
中は、まるでクローンを作っているかの様な風景だった。
緑色の培養液らしき物が入った水槽のなかで、ハ級が不完全な形で漂い、胎児のように丸まっているタ級などがいた。
「何ですか……ここは……?」
困惑するチ級。
だがそんなチ級を放っといて、リ級はあるものを見つけていた。
「なあなあチ級、コレ見てみろよ」
リ級が見ていたものは、水槽の中で下半身が形成できてないまま漂っている、戦艦ル級Eliteだった。
リ級はコレを見て、艤装を構えた。
「何する気ですか?」
チ級の問いに答えず、リ級はその水槽をぶち壊した。
水槽から出たル級Eliteはまだ生きていたのか、目を見開き、溺れるような仕草をして動かなくなった。
「コレ持ってったらル級治るんじゃね?」
「心は無いんですか?」
そんな短いやり取りの後、2隻は左手の艤装を取り、引きずりながら建物から出ていった
ーーーー
一方その頃のレ級は、装備を見ていた。
「名前は……深海…うーむ、迎撃要塞かな?」
リュックから飛び出してきた球体は、浮遊要塞だった。しかも、5体いる。
こいつらのどれかが砲弾を弾いたことは知っているので、名前的にあっているかなとレ級は名付けた。
「で、これが深海潜噛魚雷と近接炸裂魚雷」
魚雷を見比べるレ級。深海潜噛魚雷はヒレがあり、近接炸裂魚雷は目がついている。
中々わかりやすい見た目だった。
「本当は実際に撃ってみたいんだけどな」
残念ながら今は昼、しかも白黒な深海棲艦が波打ち際にいたらすぐバレるので、今は茂みに隠れているのだ。
「あの2隻早く帰ってきてくれないかな……」
少し書き方を修正しました。
過去の話は修正しません。面倒なので。
なんかとても適当になった気がする