産廃レ級   作:Верный510

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「立てないんだけど」

 レ級は砂浜に寝転がっていた。
 寝転がると言うよりかは、倒れているに近いかも知れない。
 なんで倒れているかって?逃げる途中、島を見つけたからそのまま上陸したからだ。
 脚の構造がおかしいレ級に対し、構造がしっかりしているリ級、ル級の2隻は砂浜を普通に歩いている。
 この船体(からだ)になって初めて、人間の体がどれほど素晴らしいかをレ級は知った。

「……やはり、地上ではこちらのほうが便利ですね」

 驚愕だった。
 チ級は、下半身が人ならざる形状のはずである。
 しかしいま目の前にいるチ級はどうだろう?普通に人のような姿で、平然と歩いてるではないか。
 裸足で。

「少し偵察してきます、レ級さん」

 下半身の艤装を茂みの下へ運んで隠すと、チ級は森の中へ入ってしまった。

「せっかくだし私も行くか」

 その後を追って、リ級も付いていった。

 しょうがないので、レ級は這うようにして茂みに入った。


産廃レ級は上陸する

 鳥の声が聞こえる。

 青々とした森。植物が生い茂り、戦争なんて知らないままのんびりと生きている。

 

「うーん、なんか歩きにくいなぁ」

「ですね」

 

 リ級を先頭にし、2隻は歩く。

 歩いているのだが、どうも凸凹している。

 たまにすり鉢状の凹みがあり、空がポッカリと見えているので、チ級達はそれらを迂回しながら進んだ。

 

「チ級、見てくださいこれ」

 

 チ級が指差している先に、溝があった。

 それは塹壕のように掘り続けられ、その先には、植物に侵食された何かの残骸が倒れている。

 

「対空小鬼、だな」

 

 その残骸を見ながら、リ級は言う。

 対空小鬼。それは炎の雨に負けず、最後まで戦う勇者である。

 

「あの凸凹が何か分かった。あれは爆撃か砲撃の跡だ」

 

 対空小鬼は最後まで撃ち続けていたのか、4つある銃身は全て曲がり、へし折れ、空薬莢が散らばっている。

 

「こうなるまで、何か守りたいものがあったという訳ですね」

「だな、探してみよう。ル級を修理できる何かがあるかも知れない」

 

 

ーーーー(展開早くてすみません…)

 

 

「建物だな」

「建物ですね」

 

 2隻は、半壊した建物を見つけた。

 人の気配は感じないが、何か禍々しい気配がある。

 リ級は両手の、チ級は左手の艤装を構えてその建物の中へ入った。

 

「うわぁ……」

「……」

 

 中は、まるでクローンを作っているかの様な風景だった。

 緑色の培養液らしき物が入った水槽のなかで、ハ級が不完全な形で漂い、胎児のように丸まっているタ級などがいた。

 

「何ですか……ここは……?」

 

 困惑するチ級。

 だがそんなチ級を放っといて、リ級はあるものを見つけていた。

 

「なあなあチ級、コレ見てみろよ」

 

 リ級が見ていたものは、水槽の中で下半身が形成できてないまま漂っている、戦艦ル級Eliteだった。

 リ級はコレを見て、艤装を構えた。

 

「何する気ですか?」

 

 チ級の問いに答えず、リ級はその水槽をぶち壊した。

 水槽から出たル級Eliteはまだ生きていたのか、目を見開き、溺れるような仕草をして動かなくなった。

 

「コレ持ってったらル級治るんじゃね?」

「心は無いんですか?」

 

 そんな短いやり取りの後、2隻は左手の艤装を取り、引きずりながら建物から出ていった

 

 

ーーーー

 

 

 一方その頃のレ級は、装備を見ていた。

 

「名前は……深海…うーむ、迎撃要塞かな?」

 

 リュックから飛び出してきた球体は、浮遊要塞だった。しかも、5体いる。

 こいつらのどれかが砲弾を弾いたことは知っているので、名前的にあっているかなとレ級は名付けた。

 

「で、これが深海潜噛魚雷と近接炸裂魚雷」

 

 魚雷を見比べるレ級。深海潜噛魚雷はヒレがあり、近接炸裂魚雷は目がついている。

 中々わかりやすい見た目だった。

 

「本当は実際に撃ってみたいんだけどな」

 

 残念ながら今は昼、しかも白黒な深海棲艦が波打ち際にいたらすぐバレるので、今は茂みに隠れているのだ。

 

「あの2隻早く帰ってきてくれないかな……」




少し書き方を修正しました。
過去の話は修正しません。面倒なので。

なんかとても適当になった気がする
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