産廃レ級 〜ゴミじゃなくて産業廃棄物〜   作:Верный510

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 リ級たち持ってきた装備を、ル級に持たせてみる。
 途端に傷は塞がり、ボロボロだった服装も修復されてもとに戻った。
 艤装を持たせただけで元に戻るって何?

「調子はどう?ル級」

 とりあえず聞いてみる。明らかEliteの艤装を持たせているから、何か不具合があるんじゃないかと思ったからだ。

「……問題ありません。ありがとうございます」
「喋った!?」

 Half Eliteル級の誕生である。


産廃レ級は準備する。

 とりあえず、リ級たちの言っていた建物に来てみる。

 相変わらず立つことはできず、構造的に頑張って立てるわけでもないのでハル級に運んでもらった。ちなみに名前は道中でつけた。

 黒髪ロングのイケメン美女にお姫様抱っこされるのは、中々複雑な心境に陥るものの嬉しい。

 

「ここです」

 

 チ級が先行して中に入る。続いてリ級が入り、私達が続いた。

 イ級はどうしようもないので、茂みのなかに置いてきた。ハスキーサイズだから、そうそう見つかることはないだろう。

 

「なんもないな」

 

 別に何もないわけではないのだが、とりあえず使えそうなものはなかった。

 ふと水槽の中にいるヲ級と目が合った。

 こちらを見ている。頭部の偽装が無いので、ただの少女に見えなくもない。

 

「レ級さん。ちょっと来てください」

 

 チ級に呼ばれたので、水槽から目を話してそちらへ向かう。

 向かうといっても、ハル級が運んでいるのだが。

 

「見ろよレ級。通信機だ」

 

 どう見たってガラクタにしか見えないその機材を指さして、リ級は言う。

 

「リ級、それ使えるのか?」

「わからん」

 

 なんか前にもあったような会話……。

 

「ハル級、これ使える?」

 

 ハル級は答えず、目でル級を指差した。

 

「姉なら」

 

 えっ、そっちが姉だったの?

 そんなレ級の困惑そっちのけで、ル級は機材をいじり始める。

 ハル級の姉は頼りになりそうだ。

 

『…………ザッ………………ザザーッ……』

 

 砂嵐の音が聞こえる。

 何と言うべきか、電力残ってたんだと言うべきだろうか?

 深海棲艦のだから、何か別の動力があるということにしておこう。

 

 ル級がチ級に手招きした。どうやら繋がったらしい。

 

「CQ、CQ。こちら、元28艦隊所属、第6チ級Elite。救難を乞う、救援を乞う」

 

 まさかミリタリー的な発言が飛び出るとは思わなかった。

 

「チ級って無線使えたっけか?私と同じ一般の艦だったのに?」

「いえ、旗艦が言ってるのを真似しただけです」

 

 ハル級の上からずっこけそうになったレ級。そりゃそうか、レーダー積んでないなら(?)分からないか。

 

『……信号を受信しタ。そちらの規模はハ?』

 

 まさかの返事が来た。

 

「私を含め、リ級Elite、ル級2、イ級4、そしてレ級です」

 

 的確に返事をするチ級。すごく頼もしい。

 

『……レ級?ソイツはまサか尾に滑走路が付いテない奴か?』

 

 チラリと振り向いてレ級の尾を見るチ級。

 尾を確認すると、すぐに通信機に向き直った。

 

「はい。滑走路はありません」

『………………』

 

 考えるように沈黙した通信機。

 

『そうカ、なるホど。あの産業廃棄物が動き出したのか。それなら、アイツラの苦労モ報われル……』

 

 産業廃棄物って言ったな?なるほど、やっと題名の意味がわかったわ。

 

 次に出た通信機の発言は、とんでもないものだった。

 

『君達のいる南海基地かラ少し北東に進んだとコロに、大規模な輸送艦隊ガイるとのコトだ。ワタシら深海棲艦はただで不利なうエニ、輸送物資が前線に届くト一気に前線が崩壊すル。

 そこで君たちに頼みたイ。大規模輸送艦隊を殲滅してほしいノダ』

 

 通信は、そこで切れてしまった。

 通信機は力を使い果たしたかのように、火花を軽く散らしながら沈黙してしまう。

 

「……は?」





すごーく適当になったぞ今回……。ま、いつものことだな。
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