東方模倣魔女 〜 The magic girl of imitation.   作:緋鳥

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フリーレンはアニメ+少しのネタバレ勢です。
少なくとも東方の方が詳しいです。誤差だけど。


#1:ようこそ幻想郷へ

意識が、覚醒した。

 

「…なんで?」

 

第一声は、それだった。

 

私は確か、戦士アイゼンの弟子を名乗る人間によって殺された。

夢と思おうとしても、生々しい切断と死の感覚はそうそう忘れられる物じゃ無い。

 

じゃあ、なぜ?

 

「お目覚めのようね?」

 

私は瞬時に戦闘体制に入る。

入って、諦めた。

 

「あら?警戒した方が身のためではなくて?」

「何しても勝てない相手に警戒する必要はない」

「存外、賢いのねぇ」

 

私は分かってしまった。

 

魔力量とか、そういうのじゃない。

魔族の、生物としての根源的部分が、叫んでいた。

目の前の相手には勝てないと。

 

「そうでもない。少なくとも賢かったら私は死んでない」

「でしょうねぇ」

 

ケラケラと目の前の女は笑った。

女は、人には見えない。

けど魔族にも見えない。

 

「お前は、誰?」

「初対面でお前呼ばわりは中々ね」

「赤の他人だし、お前が偉かったとしても私はまだそれを知らない。だからまだ無礼には入らない」

「じゃあ私が貴女よりずっと偉いと分かったら?」

「面倒くさいから、変えない」

 

私がそう言うと、女はあっはっはと大声をあげて笑った。

 

「はーっ、はっ、貴女中々面白いわねぇ」

「そう言われたのは初めてだよ」

「そうでしょうとも」

 

いまだに女は少し呼吸が荒い。

そんなに面白かっただろうか。

 

「では改めまして。私は八雲紫。"幻想郷"の賢者の1人よ」

「幻想郷?」

 

えぇ、と女…八雲紫は頷いた。

 

「現世で忘れられ、現実と幻想の境界を流れたモノが最終的に行き着くところ」

「人間が言ってたあの世ってこと?」

「少し違うわね。必ずしも死んでくる場所ではないもの」

「そうなんだ」

 

私はよく分かってない。

けど、多分ここで知ったところで意味のあることじゃない。

 

私はすぐに切り替えて、八雲紫に向き直った。

 

「もう今から行けるの?」

「乗ってきたわね。勿論」

「じゃあちゃちゃっとやっちゃってよ。えっと…」

 

私は一瞬、なんて呼べばいいのかと口籠る。

 

「紫でいいわ」

「なんで分かったの?」

「大妖怪を舐めないことね」

「別に舐めてない」

 

舐めてるつもりなんてない。

自分の力に盲目になって死ぬのは、もう御免だ。

 

「じゃあ紫、早くやってよ」

「良いわよ。ただーーー」

 

突然、浮遊感。

 

「気をつけてね〜」

「?どういう」

 

気づいた時には、私は宙に放り出されていた。

 

「…趣味悪いなぁ」

 

私は今、凄まじい勢いで落下していた。

とうに雲は遥か上で、地面が近づいてきている。

 

「これ、普通の人間だったら死んじゃうよ」

 

私は魔族だから死なないけれど。

 

どうせ空を飛べる以上危険ですら無い。

ちゃちゃっと飛んで、降りてしまおう。

 

そう思って力を込めようとした、瞬間。

 

ふわり。

 

体が軽くなって、力が抜ける感覚。

何かに柔らかく受け止められている。

 

私は上を見上げる。

 

「…あら、随分と間抜けな顔ね」

 

そこには、もう二度と会うことはないだろうと思っていた、

私の上司であり七崩賢の1人。

 

「相変わらず可愛らしい顔ね、お前は」

 

ーーー断頭台のアウラが、いた。




こんな感じで書いていきます。
ちなみに念の為。
リュグナーとドラートは出てきません。
この2人の推しの方々には本当に申し訳ございません。

魔族にとって飛行は当たり前、らしいのでリーニエもアウラも飛べることにしています。
調べてみた感じ身体能力とかの優遇は特に無いのかな…?

とにかく手探りで書いていきますので、よろしくお願いします。
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