アニメから、葛城がA~Pとノートに記入していたので16。
同じくアニメから、Cクラスの想定ボーナスポイントが26だったので、最低2つ。
Dクラスは原作とアニメの情報から計算すると、
300-140(消費)-30×2(リタイア)+25(スポット)+50×2(AC当て)=225
となり、ボーナスポイントが25だと思われるので、やはり最低2つ。
Bクラスのボーナスポイント情報は見つけられなかったので、試験中使用していた1つ。
なので最低21はあると思います。もちろんそれより少し多いかもしれません。
オレが見つけたのはBクラスの、言わば分隊。スポット探しのために分かれた生徒たちだ。
率いているのは神崎だった。
「神崎」
「綾小路か。何をしているんだ?」
「散策だな。そっちはベースキャンプを決められたか?」
「いや。今まで発見したいくつかのスポットは全てお前たちDクラスに占有されてしまっている」
当然のことだが、出発地点のビーチに近いスポットはほとんど、先行したオレたちが占有している。
スポットとは、この試験において有利な地形・エリアだ。周辺の地形などを考慮すれば、ある程度スポットの位置は推測できる。
「そうか、なら取引しないか」
「取引?」
「あっちにある井戸のスポットは見たか?」
「ああ。同じくDクラスが占有していたな」
「あそこを譲ってもいい。水問題が解決するから飲料水だけを考えても約70ポイントの節約になり、海が近いから魚を獲れればさらに消費を抑えられる筈だ」
飲料水の最安値は、1クラスの1食分で6ポイント。1日2食、初日と最終日を1食とすれば計12食。6×12で、72ポイントの節約になる。
しかし既に他の場所をベースキャンプに設定しているDクラスにとっては、この計算は当て嵌まらない。
「代わりに何を求める?」
「50ポイント分の物資提供だ」
1つのスポットを譲ってDクラスが失うボーナスポイントは18。Bクラスが得られるのは70以上の節約に加え、スポット占有の18ポイントで計90ほど。
18以上90以下の提供ならば、どちらにとっても大きな利益になる。
「……なるほどな」
「もちろん、持ち帰って相談してくれて構わない。今にも他の生徒が別のスポットを見つけているかもしれないしな」
「そうだな、そうさせてもらっていいか。付いてきてくれ」
神崎の後についていくと、帆波率いるBクラス本隊と合流する。まだベースキャンプとなるスポットを見つけられていないのは本当のようで、日陰で休憩していた。
「一之瀬」
「神崎くん……と、清隆くん?」
「綾小路から取引を持ち掛けられた」
神崎が取引内容を帆波へ説明する。
「うーん、でもそれって、私たちがスポットの機械を見張ってたらDクラスは継続して占有することができないんだから、取引するまでもないことなんじゃない?」
「複数人で手元を隠すようにして操作すれば、絞り込めても確信は得られないだろ。-50ポイントのリスクを取って指名できるか?」
「……うーん」
「まあ、帆波たちの利益は減るからな。難しいなら断ってくれ。ただの提案だ」
「ちなみに、Dクラスはいくつスポットを占有してるの?」
「15だ」
本当はまだ11だが、Bクラスにそれを確認することはできない。
まだ島の探索が十分でない今、15という数字はかなり大きく感じ、空いているスポットを発見するのが困難だと考えてしまうだろう。
「わぉ、すごいね」
「だいたい堀北の成果だ」
「そっかー……じゃあ取引することにするよ。何が欲しいのかな?」
「まず双眼鏡をくれ。他は今から相談する」
「オッケー」
オレはBクラスから少し離れ、トランシーバーで平田を呼び出した。
『もしもし綾小路くん? どうしたんだい?』
「今Bクラスと、スポットを1つ譲る代わりに40ポイント分の物資を受け取る取引を交わした。そっちで必要なものを教えてくれ」
双眼鏡は少し高額で10ポイントも必要だった。
初めのビーチでの整列の仕方から、各クラスが森に入る際の方向はなんとなく決まってしまう。両端のA、Dクラスは島の外周へ。B、Cクラスは中央へといった具合だ。
そしてオレは、ビーチに近いAクラス側のスポットを一つ、わざと占有しないでおいた。そのスポットは、占有デバイスが露出しており覗きやすい。
そこをベースキャンプに設定するかどうかは不明だが、占有は確実にするだろう。
まあ、確認できる確証は無い。可能性を残したといったところだ。
『そうか……分かったよ。ちょっと待ってね』
平田も計算して利益を理解したのか、通話の向こうで確認作業を始めた。
『えっと、男子用にテントが2つで20ポイント、あとは食料がいいかな』
「分かった」
通話を終えて、オレは一之瀬にその類を伝える。
「オッケー。テント持って帰れる? 手伝おっか?」
「そうだな、1人か2人貸してくれるか」
「俺が行こう。ついでにDクラスの偵察もできる」
「俺も行くぜー!」
名乗りをあげてくれたのは神崎と柴田。
テントと食料が届く。
オレはテント1つを片手で肩に担ぎ、反対の腕で20ポイント分の食料を持った。神崎と柴田には2人でテント1つを運んでもらう。
「綾小路、1人で大丈夫か?」
「かなり重いが、Bクラスのお前たちにDクラスのために体力を使ってもらうわけにはいかないからな」
柴田にそう答えて、オレ帆波たちに同行していた星之宮に近付く。
「DクラスはBクラスがこのスポットを利用することを許可します」
「はーいっ」
占有クラスの許可があれば、他クラスがスポットを利用することが可能だ。
「ありがとね、清隆くん!」
「礼を言う必要は無い。互いに利のある取引だった」
帆波に見送られて、オレたちはBクラスの下を離れた。
「なあ綾小路、なんでDクラスはそんなにスポット見つけられたんだよ?」
「上陸する前、船が島の周囲を1周したろ? その時の光景を参考に、堀北が怪しい箇所をピックアップしてくれたんだ」
「へぇ。堀北が……」
「それとスポットのルール説明から、スポットというものが試験に有利な場所だと推測して、地形などから候補を次々見つけてくれた」
「堀北めちゃすごいじゃん!」
そんな会話をしながら、オレたちはDクラスのベースキャンプに辿り着いた。
「あ、おかえり、綾小路くん」
「ただいま。テントはどこに設置する?」
「じゃああっちの方にお願いできるかな。組み立てはこっちでやるから」
「分かった」
平田に食料を渡すと、女子テントから少し離れたエリアへ畳まれたままのテントを置いた。
「ありがとう、2人とも」
「気にすんな!」
「このくらい構わない」
手伝ってくれた神崎と柴田に手を振って別れ、オレは再び森へ入った。
これまでのスポットの分布から考え、まだいくつか残っている可能性は大きい。
この探索で、オレは追加で11のスポットを発見。
このうちのいくつかはAクラスに取られてしまったものの、2回目20時前のスポット巡りで、Dクラスの占有するスポットは15に増えた。
そしてこの巡回で、A、Bクラスにはオレがリーダーだとバレただろう。
今回は1人で行動した。夜闇に加えて点呼直前という急ぐべき理由があることから、他クラスはオレの単独行動を疑問に思わなかった筈だ。
また、1回目と2回目の間のスポット探しの際に各クラスの様子を覗いた。
Bクラスには、Dクラスと同じく金田というスパイが入り込んでいた。
Aクラスにはスパイがいなかったので、AとCが繋がっている疑惑を深める。
Cクラスのポイントを残すつもりの無い豪遊の様子と、伊吹が地面に隠していた無線機と同じものを龍園が持っていたところから、Cクラスの戦略を見抜いた。
龍園が島に残ることはほぼ確実だろう。
リスクの面から、他クラスに囲まれている伊吹と金田がリーダーであることはないので、リーダーは龍園でほぼ確定。
リーダーがリタイアし次の者が指名されない場合、リタイアしていない生徒の中から学学校側がランダムで決めると茶柱が言っていた。つまりクラス全員がリタイアしない限り、リーダーは島内にいるのだ。
他のCクラス生徒が潜んでいる可能性も0ではないが、Cクラスの豪遊は、他クラスにCクラスは特別試験を諦めたと誤解させる目くらましの意味もあるので、この上さらにもう1人島に残す可能性は非常に低いと考えられる。
さて、A、Bクラスにはオレがリーダーだとバラしたし、Cクラスのリーダーは判明した。
あとオレのやるべきことはAクラスのリーダー探りと、伊吹に堀北からキーカードを奪わせ、堀北に失意を与えると同時にCクラスへリーダー情報を譲渡すること。
Bクラスとは須藤の喧嘩の件から協力関係にあるので、リーダーを探るような攻撃的行動はしなくてもいいだろう。
残り6日。
初日のうちに、オレのやるべきことの半分ほどが終了した。
原作では龍園が島に残っている=リーダーだと綾小路が言ってたんですが、なんでですか? リタイア者がリーダーじゃいけないルールどっかにありました?
今作ではそこが分からなかったので、リタイア者がリーダーじゃダメってことにしときました。