10人目のサイボーグ   作:れぷとん

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第3話 監視対象

00ナンバーサイボーグがブラックゴーストの宇宙軌道兵器と戦っていた時、各国は驚愕していた。宇宙軌道上に発見された正体不明の軌道兵器。もし起動すれば世界の軍事バランスは崩壊する。いや、国家そのものが消滅する可能性すらあった。

各国の軍、情報機関、宇宙監視部隊、レーダーサイト。すべてが異変を察知していた。

 

ある国の地下司令部。警報が鳴り響いていた。

「軌道上に異常発生!」「正体不明の大型構造物!」「エネルギー反応増大」

司令官が顔をしかめる。

「どこの新型兵器だ?」「不明です。」

別の国、宇宙監視センター。

「軌道変更を確認」「何かが戦っている!」「戦っている?」

オペレーターも理解できない。常識では説明できなかった。

そして、世界各国は同じ結論に達した。

「臨戦態勢」

迎撃部隊待機。核戦力警戒。ミサイル防衛網起動。

もし、その兵器が地球へ攻撃を開始したら即座に介入する。

 

アメリカ某所、情報機関会議。

巨大スクリーンの解析画像には宇宙空間で活動する複数の人影が見えていた。

「拡大。」

画像が拡大される。

「人間……?」

誰かが呟いた。

「まさか。」

だが、どう見ても人間だった。そして、信じられない速度で動いて軌道兵器と交戦。常識外れだった。

将軍が呟いた。

「映画か?」

分析官「現実です。」

 

その数時間後、世界の危機は終わった。軌道兵器破壊、脅威消滅。

そして、世界各国の政府は一致した。「公開しない。」

理由は単純だった。説明できない。もし発表すればパニックになる。極秘扱いとした。

表向きには何も起こらなかったことになった。

しかし、もう一つの決定が下された。

会議室。情報機関幹部、軍人、科学者。

全員が同じ映像を見ていた。宇宙で戦う00ナンバーサイボーグたち。

沈黙。

そして、ある将軍が言った。

「敵か?」

別の者が首を振る。

「違う。」

「味方か?」

また首を振る。

「分からない。」

彼らは世界を救った。だが、国家の管理下にはない。所属も曖昧。

能力は核兵器に匹敵する。危険性も不明。

結論。

「監視対象」

何者か調査することになった。

 

追跡は比較的容易であった。00ナンバーサイボーグたちはギルモア博士と日本の関東某所に住んでいた。しかし、彼らの正体は不明であった。もともと世代、国籍がばらばらである。各国の情報機関は遠巻きに観察し、今のところはデータを取る以上の手出しはしなかった。一方、009-7は東京の片隅で一人暮らしをしていた。住民登録などは完璧にしていた。009-7の能力による改竄であったが、痕跡もわからないレベルで完璧に潜入していた。

 

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