00ナンバーサイボーグがブラックゴーストの宇宙軌道兵器と戦っていた時、各国は驚愕していた。宇宙軌道上に発見された正体不明の軌道兵器。もし起動すれば世界の軍事バランスは崩壊する。いや、国家そのものが消滅する可能性すらあった。
各国の軍、情報機関、宇宙監視部隊、レーダーサイト。すべてが異変を察知していた。
ある国の地下司令部。警報が鳴り響いていた。
「軌道上に異常発生!」「正体不明の大型構造物!」「エネルギー反応増大」
司令官が顔をしかめる。
「どこの新型兵器だ?」「不明です。」
別の国、宇宙監視センター。
「軌道変更を確認」「何かが戦っている!」「戦っている?」
オペレーターも理解できない。常識では説明できなかった。
そして、世界各国は同じ結論に達した。
「臨戦態勢」
迎撃部隊待機。核戦力警戒。ミサイル防衛網起動。
もし、その兵器が地球へ攻撃を開始したら即座に介入する。
アメリカ某所、情報機関会議。
巨大スクリーンの解析画像には宇宙空間で活動する複数の人影が見えていた。
「拡大。」
画像が拡大される。
「人間……?」
誰かが呟いた。
「まさか。」
だが、どう見ても人間だった。そして、信じられない速度で動いて軌道兵器と交戦。常識外れだった。
将軍が呟いた。
「映画か?」
分析官「現実です。」
その数時間後、世界の危機は終わった。軌道兵器破壊、脅威消滅。
そして、世界各国の政府は一致した。「公開しない。」
理由は単純だった。説明できない。もし発表すればパニックになる。極秘扱いとした。
表向きには何も起こらなかったことになった。
しかし、もう一つの決定が下された。
会議室。情報機関幹部、軍人、科学者。
全員が同じ映像を見ていた。宇宙で戦う00ナンバーサイボーグたち。
沈黙。
そして、ある将軍が言った。
「敵か?」
別の者が首を振る。
「違う。」
「味方か?」
また首を振る。
「分からない。」
彼らは世界を救った。だが、国家の管理下にはない。所属も曖昧。
能力は核兵器に匹敵する。危険性も不明。
結論。
「監視対象」
何者か調査することになった。
追跡は比較的容易であった。00ナンバーサイボーグたちはギルモア博士と日本の関東某所に住んでいた。しかし、彼らの正体は不明であった。もともと世代、国籍がばらばらである。各国の情報機関は遠巻きに観察し、今のところはデータを取る以上の手出しはしなかった。一方、009-7は東京の片隅で一人暮らしをしていた。住民登録などは完璧にしていた。009-7の能力による改竄であったが、痕跡もわからないレベルで完璧に潜入していた。