俺にだけ美人で可愛い娘達との貞操観念逆転異世界ライフ   作:サウナおじさん

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俺にだけ美人で可愛い

 

ある日突然死んだ。どうやらトラックに轢かれたらしい。

気がつくと見知らぬ世界へと転生していた。

 

 

 

 

「ふぅ、今日の狩りはこんなもんかな」

 

辺りを見渡すとゴブリンの死体が数体転がっている。

討伐証明としてゴブリンの右耳が必要なため順に切り取って袋にしまっていく。

この作業にも慣れた物だ。

一通り回収できたので剣の血をはらい鞘に収め帰路につく。

 

 

俺が転生したのは所謂剣と魔法の世界。人間以外にも多種族が生活しており活気ある世界だ。

そこに転生したはいいものの、特にチート能力などは貰えなかった為にその日暮らしの冒険者をしている。

 

 

 

「これ今日の分」

「はい、確認いたします」

 

冒険者ギルドにつき、本日の成果を受付嬢に報告する。

 

「確認しました、ゴブリン5体討伐で2000ゴールドになります」

 

確認を終え、報酬を貰う。

 

「ありがとう」

 

お礼を言い、この金で飲みに行くかと考えていると受付嬢から声をかけられた。

 

「あの」

「どうした?」

「コウキさんはパーティーを組む予定はありますか?」

「パーティーか・・・」

 

この世界に来て約半年、ここまではソロでやってきた。

最初はパーティーっていうのにも憧れたが、まずはこの世界での地盤を固めることを優先してソロ活動してた。

まぁそれ以外の理由もあったのだが・・・

ただ、最近はこの世界にも慣れ、一人では限界も見えてきたので良い仲間がいればパーティーを組むのも良いかなと思っていたところだ。

 

「丁度組みたいと思っていたところだ」

「でしたら、一人紹介したい人がいるのですが・・・」

「?」

 

受付嬢の口ぶりが少し変な事に疑問を覚える。

 

「あの、実はですね・・・容姿の方が・・・」

 

ここでこの世界について補足しておくことがある。

この世界は男女比が圧倒的に女性の方が多く、また力なども女性の方が強いことが多い。

その為冒険者の大半は女性というのが現状だ。世の中は女性を中心に回っている。

男の冒険者もすこしはいるが高ランク冒険者は殆ど女性だ。

男が少ないと言うことはその分男の価値が高く、女性達からは強く求められることが多い。

 

俺?他の道も考えたけどせっかく異世界に来たなら冒険者やりたいじゃん!!で冒険者になった。

 

また、この世界は俺がいた世界とは美醜の価値観が大きく違っていた。

簡単に言うと、前世で美人や可愛い子はこっちではブス扱い。

逆に前世でのブスはこっちではちやほやされる。

現に目の前の受付嬢も花形の役職ではあるが、俺から見たら・・・と言った感じだ。

 

最初に冒険者になったときも、パーティーに誘われたことは何度かあるがメンバーの皆様の容姿とか圧の強さとかが苦手だったので断ったってのもある。

 

「容姿の方は一端かまわない、まずは会わせてくれないか?」

 

受付嬢が容姿について言及したと言うことは、逆に俺にとっては良いって可能性がある。

どうせパーティー組むなら俺基準の美人とか可愛い子の方が良いに決まっている。

 

「わかりました」

 

俺の返事を聞くと受付嬢はギルドの待合所の方にいき一人の女性を連れてきた。

 

「この方です、まずはお二人でお話してみてください」

 

俺にこの人を引き合わせると受付嬢は自分の業務に戻っていった。

 

「初めまして、私は「リッカ・アズライト」です!」

「か、可愛い・・・」

「へ?」

「いやすまない、俺は「コウキ・アンダー」だ」

 

自己紹介をしながら彼女の姿を見る。

綺麗な金髪を腰まで伸ばし、頭の片方でくくっている。

目はサファイヤの如く輝いていてくっきりとした目鼻立ちをしている。

前世では誰もが振り向くであろう容姿レベルだ。

 

「私、冒険者になってまだ日が浅くて、ソロでやっていく自信はなかったのでパーティーに入れて貰おうといくつかの所にお願いしたのですが、この容姿のせいかどこも断られてしまって・・・」

「なるほど・・・」

「それを受付嬢さんに相談したらいい人がいると教えて貰ったんです!」

「たしかに俺も人を探していた、だが俺は男でここまでソロでやってきた。ちゃんとしたパーティーとして上手くいくかは分からない、それでもいいのか?」

「もちろんです!」

 

(えっなに?こんなめっちゃ可愛い子がパーティーメンバーになってくれるの!??!????)

表情では凜としていたが、内心では驚きと興奮でテンションマックスになっていた。

 

「あの・・・やっぱり嫌ですか、私みたいな顔は?」

「え!?」

 

浮かれていたところに急にぶっこんだ質問がされた。

 

「・・・いや、そんなことはない。むしろ君みたいな人を探していたんだ」

「本当ですか・・・?」

「あぁ本当だ、どうだろう良かったら俺とパーティーを組んでくれないか?」

「はい!私からもお願いします!!それと私のことはリッカって呼んでください!」

「じゃあリッカ、これからよろしくな!」

 

まさかまさかの急展開。いつか俺にとって良さげな人とパーティー組めればいいななんて考えていたところにこんな行幸。

この世界ではこんなに可愛い子がいるなんて思ってもいなかったしましてや一緒に活動出来る。

寂しいソロライフから一転、華やかな冒険者生活の始まりだ。

絶対に美醜の価値観が同じだったらリッカみたいな子は周りが放っておくわけない、この世界だからこそ俺と組めた。

ありがたやありがたや!!

 

「じゃあ受付嬢に報告に行こうか」

「はい!」

 

 

「この子とパーティーを組むことに決めたよ」

「えっ!?いいんですか?」

 

おいおい、進めておいてそれはひどいんじゃないか・・・

 

「はい!これからコウキさんとパーティー組みます!」

「わかりました、では書類に記載をお願いします」

 

書類に必要な情報を記入していく。

俺の名前とリッカの名前が並ぶのを見ると頬が緩んだ。

 

「受理しました、それではお二人の活躍を期待しております」

 

これで晴れて俺とリッカはパーティーとなった。

 

 

「せっかくパーティーになったんだしさ、記念に飯でもどうだ?」

「いきます!あっでも・・・」

「どした?」

「私、お金にあまり余裕がなくて」

「今日くらいは俺が奢ってやるから心配すんな」

「いいんですか!?」

「もちろん、ついてこい!」

 

最初くらいはかっこつけても良いだろう、リッカを連れて町の飯屋に入った。

 

 

「パーティー結成を記念して、乾杯!」

「か、乾杯ー!」

 

エールが入ったグラスをぶつけ一気に飲み干す。

 

「それにしても、リッカはどうして冒険者に?」

「私、近くの村出身なんですけど、昔からこの容姿のせいで邪険にされることが多くて、村でも居場所がなくて。それならと思って冒険者になりました」

「苦労してきたんだな・・・」

「でもでも!今はコウキさんとパーティーが組めて良かったって思います!」

「ありがとう、俺も先輩としてリッカを支えるよ」

「コウキさんは男性なのにどうして冒険者に?」

「あーそれはだな・・・」

 

出会って間もない相手に転生の事とかいうのもどうかと思ったので適当に濁す。

 

「俺も小さい頃から冒険者に憧れがあって、いつのまにか冒険者になってたな」

「冒険者になってどれくらいですか?」

「大体半年ぐらいかな、ずっとソロで」

「すごいですよね、男性がソロで半年も活動出来たなんて」

「そこはまぁ、地に足着いたことしかしてないからかな」

「他のパーティーとかに入らなかったんですか?」

「あー、まぁ縁がなかったかな」

「そうだったんですか・・・」

 

 

「リッカの武器は?」

「私はこのレイピアです、早さには自信があります!」

「俺はソードと盾のオーソドックスタイプだな」

「二人とも前衛ですね」

「俺が敵の注意を惹きつけて、その間にリッカにとどめを刺して貰うってのが基本になりそうだな」

「はい!任せてください!」

 

 

料理をつまみながらエールを何杯か空にした頃、リッカが真面目な顔で言ってきた。

 

「でも、本当に私の容姿気にならないんですか?」

「気になるのか?」

「はい、自分でも醜悪だって思いますし、それでいろいろありましたから」

「他の人は知らないが、俺は気にならない。むしろリッカが良いって思ったからパーティーを組んだんだ」

「コウキさん・・・」

「少なくとも俺の前では考えなくて良い、酷い扱いをするつもりは全くないから安心してくれ」

「・・・よかったです」

 

俺の言葉を聞いたリッカの瞳は少し涙ぐんでいた。

大分時間も遅くなってきたし、今日はここらで解散にしておくか。

 

「よし!じゃあ今日はこの辺で終わりにしておくか」

「わかりました」

「リッカ、改めてになるけどこれからよろしくな!」

「はい、お願いします!」

「明日は朝からクエストに行こう、朝九時にギルドに集合な」

「分かりました!」

 

会計を終わらせて店を出る。

 

「じゃあまた明日!」

「コウキさん、また明日です!」

 

リッカが宿に向かって歩いて行く背中を見送り、俺も自分の宿に帰った。

 

「また明日か、これからが楽しみだな」

 

結構な酒を飲んだが、その足取りは軽かった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ぱたん。部屋の扉が閉まる。

着ていた服を脱ぎ、ベッドにそのままダイブ。

 

「コウキさん・・・」

 

なかなかパーティーに入れなくて困っていた所に現れた救世主。

私の容姿について受け入れてくれた人。

 

「いいなぁ・・・」

 

世の中の美形と呼ばれる男性とは少し違うけれど、大きな体に低い声。安心感がある人だ。

 

「まだ、夢みたい・・・」

 

女性が多いこの世界でまさか私が男の人と知り合いになれるなんて思ってもいなかった。

しかも一緒のパーティーになれるなんて。

 

「嬉しいな・・・」

 

この出会いは大切にしなければいけないと本能が言っている。

 

「コウキさん」

 

「コウキさん」

 

「コウキさん」

 

名前を呼ぶたびに心が温かくなるような気がした。

 

「一緒のパーティー・・・一緒」

 

「コウキさん」

 

 

「コウキさん・・・んっ・・・あっ」

 

彼女の夜は長い。

 

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