天笠キヤは親友君を堕としたい 〜親友君ガチ恋勢TSっ娘によるマッチポンプヤンデレ育成計画〜   作:ゆきゆき@TSっ娘

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Ep.6 映画に濡れ場はいるのか問題が解決した日

 

 私は〝絶対〟なのだ。

 ならば、私は……〝天笠キヤ〟だ。

 

 挨拶というのは大事だと言われている。私はそうは思っていないが、やはり親友君はそういうとこも大事にする女が好きだと思う。彼は純情だからね。

 なので私は毎回こうして虚空に挨拶をしているというワケだ。

 これ意味あんの?

 つーかさっきのやつって挨拶なのか?

 

 

「……コウ、大丈夫? 時間空ける?」

「い、いや、大丈夫だ。つーかなんでキヤはそんなに平気そうなんだ……」

「女の子になってから消費カロリー増えたのかな? 食べる量増えたんだよねぇ」

「そ、そうか……よく太らないな、お前」

「ちなみにそういうのって女の子には言わない方がいいらしいよ。オレは気にしないけど」

「あ、わ、わりぃ……ん? いや別に悪くはないか、キヤだし」

 

 悪いわクソが。

 親友君は私の心を弄んでいるらしい。およよ〜( ; ; )

 

 まぁいい、それだけ私が信用されているということでもある。

 私は許そう……だがコイツ(邪悪さん)が許すかな!?

 

 

(……コクリ)

 

 許すらしい。じゃあ問題ないね。

 さてさて、それでは次のイベントをこなしていこう。

 

 でっけぇパフェを食べた後、店を出てやってきたのはこれまたでっけぇショッピングモールである。

 ここには映画館も付いていて、ちょうどあと30分後くらいに目的の映画は上映される。

 

 さすがにこっちにカップル割はないが、まァ内容が内容なんでなァ……!

 

 ケケケ、親友君の困ったような顔を見るのが楽しみだぜェ……

 

 

 映画に濡れ場は不要ッ

 とかよく言われているが、本日に限っては絶対に必要であった。

 

 

「んー、もうちょい時間あるから一旦トイレ行っとこう」

「そうだな」

 

 私は男子トイレの方に歩みを進めた。もちろん親友君に並行するように、だ。

 

 

「……キヤ?」

「あっ、そういえばそうだった……」

 

 そして私は女子トイレの方へと向かった。

 細かいとこだが、こういったイベントもきちんとこなすのが一流のTSっ娘である。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

『キヤラ、私はお前を……ふぅ、はぁ……』

『コーウ……』

 

 ……このシーンいる?

 私は目の前の映画に疑問を投げかけた。

 

 いや分かるよ? 関係性の進展を示すには分かりやすいさ、そりゃ。でも別にセックスだけが進展ってワケじゃあないだろ。

 例えばだ、ハグの頻度を増やすとか。あるいはちょっと見つめ合わせるだとか、その程度でいいんじゃないか?

 キスとかでもいい。

 本番を描写するより、そっちの方が観客にはダイレクトに伝わるんじゃないか?

 

 つーか映画での濡れ場って大体セフレ関係なんだよな、そこも許せねぇわ。

 せめて家族の愛として描写しろ。そう、たとえば私と親友君が結ばれた最終回。

 私は親友君に熱烈なキスをかまし、そのまま親友君は私をベッドの上に押し倒して……

 

 話が逸れた。

 いや、まぁもう一旦批評はやめよう。的外れなこと言うと叩かれる時代だ、余計なことは言わない方がいい。

 

 

 私は顔を赤らめ、親友君の方を向いた。

 どうやら親友君も私のことを連想したらしくこっちを向いていた。そして目が合った瞬間、彼はその目を正面へと戻した。

 

 私は親友君の足を強めに踏んだ。

 

 

「……っ!?」

 

 心が痛む。だが模範的なTSっ娘はこういう行動に出るだろう。私は心を鬼にして親友君の足を踏んだのだ。

 

 

 その後は普通に映画鑑賞を続行した。

 エンドクレジットの後のオマケ映像で、さっきのTSっ娘(映画版)が妊娠してるシーンが出てきたのは驚きだったね。

 

 これは知らなかったから本気でビックリした。

 ビックリして親友君の方を向いてしまったが、どうやら彼も同じことを考えたらしくこっちを向いていた。つまりもう一度彼の足は踏まれたということである。

 

 

 ……え? 映画の感想?

 

 うーん、まぁ良かったけど……やっぱり読み解き前提はあんまり好きじゃないかな。

 私は考察勢寄りのマインドではあるが、それはそれとして誰が見ても面白い映画の方がいいと考えているのである。

 でもストーリーはあるべきだ。メッセージ性はどんな映画でもある、しかしそれを自然に伝えてくれるものが最高だね。説教臭さは消さなければならない。

 

 なんか今日映画の話しかしてねぇな?

 はいもう終わり、ここからは親友君100%で脳内のメモリを使うからな。覚悟しておけよ!

 

 

 

◇◆◇

 

 

「ふぅっ、んはぁっ……♡」

「キヤ……」

 

 親友君は私の身体を抱きしめながら———って違う違う、これ私の妄想じゃねーか!?

 オイ止めろ! この先は流石にBANされちゃうから!

 

 あと、私と親友君との蜜月を勝手に放映するんじゃない!

 濡れ場はいらないって結論出たばっかだろうが!

 

 

「んぁ♡ イッ———」

 

 カメラ止めろーッ!!!

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

「どうした、キヤ? なんか様子変だけど……あ、い、いやごめん。アレは悪かった、悪かったから踏まないで」

「うぐぅ……!」

 

 映画に濡れ場は不要である。私はそう結論づけた。

 多分親友君も同じことを考えているだろう。やはり悲劇しか生まないのだ、そういうのは。

 

 もしかしたらこの小説だって家族と一緒に読んでいる人がいるかもしれない。

 そんな時に私が絶頂してるシーンなんて流れようもんなら親子の関係冷え冷えである。

 

 何回か絶頂してる? ハッ、まだたった6話だぞ?

 そんなワケが……うーん……

 

 私は自信を持って答えられなかったので思考を停止した。

 そもそも家族と一緒に小説読むなんてこと、ないか。じゃあ何回イッても問題ないよね。

 

 

「おー、これ見てくれよキヤ。学校からのメッセージ、TPOを弁えましょうだって」

「ふーん? まぁオレたちに関係ないでしょ」

「そうだなぁ。誰が何やらかしたんだいったい……」

 

 本当に誰なんだろうね。まァ私ほどTPOを弁えた女はいないので多分私ではないのだが……

 





なんか今日下品だなぁ……

……いつもか?

まぁとにかく評価付与してくれたら嬉しいです(いつもの)
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