天笠キヤは親友君を堕としたい 〜親友君ガチ恋勢TSっ娘によるマッチポンプヤンデレ育成計画〜   作:ゆきゆき@TSっ娘

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私がかなりの影響を受けた小説があって、この小説はその影響がめちゃくちゃに出てるという話がある


Ep.8 し、親友君は私のだぞッッッ!!!

 

◇◆◇

 

 

「クックック……貴様の親友君は貰ったぞ。この絆裂カナちゃんが、ね」

「キヤ……ごめん、俺……この人のモノになるから」

 

 私の目の前で、親友君は勝ち誇ったような表情のカナに手を回されていた。

 

 あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ——————

 

 

 

◇◆◇

 

 

「ヤダぁーーーーーーッ!!!!」

 

 あ、あり、あり得ない。そ、そそそそそそんなことあってはならな……………あぁ、夢か。

 

 ぶっ殺すぞゴミ共が。こんにちは、天笠キヤです。

 もう世界滅ぼそうかな。

 

 

「はぁぁぁぁ〜〜〜」

 

 マジ萎えるわー。親友君さァ、それは流石にないだろう。

 ここまで一緒に居たのは誰だ? 私だろう。キミを一番支えてきたのも私だ。

 

 そんな私を無視してカナちゃんに告白だと? 貴様舐めてるのかこの私を……ッ!?

 

 

「は、ははは……あはははははぁっ!!!」

 

 ま、まァいい。実のところこうなるのでは、という事は考えていた。

 親友君が、カナを、好きなのは、とても、とても、許し、がたい、事、だが、私は、ちゃんと、理解、して、いるし、ギギギ……それも、含めて、どうにでも、できる。

 私は理想論を唱えるが、しっかりと現実もよーく見ているのである。

 

 それに備えて計画も立てていた。

 少し彼は傷つくだろうが……仕方ないよね?

 

 

「ふふふふ……まったくもう、親友君ってば浮気者なんだからさァ……♡」

 

 こんな時でも♡が出てしまう。あァ、なんて私は理想のお嫁さんなのだろうか。

 こんなに愛されて、親友君は幸せ者だなァ。

 

 あっはっは……あははははははァッ!!!

 グギギギギ……ギギギ、ギィィィッ!!!

 

 ガチ、ガチ、ガチ……と私は思わず歯軋りをしてしまう。

 親友君……あぁ、いつ私に食べさせてくれるのかな……

 

 

「んれぇ……」

 

 気づけば、私は2人のツーショットが映ったスマートフォンを何度も何度も何度も何度も舐めていた。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

「がっ……!?」

「誰だ!?」

「おいおい、この天笠キヤちゃんが来たっていうのにキミたちは歓迎も無しか? うん?」

「チッ……ホモ野郎が何の用だ。悪いが俺はたとえお前が性転換しようと恋愛対象外だ」

「私は親友君以外に犯されるつもりないよ??」

 

 私は近所にある実質的なスラム街のような通りへとやって来ていた。

 ここにいる奴らは使い勝手がいい。見つけてからは何回か使っている。

 

 

「……おい、なんでそいつ殴ったんだ」

「コイツさァ……私のケツしれっと触ろうとしやがったんだよ。いくら姿が変わったからといって、この私に手を出そうとするなんて……教育する必要がある。後でそっちでもよろしく、ね?」

「……ターゲットを教えろ」

「さっすがキミは話が分かるねーッ!」

 

 この辺りをなんとなく管理している金髪のヤンキーみたいな男(まだ名前も知らない)に向けて、私は親友君と私のツーショットを見せつける。

 

 

「……おい、なんか画面汚いんだが。まさかとは思うが……つーか、お前の愛しの野郎はもう何度も見せられてるから知ってんだよ。ターゲットを言えっつってんの」

「ん? だから、親友君だって。彼がターゲットだよ?」

「は? ちょっと待て、聞き間違いか? お前どういう思考回路してんだよ」

 

 まァまァ、私はいたって正常だよ?

 

 

「私はねェ……正義のヒーローになりたいんだ」

「???」

「つまりそういうことだよ」

「すまんがもっと真面目に説明してくれ」

「死なない程度に」

「……本気か?」

「あァ、もちろん。最後は私がカッコよく助けるからサ、遠慮なくやっちゃって。最後は私の言葉と覚悟に免じて見逃す感じでヨロ」

 

 私の言葉を聞いても、どうやらヤンキー君は戸惑ったままのようだ。はァ、飲み込み悪いねェ……

 

 

「聞こえてないのか? 私は親友君を死ぬ直前までリンチしろって言ってるんだが」

「……お前は正気じゃねぇ」

「どこが? 私が正気でない時間など存在しない。私は常に冷静だ」

「……わーった、わーったよ。金はあんだろうな?」

「あァ、もちろん」

 

 ぽい、と床に金の束を放り投げる。

 ヤンキー君は枚数を確認すると、満足したような表情を見せて路地裏の方へと戻っていった。

 

 

「決行はいつだ?」

「決まったら2日前には連絡する。平日にはなるはずだよ」

「そうか」

 

 そして、私もそこを後にした。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

「……えぇ? キヤ君、それほんと?」

「うん、本当だよ」

 

 私は1人の女の子と話していた。

 誰を隠そう、件の人物……絆裂カナである。

 

 私は親友君が奪われたくないだけであって、別に彼女のことをこれで嫌ったりはしない。

 そもそもカナちゃんは私にとって大事な駒の一つである。そんな彼女を雑に扱うなんてしないに決まっているでしょ?

 

 

「だ・か・ら……カナちゃん、親友君のことをフってはくれないかな?」

「もっちろん! 私はキヤ君のためならなんだってするよ!」

 

 どん、と自らの胸を拳で叩くカナちゃん。

 まぁ元からその可能性は彼女に言っていたことだし、別に断られるとは思っていないが……親友君は可愛いからねェ。

 もしかしたら、もしかしたらカナちゃんが渡してくれないかもしれない。そのため一応確認として聞いたのだ。

 

 まァ私のお願いを聞いてくれなかったら、勢いに任せてぶっ殺してしまったかもしれないが。

 そんな事態にならなくてよかった。

 

 

「できるだけ親友君にダメージを与えられるやり方でフって欲しいなァ……最後のケアは私がぜーんぶやるからね、カナちゃんはいっぱい親友君をイジメていいよ?」

「うんうん、分かったよキヤ君。私に任せて、ね?」

 

 その後も私は計画の見直しや親友君の誘導を続け、そしてついに決戦の時が訪れた。

 

 おかしいな、ラブコメしてたはずなんだけどな。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

「緊張してきたな……」

 

 俺は今日、好きな人に告白する。

 あの後何度かキヤが一緒に告白までの流れを考えてくれた。

 カナの好きな店なんかも教えてくれたし、女の子が喜ぶ会話方法なども教えてくれた。

 

 不安は多いが、キヤもきっと大丈夫だと言ってくれた。

 俺ならいける。

 

 

「……?」

 

 どこからか視線を感じたが、まぁ多分気のせいだ。

 俺は校門を出て、カナとの待ち合わせ場所へ向かった。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 私の用意した1日を楽しんでね? 親友君♡





あ、評価付与してくださると作者がとっっっても喜びます。
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