戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第10話

 

 *主人公視点*

 

 アイツらの狙いに気付いた時は肝を冷やした。装者たちだけじゃなくて未来の事も狙っているとは思わなかったが、ここまでくると主要人物全員狙っていてもおかしくない。

 守備範囲が一気に広くなったな。メインは装者と思っていたが考えを改めないと。ただの嫌がらせの線も考えたが、そうやって警戒を薄めて襲われたら目も当てられないし、最初から全部助ける気概でやるしかない。警戒する範囲がとんでもない事になりそうだが、頼むぞネクサス。

 

 考えながら走っているうちに、響と翼の近くまで来れたな。

 翼が倒れている響を庇いながら戦っている。防戦一方か、早く助けに入らねぇと!

 

 2発波動弾を出して2体とも消滅させる。

 

「あなたは!」

 

「苦戦してただろう。必要なかったか?」

 

「いや、立花を守りながらでは分が悪かった。

 助けてくれてありがとう」

 

「そうか」

 

 役目は果たしたしとっととずらかるか。

 

「待って!少し話をしてくれないか?」

 

 ホントは死ぬほどお喋りしたいがここは我慢だ。

 

「以前も伝えたが、俺から話すことは無い」

 

「では、一方的に聞かせてもらう。あなたの目的はあの生物を倒すことなの?」

 

 まぁ、これくらいは喋っても問題ないだろ。あたた達の敵じゃないアピールもできるし。

 

「ああ、俺の目的はスペースビーストの排除だ」

 

「スペースビースト?それがヤツらの名前なの?」

 

「そうだ。ビーストの恐ろしさは身に染みて分かっただろ。深く入りすぎるなよ」

 

 ビーストが出たらさっさと逃げていいよ。最速で最短に来て倒すから。まぁ、そうは簡単にさせてくれないんだろうけどなぁ。

 

「忠告は聞いておく。しかしビーストが人々を襲うのなら、私は戦う」

 

 本人もこうだし。まぁ、それがカッコよくて好きなんだけどね。

 

「そうか」

 

 俺も頑張るさ。この世界が好きなんだから。最後まで守りきってみせる。

 

 ────────────────────

 

 今後の動きも決めておくか、響と未来も拗れてるがクリスもかなり危険な状態だからなぁ。いつ弱ったところをビーストが狙うか分からない。

 

 てなると俺がそばに付くべきは未来かな?クリスは流石に詳しい場所までは分からないし、未来のそばにいればクリスも見つかけることができる。護衛と発見が出来まさにて一石二鳥。出会いを見届けつつ危険になったらいつでも助けるようにしておく、これで決まりだ。

 

 

 ────────────────────

 

 

 *クリス視点*

 

 クソっ!

 フィーネに騙されて、ノイズに追われ続けてかなり時間がたったな。

 立つのもやっとだ、ノイズは今のところ見えねぇがまたいつやってくるか。ギアを纏う体力も残ってねぇ。早く休める場所を探さねぇと。

 

 ん、なんだ?何か妙な気配がする。またノイズか?いや、全然音がしねぇ、不気味なほど静かだ。

 

 カラカラカラ

 

 ッ!なんだ空き缶かよビビらせやがって。ゴミはゴミ箱に入れやがれってんだ。

 お?中身が出てきたな。うげっなんだありゃ、ドロドロしてて中に何が入ってたってんだ。気持ち悪ぃな、早く離れるか。

 

ゾワッ

 

 なんだ!後ろ?

 さっきの空き缶以外に何が──

 

なんだ、このバケモノ

 

 空き缶から出た液体から大きくなったそいつは、確実にアタシの事を狙っていた。

 

「く、来るな!クソっ、足が。こんな時に」

 

 疲れでもう走る元気もない。ここでお終いなのか?

 散々利用されて、最後はこんなバケモノに殺されて終わりなんて!

 情けなくて涙が出てくる。パパ、ママ──

 

「伏せていろ」

 

「!?」

 

 そう聞こえたあと、そのバケモノは一瞬にして青い光となって消えた。

 その後ろから現れたのは、見るからに怪しそうなヤツだった。

 

「何者だ、おまえは」

 

「名乗る必要は無い。それよりも少し休んでおけ」

 

 何を?

 ぐっ、さっきまでの緊張がほぐれて一気に意識が.....

 クソっ...無理だ...遠のいていく...

 もう.......ダメだ.........

 

 

 

 *主人公視点*

 

 ッ!ビーストの反応がある。行くか。

 未来は今登校中、少し離れた場所に反応があるってことはクリスの限界がきたところを狙われたか。油断も隙もないヤツらだ。

 

 いた!

 

「伏せていろ」

 

 素早く倒す。1体だけか。

 クリスの容態は──疲労とノイズ相手に戦った傷くらいかな?

 かなり危ない状態だな。そろそろ未来が来てくれると嬉しいが。

 

「あっ!この前の」

 

 お、来たか

 

「ああ、あの後は大丈夫だったか?」

 

「はい。おかげさまで。

 って!その子は大丈夫なんですか!?」

 

「息はある。ただかなりの疲労で意識を失っている」

 

「そんな、早く病院に連れていった方がいいんじゃないですか?」

 

「そうしたいのは山々だが、俺は見てのとおり表には出れない身でな、俺の居場所に連れ込んで場所が割れるのも困る。

 それに、救急車が来るまでこの雨の中外に寝転がせる訳にもいかない」

 

 早朝とはいえ自宅に年頃の女の子連れ込むところなんて見られたら二課じゃなくて警察が来るわ

 

「だから対処に悩んでいてな。この付近のどこか、休める場所に宛はないか?」

 

「うーん。あっ!それなら近くによく行くお店があります!そこの人に頼めば休めるかも」

 

「そうか、ならそこの人に頼めるか?中まではいけないが、近くまでなら俺が運んでいこう」

 

「分かりました!案内するのでついてきてください」

 

「頼んだ。すまないな、こんな面倒事に付き合わせて」

 

「平気です。それに、あの時助けていただいた恩を少しでも返したいので」

 

 律儀だな。こんな怪しいヤツ相手に恩なんて感じなくてもいいのに。

 

 

 そしてふらわーについて、後の事は未来に任せた。

 

「助かった。それと、俺のことは彼女に──」

 

「分かってます。内緒にしておくので安心してください」

 

「そうか、助かる」

 

 これで一安心かな。

 今回はかなり良かったんじゃないか?この調子で乗り切ってくぞー!

セレナをトンデモ理論で無理矢理にでも復活させるかどうか。もしするってなってもなるべく自然に出来るようには努力するので気楽にお答えください。

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