第1話
夢から目覚めた。しかし最後に最悪な情報を聞いてかなり憂鬱な気分になっていた。
「終わった。マジで終わった。あの一般人に厳しい世界で有名なシンフォギアの世界だと?スペースビーストだけでも神経すり減らすの確定なのにノイズもいると?
そりゃ助けて欲しいでしょうよ、ビーストどころかノイズもいるならある程度展開を知ってるやつじゃないといつか確実に詰む。てか俺自身もこの先どうすりゃいいのか考えないと確実に死ぬ。シンフォギア自体は好きなアニメだったからよく知ってはいるがマジでどうしようか。....ん?」
絆紡のすぐ側には見慣れた変身アイテムのエボルトラスターと、
「お〜、オタクとして玩具を買ったことはあったが実物を触ることになるとはなぁ。少し感慨深いものがある」
本物を目の当たりにして嬉しさがあったがそれ以上に、
「はぁ、マジでなっちゃったんだな。もう少し考えてから答えを出した方が良かったかもなぁ。...ッダーーー!ウジウジしてても何も進まないしこれからの事を考えるか!まずは今がシンフォギアの物語でいつの時代なのかを調べてみよう。ツヴァイウィングの事を調べたらだいたい分かるはず──
~数分後~
.......ふむ、デビューはもうしているがまだ駆け出しの時期のようだな。ここから何年か経てば本編2年前のあのライブが始まるわけだ。それまでに方針と俺自身も鍛えるか。とりあえずノイズから逃げれるように体力と脚力は重点的に鍛えることにしよう」
その日からはトレーニングの毎日だった。オタクだった頃の彼にはキツイ運動量だったかもしれないが、今は15歳の若い肉体にネクサスとの融合をはたしている。それと、この世界に呼ばれた彼にネクサスが配慮してくれたのか1、2時間程度の運動では疲れないほどの体力を備え付けてくれていた。
それが分かってからは毎日数時間のランニングと筋トレを続けて、ネクサスに頼み夢の世界でネクサスとしての戦い方も学んだ。イメージトレーニングに近しいが、今まで殴る蹴るなど全くしてこなかった彼にはこれが1番辛かった。
しかしこの世界で生き抜くため、そしてビーストを退けハッピーエンドにするために彼は努力し続けた。
2年経つ頃には元々の体力の高さとネクサスとの融合を果たした身体に日々のトレーニングを重ねることでOTONAと比べても遜色ない程には成長することが出来た。
その間にもツヴァイウィングの動向は常にチェックしていて、例のライブがいつ来るのかを調べ続けていた。そして数ヶ月後に例のライブを開催する告知がやってくる。物語が始まろうとしており、彼も覚悟を決める。
ということはなく、
「やっべえ!あっという間に本編がもう始まっちまう!体力や身体能力は自信がついてきたけどまだ一度もビーストと戦ってないからどこまで通用するかが分からん!なんであいつらこの2年間音沙汰無しなんだよ逆にこえーよ!もしかしてネクサスがこの世界にいることは既に知っていて更に力を蓄えてるとか?だとしたらなおハードモードになるじゃねぇか!体は成長しても心は全然なんだよ!!」
「怖いよぉ上手くやれるかな?失敗を考えたら無限に不安になる。それに夢の中で戦いを学んでいても限度がある。やっぱり実戦しかないが相手がいないとどうしようもない。方針はある程度決めたが俺自身がどこまでやれるかはぶっつけ本番になりそうだし」
無茶苦茶ビビっていた。金はあるから質のいい食事は取れるし義務教育期間は過ぎてて高校にも行ってないため時間もたらふくある。その時間をトレーニングにあてる生活を続けてきたが不安は募る一方だった。
エボルトラスターはビーストが活動すれば知らせてくれるが、その気配は一切なかった。まるで時期を見計らっているように。それが彼をより不安にさせていったのであった。
「ポジティブに考えよう。まぁこれで本編までの正確な時期が分かったことだしそれに向けての調整を済ませることにするか。とりあえずは原作通りに進ませる。そうしないとこっちが何が起こるか分からないくなってて詰む。んで響たちの物語をビーストが邪魔しようってんならそこを俺が叩く!ここで問題なのが主要人物がビーストにやられないようにするには俺が物語の近くにいる必要がある。これが厄介だな」
「纏めると、俺が近くでシンフォギアの物語を守りつつビーストを殲滅していくというわけだ。出来るかこんなもん!!近くに居たらノイズがやってきそうだし俺のことがバレたら確実に面倒なことになる」
「バレないよう隠密性も大事だなぁ。動く時はキングダムハーツのXIII機関みたいな服買うか?見つかったら怪しいものですって紹介してるようなもんだけど顔バレするよりはマシか。生体反応は以前ネクサスに聞いた時に体に薄いバリアを張って見つからないように出来るって聞いたから位置バレは阻止できそうだし」
「あとはそうだなぁ...ノイズの被害はどうするか、かな。奏とかもどうしよう?出来ればこの世界に生きる人には幸せになって欲しいけど、動き回りすぎると敵に情報を与えすぎるし身バレの危険も高くなっちまう。それに俺が関与しすぎると響たちの成長にも繋がらない。ってなると見捨てるしかないかぁ、あのライブの被害すごいんだよなぁ」
「ここは命が軽い世界だけど、この2年間でもトレーニング中にすれ違って挨拶する人や食材を買いに行く店の店員さん...それだけじゃない。多くの人の生活を見てると死んで欲しくないなぁって思っちまうんだよな。なんでも救えるわけじゃない、救えない命もあるってウルトラマンも言ってたけど、割り切れるもんじゃないな」
「でも、この世界を守るためには過度な干渉は逆効果なのは確かだ。きっと真実を知ったら周りは軽蔑するだろう。守れる力があるのになぜ守ってくれなかったのかと、そう言われても仕方の無いことをしなきゃいけない。また憂鬱になりそうだな」
彼の言葉は独白だったが、誰かに答えを求めているようでもあった。しかし、その言葉に答えを出してくれる存在はこの世界にはいない。どうなるか分からない以上、肯定も否定もすることが出来ない。
「マイナスな思考は終わり!これから準備も忙しくなるぞー、とりあえずは原作通り進むのか確認しつつ、何か起こればその時の俺に任せる!ケースバイケースでいくしかない!」
ちっぽけな勇気と原作知識しか持ってない彼の孤独な奮闘がここから始まる。
独自設定で生体反応対策を生やさないと初手あぼんになりそうなので作るしか無かった。それとツヴァイウィングが何年活動してたのかが分からなかったのでそれも何となくの数字で強引に解決。
セレナをトンデモ理論で無理矢理にでも復活させるかどうか。もしするってなってもなるべく自然に出来るようには努力するので気楽にお答えください。
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する
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しない