*主人公視点*
秋桜祭まであと2日!
待ってたんだよ、この日を!
この日ならわざわざ姿を隠す必要なく、堂々と学校に入ることが出来る!
そしてこの世界に来て最も楽しみにしている日と言っても過言では無い!
何故なら勝ち上がりステージでリディアン3人組、切歌と調、クリスの歌を聞くことができるのだから!
なんて贅沢な日なんだ。
まだ後2日だとというのにもうワクワクしてて眠れない。
子供の頃の遠足前夜の気分だ。
3人組の歌は途中で切られてしまうが歌う様子を見るだけでも良い。
クリスはアニメを見た当時に心を射抜かれた。必ずみたい。ここは外せない!なんなら最前列を確保するレベルだ。
最後は切歌と調、2人のデュエットを間近で見れるチャンス!ファンとして楽しませてもらう!
.....ん?
そういえば2人の歌うシーンの時、マリアたちの場所がバレて米国の人らが襲撃してたよな。
そこをウェル博士がノイズで対応してその後──
いや、ちょっと待て。流石にビーストがそこに来るならともかく何も無いなら場所なんて分かりっこない。
.....いや、もし居場所がバレなかったら切歌たちはリディアンから戻る。なら2人が歩いて帰れるようにそこそこの距離の場所に隠れているはず。
一応、一応ね。もしこれで場所が分からなかったら流石に諦めるしかない。
~数分後~
.........................あった。
すっごい見た覚えのある倉庫。
ある。
あるかぁ。
見つけたかぁ。
記憶違いがあったら困るし、当日切歌と調が出てくるか近くで確認してみるか。
~当日~
「マリアのために絶対何とかするデスよ」
「分かってる。マリアの魂をフィーネに塗りつぶさせはしない」
当たってたかぁ。
いや、そうなると見捨てることは出来ないな。
相手が大人で襲いに来たうえで返り討ちにされるのは仕方の無いことだと思えたが、その後のあれはなぁ。
向こうのステージを見てからじゃ絶対に間に合わない。
諦めるしかないか。
ぐっ!うぅ、あ、諦める!?
こんなにも楽しみにしていたのに!!
め、目眩がする。吐き気もだ。
脳が理解を拒んでいる。
ここまで体調が悪くなったのはこっちに来て初めてだ!
でも俺の趣味を優先する訳にはいかない!
それはしちゃいけない。
心臓が苦しいがここで逃げたら俺はもうネクサスにはなれない。
それに、ここですることがマリアの罪の意識を少しでも軽くできたのなら来る意味はある。
しかし、ドクターウェル!
お前は絶対に許さんからな!!
────────────────────────
*マリア視点*
切歌と調が、危険を覚悟で敵の居場所まで行ってしまった。
私のために。
その事を考えると行かせてしまったと後悔しそうになるが、私は自分の使命を全うするために強くあらないといけない。
そう思っていたら警報が鳴り響いた。
画面を見ると本国からの追っ手がすぐ近くまで来ていた。
「もうここがバレたというの!?」
「異端技術を手にしても私たちは素人の集団です。プロ相手に立ち回れるとは考えないことです」
「マム、私はどうしたら」
「攻め込まれる前に排撃をお願いします」
排撃ってそんな!
「相手はただの人間。ガングニールで戦えばひとたまりも──」
「マリア、その手を血に染めることを恐れているのですか?」
私は、そんなこと──
ドオオォォン!!!
隠れ場所の扉が壊された!
「さぁ!マリア!」
覚悟を決めるしか──
「うわぁぁぁぁぁ!」
!?
「炭素分解だと」
ドクターウェル!?
「この程度の相手にガングニールの力を使うまでもありません。
僕がやらせてもらいますよ」
相手も銃で対抗しようとするが──
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ノイズで殺してしまった。
これが、私たちが背負わなければならない罪。
目的のために人を殺してしまった。
「すごい音してたのここじゃない?」
「工事だろ」
「早く行かないと怒られるよ」
!?
また人が!
子どもがどうしてこんな所に!
「ぎゃあああああ!!」
「「「!?」」」
「おやぁ?」
まさか!?
「やめろウェル!その子たちは関係ない!!」
ノイズを出そうとしている!このままじゃ!
「やめろぉぉおおおお!!」
ドンッ!ドンッ!
「!?」
攻撃が2発飛んできて、ノイズはウェルを守るために周囲を囲む。
「そこまでにしておけ」
あの男はいったい!?
「おや?あなたは先日の」
ウェルと面識があったのか!
「あ、あの....」
「早く逃げろ。
もう変な物音がする場所には来るんじゃないぞ」
「は、はい!」
子どもたちは帰っていく。
良かった...。
「お優しいですねぇ。
ノイズがいるのに子どもを守るため前に出るなんて」
「1つ忠告しておく。
次、同じようなことをすればただじゃおかないからな」
「ヒィ!!」
その威圧感は画面越しの私でさえ身震いする程だった。
私も、彼のように強く振る舞えていたら──
彼はそのまま去っていった。
今回は彼のおかげで無関係な人にまで被害が出なかったが、いつまた同じ状況になるかも分からない。
その時私は──
「しかし、アジトが特定されてしました。
また移動するしかないでしょう。
切歌と調を呼び戻します。マリアも出る準備を」
「ッ!分かったわ、マム」
いけない、今はしなきゃいけないことに集中しないと。
正体不明の謎の力をもった男も現れた。
けれど、目的を達成するために止まる訳にはいかない。
セレナをトンデモ理論で無理矢理にでも復活させるかどうか。もしするってなってもなるべく自然に出来るようには努力するので気楽にお答えください。
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する
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しない