戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第20話

 

 *主人公視点*

 

 ちくしょう!!

 ウェルのせいでステージ見れなかったじゃねぇか!!

 

 今日は大事な日なのにモチベーションの下がり幅がエグい。

 つい2日前までは史上最高まで高ぶっていた気持ちが叩き落とされた。

 これが絶望か。

 

 夜にもう一度出るから1回家に帰った時、顔が見えてないはずなのに了子から大丈夫なのかと心配された。

 そんなに負のオーラが出てたのか?

 

 しかしそろそろ気分を切り替えないとな。

 気持ちが沈んでるせいでミスをするのはダメだ。

 

 夜にはF.I.S.の目的が分かるのとネフィリム戦が始まる。

 ちょっと見たくない場面もあるが、最近は大型ビーストの出現が多い。

 3人が無事に切り抜けられるように常に気を張っていないと。

 

 ────────────────────────

 

「いったああああああああああ!

 パクついたぁ!」

 

 こ、こいつぅ...。

 気をしっかり保ってないと殴りに行ってしまいそうだ。

 

 響の腕を食わせて喜ぶなんてアイツには人の心がないのか?

 

 そっからは暴走した響の無双シーンが始まる。

 圧倒的な強さでネフィリムの心臓を抜き取り体を粉々にした。

 

「アアアアアアァァァ」

 

 ウェルが逃げたら落ち着いたが疲労からか気を失ってしまった。

 ホントにお疲れ様、響。

 

 それで、戦いが終わるのを見計らっていたようだな。漁夫の利か?

 地面が揺れてる、またアイツだな。

 先に響たちを退避させよう。早く容態を見てもらわないと。

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

「この揺れ!この前のやつか!」

 

「お前ら!早くこの場から離れろ!」

 

「あなたは、何故ここに!」

 

「いいから早くしろ、ここは俺がもつ。

 そっちも急いで戻りたいだろう?」

 

「...すまない、頼んだ」

 

「おい!1人で大丈夫なのかよ!」

 

「問題ない。いつも通りだ」

 

「分かったよ。

 ──死ぬんじゃねーぞ」

 

「死ぬつもりなど毛頭ない」

 

 

 先に離れてくれたか。これで1体1だ。

 

ドォン!

 

 触手が出てきたか。本体はまだ土の中だな。

 

 ん?なんで触手は俺の方を向いてこないんだ。

 響たちを探している?

 

 いや、空の方を向いているな。

 そこには何も無いが──

 

 ってもしかして逃げてないのかよ!

 早く逃げろー!!

 

「狙われてるぞ!!!」

 

 ────────────────────────

 

 *マリア視点*

 

 マムの具合が悪くなってしまった。

 私には応急処置しか出来ない!

 診てもらうにはドクターがいないと!

 

ドォン!

 

 この音はいったい何!?

 

「何、あれ?」

 

 そこに現れたのは大きな1本の触手だった。

 

「何デスか!あれは!」

 

「大きい虫?」

 

 大きいなんてレベルじゃない。

 少なく見積もっても20mはある。

 

「あの動きはなに?」

 

「キョロキョロして回ってるデス」

 

「何かを探している?」

 

 するとモニターから声が聞こえた。

 

「狙われているぞ!!!」

 

 ッ!うそ!

 巨大な触手がこっちに向かって伸びてきた。

 

 バシィン!

 触手がこちらに届く前に怯んでいた。

 

「危機一髪だったデス」

 

「彼はこの前の──」

 

「早く逃げるんだ!」

 

「調!切歌!どこかに捕まってて!」

 

 この場から離れるために急いで操縦する。

 

 とりあえず脅威からは逃げられた。

 あの人が教えてくれなかったら危ないところだった。

 もし間に合わなかったら──

 

「ッ!ハァッ、ハァッ!」

 

「マリア、大丈夫?」

 

「深呼吸するデス」

 

「──ふぅ、大丈夫よ」

 

 このまま安全な場所に移動してウェルを探しましょう。

 

ビー!ビー!

 

 今度は何!

 

「映像を出すわ!」

 

 後ろから何かが飛んできてる。

 暗くて見えずらいが、かなり大きい。

 

「あれは──何?」

 

 

「ギシャアアア!」

【インセクトタイプビースト バグバズン】

 

「マ、マ、マ、マリア!もっと飛ばすデス!」

 

「このままじゃ追いつかれる」

 

「分かってる!けどこれ以上は....」

 

 最悪の展開が思い浮かぶ。

 このまま何も成せぬまま、みんなが死──

 

ビー!ビー!

 

「次から次へといったい何デスか!!」

 

「反応がもう1つ、さらに後方にある」

 

 まだ何か来るというの!?

 

「そっちの映像も出す!」

 

 

「あれは

 ──人デスか?」

 

「銀色の巨人」

 

「あれも敵なの?」

 

 その巨人は左腕を振り下ろす動作をすると色が変わった。

 

「色が変わったデス!」

 

「前よりスピードも早くなった」

 

 そして青い光に包まれた拳を私たちの方に向けて放ってきた。

 

「まずい!攻撃か!」

 

 このスピードは避けきれない!

 そう思った攻撃は前のバケモノの通り過ぎ、そいつの目の前で金色の空間を作り出した。

 

「前の奴を捕まえた?」

 

「そのままアイツも突っ込んでいくデス!」

 

 そのままどちらも入り空間が閉じていった。

 

「た、助かったの?」

 

「私たちを助けてくれた?」

 

「よく分からないデスが、みんな無事で良かったデス」

 

 生きた心地がしなかった。

 あの巨人が前のバケモノをどうにかしてくれなかったら、いつか捕まっていたでしょうね。

 

 私たちを守ってくれたのかは分からない。

 それでも切歌、調、マム。

 私の大切な人たちを守ってくれた。

 だから、

 

 ────ありがとう。

 

 

「調、切歌。

 安全な場所についたらドクターの回収をお願い。

 私じゃ応急処置しか出来ない」

 

「分かったデス!」

 

 今はマムのことを何とかしないと。

 

セレナをトンデモ理論で無理矢理にでも復活させるかどうか。もしするってなってもなるべく自然に出来るようには努力するので気楽にお答えください。

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