戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第27話

 

 *主人公視点*

 

 まさか海からグランテラが飛び出してくるとはな。響の邪魔をしようとしていたが、そんな事は俺が阻止する。

 

 しかしこんな近くで戦ったら響たちや艦艇に被害が出る。

 そうならないようにまずは──

 

「シュアッ!」

 

《セービングビュート》で投げ飛ばす!

 

「キィィィイ!」

 

 でかい水しぶきをたてながら海の中に落ちる。

 今のうちにジュネッスになってメタフィールドを展開出来れば!

 

 落ちた場所に近付いて展開しようと構えをとった時に──

 

ボンッ

 

「グアァッ!」

 

 グランテラの火球が邪魔をしてくる。

 もっと大きな隙を作らないと展開出来ない!

 

「キィィィ!」

 

 腹部の6つの気門が姿を現し、火球を連発で放ってくる。

 

「フッ!」

 

《サークルシールド》なら防ぐことは出来る。

 撃ち終わったところを攻撃すれば──

 

 ッ!1発響の方に撃ちやがった!

 

「ハアッ!」

 

《パーティクルフェザー》で相殺出来たが、こんなことをされてはもっと難しくなる。どうしたら...。

 

「ウルトラマン!私たちが援護する!

 信じてあの空間を展開してくれ!」

 

 翼!?二課の潜水艦も浮上して近付いている。

 ...信じてくれと言われたんだ、なら俺は!

 

「ハァァ、デヤァッ!」

 

 メタフィールドを作り出す。が、それを見逃す相手ではない。

 

「キィィィィィ!」

 

 気門から火球が放たれる。

 それを最大火力の《蒼ノ一閃》と潜水艦のミサイルで当たる前に爆発させる。

 

 少しの間時間を稼いでくれたおかげでメタフィールドがもう完了する。

 ここから先は任せてくれ。必ず倒す!

 

 ────────────────────────

 

「キィィ!!」

 

 ここに連れ込まれて怒っているのか?

 それなら俺だって、お前が響を狙ったことには怒ってんだよ!

 

「ジェアッ!」

 

 近付いてパンチやキックをくり出してみるが、甲殻類のような見た目通りかなり硬い!怯んではいるがダメージにはほとんどなってないだろう。

 

 相手も殴られっぱなしにはならない。鋏状の手をこちらに叩き込んでくる。

 それを受け止めて、挟まれないように少し距離をとった。

 

「キィィィ」

 

 距離をとったところにすかさず鋏や尻尾から火球を放ってくる。

 躱すことは出来たが、相手の戦い方が徹底してやがるな。自身の強みを押し付けるのが上手い。

 このまま真正面の位置にいると火球の餌食だ。ここは《マッハムーブ》で背後をとる!

 

「ハアッ!」

 

 グランテラも背後にいることに気付き尻尾を横に振って攻撃してくるが、その攻撃を躱しながら背中に蹴りをいれてやった。

 背後からの蹴りでバランスを崩したグランテラは地面に倒れる。

 

「キィィ..」

 

 少しは効いたみたいだ。だがこのままでは時間が掛かりすぎてしまう。

 どこかで一気に攻めなければ。

 

「キィィィィィ!」

 

 !?

 腹部が開いて火球をチャージし始めたか。尻尾や鋏の方もため始めて一斉射撃で勝負を決めるつもりだな。

 .....攻めるならここしかない!

 

ドドドドド!!

 

「シュアッ!」

 

 鋏や尻尾の火球は真っ直ぐ飛んでくるから飛ぶことで回避出来たが、腹の気門からは追尾性のある火球が飛んでくる。

 

「グアッ!」

 

 空中を移動することで火球同士をぶつけて相殺したり《パーティクルフェザー》で迎え撃ったものもあるが、それでも2発はくらってしまった。

 そして、俺が空中に行ったのを見てグランテラがもう一度チャージしだした。

 

 ここだ!!

 やつは硬い皮膚に覆われているなか腹部を攻撃のためにさらけ出しているんだ。溜めている今、攻撃すことが出来れば!

 

「オオオオ、シュアッ!!」

 

クロスレイ・シュトローム

 

 メタフィールド内であれば、この技の威力は桁違いに上昇する!

 

「キィィィィィイイ!!」

 

ドガァァァン!

 

 腹部に光線を受けたグランテラは爆発とともに青い粒子となって消滅した。

 

 ...なんとか撃破出来たな。

 硬い皮膚に強力な遠距離攻撃、強敵だった。

 

 メタフィールドを解除して周りの様子を確認しよう。

 

 ────────────────────────

 

 フロンティアの封印は解かれているな。

 

「どうして仲間を撃ったんデスか!」

 

「何でこんなことを」

 

「コイツが起きてたらしつこく止めてくるからな。

 ...力を叩き潰せるのは、さらに大きな力だけ。

 戦火をこれ以上広めないために、アタシはアイツらの方に寝返る」

 

 クリスがソロモンの杖を回収するために裏切るフリをするのは変わらずか。切歌と調もここで戦えば翼が巻き込まれるから迂闊に動けなさそうだ。

 

「お前も決着が着いたのか。

 アタシを止めてくれるなよ」

 

 分かってるよ。

 俺は止めないさ。

 

 フロンティアが出たことだし、了子を連れてくるためにフリューゲルで帰るとしよう。

 

 ────────────────────────

 

 *ウェル視点*

 

 ついにフロンティアの封印が解かれたっ!!

 この僕が英雄となる日も近い!

 

 しかし、先程現れたバケモノと巨人。どちらも強大な力を持っていた。

 金色のドームの中にまとめて消えた後、その中から巨人だけが再度出てきたということは、あの巨人はバケモノを凌駕する存在ということ。

 

 今後僕が英雄となるためには奴が邪魔になる可能性がある。

 対策も考えておかねば。

 

 現状、こちら側の戦力はガングニールと裏切ったと言っているイチイバルの装者、それにソロモンの杖。フロンティアの力がまだ分からない今、戦力と呼べるのはこれだけですか。

 

 イチイバルの装者は裏切ってもいいように首に爆弾をつけているが、奴はソロモンの杖を渡せだの言ってきている。条件として二課の装者を倒せば渡すと言っているが、そんなもの守るつもりもない。

 せいぜい利用させてもらうとするよ。

 

 最後に勝つのはこの僕だ!!

 

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