戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第28話

 

 *主人公視点*

 

「了子、フロンティアの封印が解けた。すぐに向かうぞ」

 

「ええ、私の方はすぐにでも出れるけど。

 絆紡くん、あなたは大丈夫なの?疲れが見えるけど」

 

「これくらい平気だ」

 

「そう、分かったわ。じゃあ行きましょうか。

 けどどうやってフロンティアまで行くの?」

 

「俺がウルトラマンになって了子を運ぶ。

 数十分もあれば着くことが出来るだろう」

 

「あなたがウルトラマンになって?

 それってかなり目立つんじゃない?かなり大きいもの」

 

「それについては問題ない」

 

 エボルトラスターを抜いてネクサスに変身する。

 

「...ウルトラマンって人間サイズにもなれるのね」

 

 かなり驚いてるとこ悪いけど、なるべく急いで着いておきたいからな。

 了子を抱えてさっさと行くか!

 

「きゃっ!...優しく扱ってね?」

 

 安心しろ!体をエネルギーで覆っておくから移動による不可はかからないぞ!

 

「シュアッ!」

 

 ────────────────────────

 

 かなり上空を飛んでいるがそれでもあの大きさは目立つな。

 ちょうどフロンティアが月を使って飛び立つところか!

 

「あれがフロンティア...。

 とてつもないデカさね。あの目立つ遺跡の近くでおりましょう」

 

 それがいいな。

 そこから歩いて入るってくとするか。

 

 

 フロンティアに降り立って変身を解除した。

 

「ふぅ。了子、体は大丈夫か?」

 

「大丈夫よ。体に異常はないわ」

 

「そうか、なら行こう。

 内部に入るまでは一緒に行くが、そこからはどうする。二手に別れるか」

 

「私はそれがいいと思うわ。さっきの月に向かった巨大なエネルギー、それから月がさらに近くなってる。時間もなさそうよ」

 

「分かった。なら俺はコントロールルームを探す。

 了子は月の軌道に関する場所がないか探してみてくれ」

 

「了解!私に任せておいて」

 

「何かあれば無線で連絡しろ。

 すぐに駆けつける」

 

「こんなにも頼もしい騎士はいないわね。

 言われずとも分かってるわよ。信頼してるんだから」

 

「信頼には答えるさ。なら行くか」

 

 ────────────────────────

 

 *響視点*

 

 フロンティアにはギアが無くなった私が出撃出来ない分、翼さんが1人で行くことになった。

 

「翼、行けるか」

 

「無論です」

 

「翼さん!」

 

 いくら翼さんでも1人で行くなんて...。

 

「案ずるな立花。1人で戦うことには慣れている」

 

「翼、もし1人が心細くなったらアタシの名前を呼べよ!

 すぐに駆けつけてやっからな!」

 

「ふふっ、ありがとう奏。

 けれど私は大丈夫だ。昔ほど弱虫では無いのでな」

 

 そう言って翼さんは行ってしまった。

 

 フロンティアをバイクで駆ける翼さんは、向かってくるノイズを次々に倒していった。

 

「流石翼さん!」

 

「しかし、こちらの装者はただ1人。これから先どのように立ち回れば..」

 

 1人...いや、装者は1人じゃない。あの子たちなら。

 

「いえ、シンフォギア装者は1人じゃありません!」

 

「響君を戦わせるつもりは無いからな」

 

「戦うのは私じゃありません」

 

 

 その後、連れてきてもらった調ちゃんと切歌ちゃんの手錠を外してもらった。

 2人はさっきの戦いの後、二課内で捕虜として捕まっていた。

 

「捕虜に出撃要請ってどこまで本気なの?」

 

「さっきは一時的に手助けしたとはいえ、元は敵なんデスよ」

 

「もちろん全部」

 

「そういうところ、好きじゃない。正しさを振りかざす偽善者のあなたが」

 

「調..」

 

「...私は、自分のすることが正しいなんて思ってないよ。

 ただ、以前大怪我した時に色々あってね。その時の経験から、私は自分の気持ちを偽りたくないだけ。偽ってしまったら誰とも手を繋げなくなる」

 

「手を...繋ぐ」

 

「そんな事出来るんデスか?

 この前までは敵対してたのに..」

 

「だから2人にも、やりたい事をやり遂げて欲しい。

 もしそれが私たちと同じ目的なら、もう一度力を貸して欲しいんだ」

 

「やりたい事..」

 

「そんな事はとっくに決まっているのデス」

 

「...マリアとマムのためなら、手伝ってもいい」

 

 調ちゃん!

 

「アタシも、2人を助けなくて後悔はしたくないデス」

 

 切歌ちゃん!

 

「なら、子どものやりたい事を支えてやるのが大人の務めだ」

 

「師匠〜!」

 

 そう言って2人にギアを返した。

 

「ハッチまで案内する!急ごう!」

 

 

 ~ハッチ前~

 

「それで2人にお願いがあるんだけど、私も連れて行ってくれないかな」

 

「あなたも?」

 

「私も、人助けがしたいんだ」

 

「人助け...」

 

「アハハ!確かに、案外いるものデスね」

 

「切ちゃん?」

 

「なんでもない。

 それよりも早く連れていくデス!」

 

「分かった。捕まってて」

 

「ありがとう!2人とも!」

 

 

 それから2人に連れられて大きな建物の近くまで来ることが出来た。

 するといきなりノイズが何体も現れて立ち塞がる。

 

「ノイズっ!」

 

「おそらくドクターがどこからか見てる」

 

「面倒なことをしやがるデス」

 

 ノイズを何回倒してもその度に新しく出てくる。

 このままじゃ先に進めない。

 

「アタシたちが道を作る!」

 

「だからあなたは先に行って。マリアのこと、助けてあげて」

 

 調ちゃん、切歌ちゃん──

 

「...わかった!」

 

 あの1番目立つ大きな場所に向かって一直線に走る。

 必ず、マリアさんとも手を繋いでみせるんだ!

 

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