戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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GX編
第31話


 

 *主人公視点*

 

 フロンティア事変の後はノイズの被害がなくて世界は平和な日が続いていた。と、本来ならなっていたんだがなぁ。

 

 この世界にはビーストが存在していて、いつ人を襲ってもおかしくない状態だ。

 だから毎日見回りをしていつ出てきても対応出来るようにしている。翼とマリアのライブが始まるまでは物語も大きく動かないからな、それくらいしかやることがないとも言える。

 

 そんな日々を過ごしていると──

 

「絆紡くん!研究所が完成したわよ!

 これでいつでもビーストの研究を始められるわ!」

 

「この短期間でよくやってくれたな。

 後はビーストのデータを集めることができれば」

 

「それについては私からあなたに渡したいものがあるの」

 

 そう言って手のひらサイズの機械を渡された。

 

「これは何だ?」

 

「ビーストのことをスキャンするためのものよ。

 これでとれた情報は私に送られてくるの」

 

「成程。ようは常に持ち歩いておけばいいわけだ」

 

「そういうこと。色んな種類のビーストをスキャン出来れば研究も捗るわ」

 

「了解、任せてくれ。

 それと、最初に調べて欲しいことがある。ビーストが出す特有の振動波のことだ。

 俺は普段、この振動波を感知して動いている。それを了子の方でも分かるよう機械を作ってくれれば、今後避難のためにも使えるだろう」

 

「分かったわ。なるべく早く出来るようにするわね」

 

「頼んだ。それが出来次第二課と...いや、今はS.O.N.G.だったな。そこと交渉してみる予定だ」

 

 つい最近二課が国連直轄のS.O.N.G.となったことが知れた。

 ナスターシャ教授は俺が連れ帰ってきたから冒頭のシャトルの救助は無くなったが、まぁそれはいいだろう。名シーンだったが俺は行けないし、無い方が自然やK2に優しいんだ。

 

「交渉ねぇ。何を求めるつもりなの?」

 

「振動波をキャッチ出来るよう全国に機械の配備と、俺が行けない時に市民の避難、最後に以前調べた虫型ビーストのデータや今後手に入れたビーストの情報を渡して貰うよう言うつもりだ」

 

「人と情報の代わりに機械の譲渡ね。出現場所が分かるのはこれ以上ないメリットだから応じてくれるとは思うわ」

 

「一先ずこれを目標に行動する。

 頼りにしてるからな、了子」

 

「大舟に乗ったつもりでいてちょうだい」

 

「頼もしいな。

 ああそれと、これはビーストが出たらの話だからな。出ない間は了子の好きに使ってくれて構わない」

 

「りょーかい。色々考えておくわ」

 

 これが済めば大幅に被害を減らすことが出来るだろう。

 調査のスピードも早めることができるし、上や他国から確実に目をつけられるデメリット以外は完壁ではなかろうか。

 

 捕まって人体実験なんてことにならないよう注意しないとな。

 

 

 ~同日夜~

 

 今夜もセレナに今日のことを話していく。

 

「──と言うわけでな、ようやくビーストの調査を進めることが出来そうだ。

 だがセレナの器に関してはまだ出来そうにない。すまないな」

 

「気にしないでください。私はいつまでも待ちますから。

 絆紡さんが毎日話をしに来てくれて、私は辛くも寂しくもないですよ。だから遅くなっても大丈夫です」

 

「そう言ってもらえてありがたいが、俺の話ばかりでつまらないだろう。

 特に代わり映えしない話ばかりだからな」

 

「そんなことないですよ!絆紡さんがみんなの安全のために日々努力してることをつまらないなんて思いません!

 もっと自信を持つべきです!ないなら私が何回だって伝えますから。

 あなたの行動はこんなにも立派で凄いんだって!」

 

「そこまで勢いよく言われるとは思ってもみなかったが、気持ちは伝わったよ。

 ありがとう」

 

「いえ、その...すみません。急に大声を出してしまって。恥ずかしいです」

 

「それだけ強く思ってくれていたんだろう。

 明日からの見回りに気合いが入るよ」

 

「頑張ってください。

 けど、もし戦うのが辛くなったらいつでも私に言ってくださいね。どんな思いも受け止めますから」

 

 なんて慈愛に満ちた目をしているんだ。これが13歳だと?

 

「...セレナ、前から言ってるがそこまでしなくても大丈夫だ」

 

「でも、私だってあなたの力になりたいです。

 了子さんみたいに研究が得意というわけじゃないので、せめて心の部分を支えてあげられたらって。

 あなたは背負い込みすぎる癖がありますから、私が少しでも軽くしたいです」

 

「気持ちはありがたいが、俺は大丈夫だ。もし抱えきれなかったとしても、まだ子どものセレナに背負わせようとはしない」

 

「むー、私だって本当ならあなたとそんなに違わない年齢なんですよ!」

 

「そうかもしれんが、今は13歳のままだろう?」

 

「むむむ、ならあなたの力で成長出来たりしないですか?」

 

「成長してどうするつもりだ。マリアも混乱するだろう」

 

「マリア姉さんだったら私だってすぐ気付いてくれます。

 そんなことより、私が大きくなればあなたを甘やかせるでしょう?」

 

 うーん、大人セレナになられたら本格的にマズイか。

 

「なったとしても甘えたりはしない。そもそも成長させたり出来ないがな」

 

「手強いなぁ。少しは弱音を吐いた方がいいですよ」

 

「弱ってないから大丈夫だ。安心しろ」

 

「だといいんですが..」

 

 セレナはなんでこんなにも構ってくれるのだろうか。

 自分より他人を心配するタイプだからっていってもここまで聞いてくるものか?

 まぁ気にしても仕方ないな。

 

「俺の話はこれぐらいにしておこう。

 それに、今日はいい話がある」

 

「どんな話なんですか?」

 

「3ヶ月にマリアがライブに出るそうだ。ロンドンのかなり大きな会場らしい」

 

「ホントですか!私も見たいなぁ、マリア姉さんの歌ってるところ」

 

「3ヶ月後は間に合わないかもしれないが、いつかその目で直接見れるようにするさ」

 

「はい!楽しみに待ってますね!」

 

 とびっきりの笑顔で答えてくれた。

 こんな顔されちゃ頑張らない訳にはいかないよな。

 

 その後はセレナと他愛もない会話をして終わった。

 


 

 ~3ヶ月後~

 

 ...今日がライブの日だ。

 この日までビーストは大人しかったが、これから動くということだろうか。

 了子の方も出てこないせいで研究が進まないと嘆いてたな。それには同感だが、ビーストが来ない方が犠牲者が出る心配がないからそれはそれで良いんだけどね。

 

 今日から忙しくなるが、みんなをビーストの脅威から必ず守り通してみせる。

 それがウルトラマンだからな。

 

 

 

 

 




色々書いたが盛大に何も進まなかった。
まだ1話のライブシーン前なのマジ?
主人公陣営のキャラが増えると話がなかなか進まない現象をどうにかしたい。
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