戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第32話

 

 *響視点*

 

 火災現場での救助を終えた私は、橋の上に立っている小さな女の子に話しかけたら不思議な力で攻撃されてしまった。

 

「敵の襲撃だ!そっちはどうなってる!」

 

 離れてるクリスちゃんから連絡がはいる。

 敵って、目の前の女の子が?また戦わなくちゃいけないの?

 

「キャロル・マールス・ディーンハイムの錬金術が、世界を壊し、万象黙示録を完成させる」

 

「世界を壊す?」

 

 どうしてそんなことを...

 

「オレが奇跡を殺すと言っている」

 

 

 *主人公視点*

 

 キャロルも手加減は多少してるだろうが生身相手に容赦ねぇ〜。

 あれだけの攻撃を受けて喋れる余裕がある響も大概だがな。俺も映画を見ればもっと強くなれるのか?

 

「隠れてコソコソ盗み見なんて、マナーがなってないんじゃないかしら?」

 

 お、ガリィも来たか。アニメではここでキスされて羨ま死したやつがいたが俺が前もって追い払っておいた。犠牲者は少しでも減らしておかないとな。

 

 っと、キスはされたいが死ぬのは勘弁だぞ。

 てか、俺の記憶ってどうなってるんだろうな。前世の分も入ってるのか?

 

「あら、避けられちゃった。せっかくチューしてあげようと思ったのに」

 

「結構だ」

 

「そんなこと言わずに、頭が真っ白になるくらいの体験をさせてあげるわよ?」

 

「見るからに怪しいヤツからの誘いを受ける訳ないだろう」

 

「怪しいのはお前の方だろーが!

 チッ!まあいい、さっさと思い出の回収をさせてもらおうかっ!」

 

 ガリィが突っ込んできた。ここは狭いから戦いづらいな。

 俺はブラストショットを使わないで、相手の攻撃を全てさばいていくだけに留める。ガリィも本気じゃないから水や氷は出してこないようだし対処可能だ。

 

「お前、ただものじゃないな。私の攻撃から逃れるなんてやるじゃない」

 

「お褒めに預かり光栄だな。なら、そろそろ辞めないか?

 じゃないと怪我じゃすまなくなるぞ」

 

「私に忠告なんて生意気なやつ。

 まだ全然本気を出してないってのに」

 

「それはこちらも同じこと。

 俺はあくまで確認のために来ただけだからな。そろそろ移動しようと思ってたところだ」

 

 これはホント。

 ビーストの反応はないからクリスの方に行こうかと考えてた。

 

「ふーん。ま、いいわよ。

 アタシもこんなところで消耗したくないし」

 

「そうか。なら行かせてもらおうか」

 

 振り返って向かおうとした時──

 

ガキンッ!

 

「へぇ、よく攻撃してくるって分かったわね」

 

 ガリィが氷を飛ばしてきたのを俺がバリアで守った。

 性根の腐ったガリィなら絶対してくると思ったよ。

 

「お前がそう簡単に見逃すわけないと思ってたからな」

 

「ガリィちゃんのことをよく分かってるじゃない。

 それに、今のがアンタの力ってわけね。確かにここでやり合うのはリスクが高い」

 

「分かってくれたようで何よりだ。

 もう行かせてもらう。これ以上は無駄だと理解出来たようだしな」

 

「さっさといけよ。私もアンタとはもう戦いたくないし」

 

 今度は本気でそう言ってそうだな。

 ならさっさと向かおうか。

 


 

 *響視点*

 

「お前にだって父親から託されたものがあるだろう」

 

「え...、お父さんに..」

 

 そんなもの、私には──

 

「めんどくさいやつですねぇ」

 

「見ていたのか。性根の腐ったガリィらしい」

 

 ガリィという名前の人?がいきなり現れた。

 

「やめてくださいよ〜。

 そういう風にしたのはマスターじゃないですかぁ。それに〜、ついさっきまで色々あって見てたのはほんの少しだけですよ」

 

「何があった?思い出の採取は出来たのか?」

 

「思い出の方は順調ですよぉ。ミカちゃんは大食らいなのでまだ足りてませんけどね。

 それでさっきの事なんですけど、黒いコートを着た男がいましてね?そいつの思い出を取ろうとしたんですが、かなり強くて思い出の採取が出来なかったんですよぉ」

 

「お前でも苦戦したのか」

 

「本気は出しちゃいませんけどね。

 ただ不思議な力を使うやつでした。警戒はしておいた方がよろしいかと」

 

 黒いコート、不思議な力?もしかしてあの人のことなんじゃ。

 

「分かった。

 お前は採取を急げ。こちらも出直す」

 

「りょーかーい。

 ガリィ頑張りま〜す」

 

 そう言うと何かを投げて姿が見えなくなった。

 

「次は戦え。そうでないとお前を砕けないからな」

 

 キャロルちゃんも同じように消えていった。

 けど、そんなことよりもキャロルちゃんの言葉が私に重くのしかかっていた。

 

「お父さんから貰ったものなんて、私には何も──」

 

 


 

 *切歌視点*

 

 調と一緒にクリス先輩をピンチから助け出すことが出来たけど、LiNKERを使わずにギアを纏ったからそろそろ限界デス。

 

「んぐっ」

 

 無事に目を覚ましたようデスね。

 

「良かった」

 

「大丈夫デスか?」

 

「大丈夫なものかよ!!」

 

 クリス先輩、さっきの戦いでかなりまいってるみたいデス。

 

「切ちゃん、ここまで来れば大丈夫だと思う。

 後は助けを待とう」

 

「そうデスね」

 

 今はそっとしておいた方が良さそうデス。

 そう思って待機しておこうとしたその時──

 

パシッ

 

「へ?」

 

 何かがあたしの手首に巻きついている。

 

「切ちゃん後ろ!!」

 

「な、何デスかあの生き物は!」

 

「あいつは、昔あたしをを襲ってきたのと同じビーストだ」

 

 くっ、LiNKERなしのギアじゃ踏ん張るので精一杯デス!

 

「切ちゃんから離れて!」

 

《非常Σ式 禁月輪》

 

 調が移動にも使ってた禁月輪で触手を切ってくれた。

 

「助かったデス!調!」

 

「くそっ!あたしが動けていれば」

 

 依然ピンチなのには変わりないのデス。

 こっちには保護対象と動けない先輩がいる。前に言われた通りに逃げるべきデスか?

 けど、こんなのを放ってどこかに行ったら──

 

『人と恐怖を食らう』

 

 戦えない人が犠牲になってしまうのデス。

 

「切ちゃん..」

 

「くっ、...調にお願いがあるデス。

 この2人を連れて離れて欲しいのデス。あたしは援軍がくるまでビーストを足止めしてみせます」

 

「ダメだよ切ちゃん!今の状態じゃ長くもたない!」

 

「その通りだ!これ以上庇われてたまるか!お前も逃げるんだ!」

 

「デスが!ビーストを放っておくわけにはいかないのデス!」

 

 ビーストもこっちに近づいてくる。

 みんなを守るためにあたしが──

 

「やっと追いついたか」

 

「「「!?」」」

 

「あなたは..」

 

「後は俺が対処しておくから離れておけ」

 

 昔ビーストのことで忠告しに来た人!

 

「お前、来てくれたのか。

 2人とも、後はこいつに任せておけ」

 

「ホントに大丈夫なんデスか?」

 

「ビーストに関しては信頼できる。大丈夫だ」

 

 先輩がそこまで言うなんて。

 

「...なら、任せましたデス」

 

「ああ。すぐに終わらせる」

 

 そう言うと持ってた武器を構えて撃ち、ビーストは跡形もなく消えてしまった。

 

「本当にすぐ終わらせちゃった」

 

「強いのデス」

 

「この切れた触手はやつのだな。

 これは持って帰って調べるといい。この状態だと動いたりすることは無い。

 ただし、調べ終わったら細胞も残さず焼却しておけ」

 

「うえっ、コレを持って帰るんデスか?」

 

「貴重なサンプルだぞ。

 そうだ、すまないがコレを少し切ってくれないか。俺も調べたいことがある」

 

「分かった」

 

「助かる」

 

 その後は調が数cm程に切った触手を持ってどこかへ行ってしまった。

 あの人、あんなに強かったんデスね。来てくれたおかげで今日は助かったのデス。

 

 新しい敵にビースト、戦わなくちゃいけない相手は多いデスが絶対に負けるもんかデス。

 

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