戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第33話

 

 *主人公視点*

 

 今回はペドレオンのデータをとることが出来たな。それに触手も持ち帰ることが出来たし了子も喜んでくれるだろう。

 

「ただいま」

 

「おかえりー絆紡くん。

 今日はいいデータが取れたわよ〜」

 

「それは良かった。振動波の方は確認できたか?」

 

「それっぽいのはあったけどまだ1体しか見てないから確証は出来ないわ。

 もう何回か確認出来たら作ることが出来そうよ」

 

「確認できただけでも1歩前進だな。

 また現れたらスキャンしに行くから、解析は頼むぞ了子」

 

「任せてちょうだい!」

 

「あと、ビーストの一部を持ち帰ってきた。研究に使ってくれ。

 調べ終えたら俺が処分する」

 

「すっごい助かるわー!

 これで色々調べることが出来そう!」

 

 了子が生き生きとしだしたな。

 3ヶ月特に何も無かったから調べることが出来て嬉しいのだろうか。

 

「それと、また彼女たちに新しい敵が来たそうだ。

 相手は錬金術師だとさ」

 

「錬金術師!?

 私たちが探してる相手じゃない!」

 

「目的は世界を壊すことらしい。

 交渉とかはできる相手じゃ無さそうだ」

 

「かなり物騒ね。世界を壊してどうしたいのかしら」

 

「そこまでは分からん。だが、必ず成し遂げるという気概を感じた。

 それに、ノイズも使ってくるようだ。かなり厄介そうな能力もオマケしてな」

 

「ノイズをソロモンの杖も無しに操っていたというの!?」

 

「動きからして確実だな。それに、シンフォギアのギアが分解されていた」

 

「炭素転換の減衰機能を持つシンフォギアまで分解するとなると、従来のノイズとはまるで別物ね」

 

「かなりの強敵だ。厳しい戦いになるのは避けられないだろう」

 

「........」

 

 何か考え始めたな。

 多分こう考えてるんだろう。

 

「彼女たちの助けになりたいと思ってるな。

 だが、それはやめておけ。お前が行けば後々面倒なことになるのは分かりきってるんだ。ここも捨てることになるかもしれんぞ」

 

「けど!ギアが壊されたのだとしたら私が──」

 

「お前が行ってどうする。

 ギアを直すことの出来る謎の人物として出向くつもりか?すぐに目を付けられるぞ」

 

「それでも..」

 

「振動波を感知できる機械が出来たら俺が交渉しに行くんだ。その時にどういう状況かちゃんと聞くし伝える。

 それに、全員倒されたわけじゃないんだ。今は抑えろ」

 

「...そうね。慌てちゃってたみたい。

 ごめんなさい」

 

「気持ちは理解できる。

 俺も彼女たちの動向は可能な限り見るつもりだ。命の危険があるなら助けに入る。

 だから自分の研究に集中するんだ」

 

 キャロルは目的のために今すぐ殺すつもりはないだろうし、そこはあまり心配してないがな。

 

「あの子たちのこと、お願いね」

 

「任せておけ。

 それに、彼女たちは強い。手を貸さなくても何とかなるかもしれんぞ」

 

「ふふっ、確かに。そうかもしれないわね」

 

 エルフナインがS.O.N.G.に保護されたのは見たからギアに関しては問題ないだろう。

 俺も自分の役割に集中しないとな。

 


 

 後日響がガングニールを纏えなかった場面まできたが、ここでは俺が出るような事態にはならなかった。

 マリアが纏ったガングニールがガリィに壊される前に解除されるかどうかはドキドキしながら見てたけどね。

 原作通りに進んでるみたいで何よりだ。

 

 そろそろミカとの初戦闘があるが、あんまり近くには寄りたくないなぁ。

 アルカノイズは脅威だし、いくら位相差障壁が無くなったとはいえ触れられたらdeadは正直キツイ。

 ブラストショットで倒されてくれないかな。

 てか何も起こるな。

 

 

 *ガリィ視点*

 

 私の水で作った囮とミカの攻撃でガングニールのギアを壊すことに成功した。手間かけさせやがって。

 ようやくマスターにいい報告ができる。

 

「ミカ、帰るわよ」

 

「了解だゾ!」

 

 アルカノイズをしまって帰ろうとした時、空から音が聞こえた。

 なんの音?やけに大きい。

 

「ガリィ、あれはなんだゾ?」

 

「あぁ?

 ってなにあれ、虫?」

 

 上を見ると虫と言うには大きすぎる生き物が大量にいた。

 

「あいつら、あたしたちを狙っているのか?」

 

「それなら相手するの面倒だし帰るだけだけど」

 

 もし狙いがあの装者なら厄介ね。計画のためにまだ死なせる訳にはいかない。

 ちっ、しゃーねーな。

 

「ミカ、私虫って嫌いなのよねー」

 

「? はっ!

 分かったゾ!ガリィが嫌いな奴はあたしが始末してやるゾ!」

 

 意図が理解できたか。

 にしても何で私があいつらを助けなきゃならねーんだ。

 変な虫が群がってきやがって!

 

「私もやる。1匹残らず駆除してやるよ!」

 

 ──

 ────

 

 まだ出てくんのかよ!

 1匹1匹は弱くてもここまでこられるのは想定外。ミカも単純な作業で飽きてきたようだし、そろそろ終われよ!

 早くしないと装者の仲間も集まって面倒なことになりそうだし。

 

「っておいバカ!何匹か抜けたぞ!」

 

「しまったゾ!」

 

 露骨に助ける真似なんてしたくねーのに!

 

「俺も手を貸そう」

 

「は?」

 

 抜けていった虫たちが全て消え去っていた。

 

「俺の目的はこの虫だ。さっさと倒す。お前たちもそれには同意だろう」

 

「お前はこの前戦った」

 

「無駄話は後にして早く済ますぞ」

 

「ちっ!生意気な」

 

 奴が参加してから程なくして倒しきった。

 さて、コイツはどうするべきか。

 

「マスター、前に話した男が現れました。どうします?」

 

『ミカの攻撃を対処出来るか試してから帰還しろ』

 

「りょーかいです。マスター」

 

「ならさっそく」

 

 ミカがカーボンロッドをあいつに向けて射出する。前の氷よりもはるかに威力が高いがどうなるか。

 

「...いきなりだな」

 

「そう上手くはいかないってわけね」

 

「おお!やるなぁお前」

 

 あのバリアはミカの攻撃でもビクともしない程強力か。防御にまわられたら倒すのに一苦労しそうね。

 

「ただのお別れのあいさつだよ」

 

「次会った時はもっと戦いたいゾ」

 

「遠慮するよ」

 

 あいつの強さはまだ未知数。マスターの邪魔になるなら早めに消しておくか。

 いや、下手に刺激して暴れられても困る。ここは様子見か。

 

「じゃあ私たちは失礼するわね」

 

「またなー」

 

 

 *未来視点*

 

 あの二人は帰ったみたい。

 ビーストもいなくなって良かったけど、響が...。

 

「怪我はないか」

 

「私は大丈夫です。けど響が返事をしなくて」

 

「息はしている。ちゃんとした場所で治療すれば良くなるだろう」

 

「本当ですか?」

 

「専門じゃないから詳しくは分からんがな。早く診てもらうべきだろう。

 それと、この雨で裸を晒し続けるのも良くない」

 

 そうだった、響は今服が!

 どうしたらいいの。替えの服なんて持ってないのに。

 

「...仕方がないか。おい、目を瞑っておけ。開けるんじゃないぞ」

 

「え...は、はい」

 

 私は目を瞑った。そうして少し経つと何かがやってくる音が聞こえた。

 

「俺のコートを使え。少しはマシになる。

 それと、後5秒経てば目を開けていい」

 

 そう言ったあと、何かが飛び立つ音が聞こえた。

 目を開けて残ってたのは、彼が来ていたコートだけ。私はそれを響に羽織らせて救助が来るのを待つことにした。

 

「コート、ありがとうございます」

 

 絶対に姿を見せない彼がコートを脱いでくれたのは、私が目を開けることがないって信用してくれてるってことなのかな?

 ──そうだったら嬉しいな。

 

 

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