戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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なかなか主人公を介入させることが出来なくてムズい...。
もう少しで絡める環境作りが整うはずなのでしばしお待ちを。


第34話

 

 *主人公視点*

 

 ペドレオンに続いてビーセクタもスキャンすることが出来た。今回に至っては複数体スキャンしたから同種の振動波で違いがあるのかを見ることが出来る。

 これで個体や種ごとにに違うのか、種全体で同じ振動波を持っているのかが確認できるはずだ。

 

「了子、結果はどうだった?」

 

「そうねぇ、結果から言えば発せられる振動波は以前と全く同じものだったわ。

 強弱に違いはあれど、見た目は全く違うのにここまで一致するのも凄いわね。これがスペースビーストっていう種の特徴ってことなのかしら」

 

「そういうことだろうな。

 そして、この振動波で情報を共有しているわけだ。明らかに後半の奴らの動きが違う」

 

「かなり厄介ね。戦えば戦うほど学習されていくんだから。

 それにこれを見て、響ちゃんたちに近づいた個体から発せられた振動波に変化が見られるわ。これは一体..」

 

「これが恐怖を糧にするということだ。スペースビーストは人の恐怖の感情を食らい成長していく。際限なくな。

 今回は未来から出た恐怖を感じ取ったんだろう」

 

「そんな!こんな簡単に成長するんだったらもうどうしようも..」

 

「対抗策はある。今制作中の機械を使って人との接触を未然に防ぐ。

 それか、人が恐怖を乗り越えることだ。絶望せずに、勇気をもつことで奴らの成長を抑えることが出来る」

 

「それは...かなり難しいわね。人はみんな、理解不能の存在を見れば恐怖してしまう。襲ってくるなら尚更ね」

 

「そうだな。だからビーストに関しては隠すにしても、明らかにするにしてもどちらが正しいとは言えない。

 明らかにして人がより恐怖すればビーストは成長してしまうが、隠しているうちは会わなければ恐怖することもないからな」

 

「難しい問題ね」

 

「だがな、俺は恐怖を乗り越えることが出来るんじゃないかと思ってるんだ。

 確かに恐ろしい相手だが、何も出来ないというわけじゃない。銃火器でも倒すことは出来る。決して襲われるだけの相手じゃないと思うことが出来れば変わる。

 遭遇しても、生きるのを諦めないと思うことが出来ると俺は信じている」

 

「人を信じてるのね。ただ終わりを待つだけじゃないって」

 

「ああ。人は必ず乗り越えることが出来る」

 

「私も信じようかしら。人の強さを。

 それに、あなたもいるもの」

 

「あまり頼りにされすぎるのも困るがな。頼りにしすぎると俺に万が一のことがあれば、心が折れてしまうかもしれない。

 出来れば人の力で抗って欲しいと思ってるよ」

 

「あなたに万が一があるとは思いたくないわね」

 

 死ぬのは怖い。でも相手が相手だから楽観視することは出来ない。

 死ぬかもしれない戦いに身を置いていると、ちゃんと自覚しておかないとな。

 

「こんな戦いをしてる以上絶対ないとは言えない。

 だが、そうなったとしても俺の光を継ぐものがきっと現れるさ」

 

「...あまり代わりがいるなんて思わないでね。あなたが大事だと思ってる人はいるんだから」

 

「そう簡単にやられる気はない。必ずビーストを倒しきってみせる」

 

 みんなで楽しく笑える未来を掴み取るために、俺はネクサスと一緒に戦う!そして勝つ!

 

「それで、機械の方は作れそうか?」

 

「そっちは問題ないわ。このデータがあればすぐに作れる。

 念の為変化がないか今後もスキャンしてもらおうとは思ってるけどね」

 

「それがいいな。なら制作に取り掛かってくれ」

 

「オッケー!数も必要になるから1週間もあれば作りきれるとは思うわ」

 

「出来終わり次第俺がS.O.N.G.に交渉しに行く。

 頼んだぞ」

 

「すっごい高性能に仕上げてみせるわね!」

 

 1週間か、発電施設の襲撃に間に合うかギリギリだな。

 出来ればその時までに完成してくれたら装者も揃ってるし会いに行きやすいから助かるんだけど。まぁ急かすのもあれだしな、大人しく待とう。

 

 あとはセレナにも会いに行くか。

 


 

「──今日あったことはこんなところだな」

 

「ビーストとの戦い、お疲れ様でした。怪我はないですか?それか、かなり疲れてるとか」

 

「怪我はひとつも無い。疲れも相手が強い訳じゃないからないな。

 心配するようなことにはなってない」

 

 絵面が最悪なシューティングゲームみたいなものだったな。

 

「それは良かったです。ビーストと戦ったと聞いて心配になったので安心しました。

 最近は世界を壊そうとする錬金術師が現れて、ビーストも出てきて物騒になってきましたね。マリア姉さんたちは大丈夫でしょうか?」

 

「ビーストが出るなら俺が守るから安心してくれ。錬金術師の方は頑張ってもらう他ないが、彼女たちなら救えるさ。自慢の姉たちを信じろ」

 

「...そうですね。マリア姉さんならまた世界を守ることが出来ると信じてます。

 それに、世界を壊されたら会うことができませんし、私との再会のためにも絶対に勝ってもらわなくちゃ!」

 

「その意気だ。

 1週間後にS.O.N.G.へ交渉しに行く予定だから、その時にマリアたちの様子を確認しておくよ」

 

「本当ですか!その日のお話を楽しみにしてますね!」

 


 

 ~1週間後~

 

「絆紡くん!完成したわよー!」

 

 まだ発電施設は襲われてない、間に合ったか。

 

「よくやってくれた。使い方はどうなんだ?」

 

「使い方は簡単よ。コレを地面に埋めるだけ。

 そうしたら半径50km以内にいるビースト振動波を捕捉して知らせてくれるの」

 

「かなり広範囲だな」

 

「我ながら素晴らしい出来栄えよ。

 それとこの設計図や理論のデータが入ったのがコレよ。交渉の時に使って」

 

 そう言って了子からUSBメモリを受け取る。

 

「これだけ揃ったら充分だ。ありがとう」

 

「どういたしまして。

 さ、早くみんなのところに行ってらっしゃい」

 

「ああ、行ってくる」

 

 交渉なんてやったことないけど、ガンガンいこうぜで押し切るしかない。

 それと、これからガッツリ装者やOTONAたちと絡むことになりそうだけど、顔や名前がバレないように気をつけないとな。

 

 その2つは死守しないと上層部や他国から狙われてまともに暮らせなくなっちまう。ネクサス本編の時みたいな人体実験だけは受けたくないぞ。

 

 悩みは尽きないがこれも平和のため!気を引き締めて行くか!

 

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