戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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第35話

 

 *S.O.N.G.内部*

 

 発電施設を襲うキャロルと戦う翼とクリスだったが、キャロルの強大な力を前に苦戦を強いられる。

 対抗手段としてのダインスレイフによる暴走の制御ができなかった2人の前に、響がミサイルに乗って助けに入った。

 

「響ちゃんが2人と合流出来ました!」

 

「これで流れが変わるといいが..」

 

 もう一度イグナイトモジュールを起動させようとする3人だが、その場に異変が生じる。

 

ヴー!ヴー!

 

「何事だ!」

 

「上空に異変が!謎の穴が出現しました!」

 

「中から何かが出てきます!」

 

「ギュォォォォォ」

【ノーチラスタイプビースト メガフラシ】

 

「ビーストだとぉ!くっ、こんな時に!

 響くんたちの援護をする!ミサイルをくらわせてやれ!」

 

「了解!」

 

 しかし発射したミサイルはビーストに届く前に、何かに阻まれて爆発した。

 

「どういうことだ!」

 

「解析したところ、ビーストから発せられる虹色の波動が原因です!

 これがウルトラマンの使う隔離空間と似たものを作り出しているようです」

 

「外からの侵入を拒む空間とは、厄介ですね」

 

「クソっ!これじゃ翼たちの援護が出来ねぇ!」

 

「響...」

 

 手詰まりかと思われた状況の中、新たな存在が現れる。

 

「あれは、ウルトラマン!ウルトラマンが現れました!」

 

「今回も助けに来てくれたのか...」

 

「これで状況はかなり良くなりましたね」

 

「あれが、ウルトラマン...」

 

「エルフナインちゃんは初めてだったね。

 彼がそう。いつも私たちのことを守ってくれてるの」

 

 

 *響視点*

 

「一時はどうなるかと思ったが、これで向こうは任せられるな」

 

「私たちも戦いましょう!」

 

「彼の前で、無様な姿は見せられないな」

 

 ダインスレイフの呪いには負けない。シンフォギアを信じるんだ!

 

「「「イグナイトモジュール、抜剣ッ!」」」

 

 ──湧き上がる破壊衝動を抑えることに成功した私たちは、新たな力を手にすることが出来た。

 凄い力を感じる。

 

 キャロルちゃんもアルカノイズを出してきた。その数は3000。

 だが──

 

「たかだか3000!」

 

 強化されたシンフォギアの力の前には脅威だったアルカノイズが相手でも問題なく戦うことが出来た。

 この調子ならすぐにでも殲滅することができる!

 

ドゴンッ!

 

「グアアアアッ!」

 

 !?

 

「ウルトラマンさん!」

 

 上空から彼が落ちてきた。

 ビーストはまだ空に浮かんでいる。

 

「おい!一体どうしたんだ!」

 

「司令!何が起こったのですか!?」

 

『どうやらあのビーストから出ている虹色の波動がウルトラマンの光線を無効化しているらしい。

 そのため接近するしかないのだが、突起物からの電撃でむやみに近づくことが出来ないところを、高速で飛行してきて体当たりをくらってしまった』

 

 それじゃまともに戦うことが出来ない!

 それなら──

 

「翼さん!ノイズは任せてもいいですか?」

 

「ああ、任せろ」

 

「クリスちゃん!

 

「今まで助けて貰ってばっかだからな。ここいらで借りを返させてもらうとするか!」

 

 やるべき事は決まった。

 

「ウルトラマンさん!私たちをビーストの近くまで運んでください!」

 

「近づけねぇってんならそう出来るようにしてやるよ」

 

「お願いします!私たちを信じて!」

 

 

 *主人公視点*

 

 メガフラシ、厄介な敵だと思っていたがここまでだったとは。《マッハムーブ》で近づこうとしたが、奴からの攻撃に翻弄されてしまった。響たちに情けないところを見せちゃったな。

 

 しかし彼女たちからの申し出はありがたいが、かなり危険だ。ビーストからの攻撃が当たれば大怪我では済まない。

 本来なら断るべきだが──

 

「力になりたいんです!」

 

 こうも真っ直ぐな目で見られると信じてしまう。彼女たちなら力になってくれる、この状況を変えてくれると。

 

 気付いたら彼女たちの前に手を差し出していた。

 そしたら嬉しそうに飛び乗ってくる。

 やっちまったなぁ。けど、こうなれば信じよう。必ず無傷で近くまで運んでやる!

 

「シュアッ!」

 

 もう一度空を飛んでメガフラシの近くまで行こうとすると当然電撃を出してくる。それを《サークルシールド》を片手で出して防ぐが、距離が近づくと高速で移動し、さっきと同じように体当たりを狙ってくる。

 

「うざってぇマネしてきやがって、コレでもくらいな!」

 

《MEGA DETH QUARTET》

 

 大型ミサイル4基に加えて無数のミサイルをメガフラシに向かって射出する。

 イグナイトでパワーアップした攻撃は大型ビースト相手でもかなりのダメージになったようだ。移動スピードが明確に落ちている。

 

「そこだぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 体当たりしようと近づき、ミサイルの攻撃で移動が遅くなった一瞬の隙を響が見逃さなかった。

 ブースターで加速した響の拳がメガフラシの突起物に当たってへし折った。

 

「キュィィィ!」

 

 怒涛の攻撃で流石のメガフラシも落下していく。

 

「やったっ!」

 

「ざまぁみろってんだ!」

 

 ...本当にすごいな。大型ビースト相手に怯むことなく向かっていけるなんて。

 俺もこの勇気に答えないとな。

 

「ウルトラマンさん!後は任せました!」

 

「最後はビシッと決めてくれよ」

 

 ああ、任せろ!

 2人を安全な場所に下ろしてメガフラシと対峙する。

 

 ここまでお膳立てしてくれたんだ。こっからはフルパワーでいく!

 

「フッ!」

 

 ジュネッスへと変わり、飛び蹴りをくらわせる。

 かなり弱っているメガフラシは安全圏に逃げようともう一度飛ぼうとするが、虹色の波動を出す余裕もない今なら《セービングビュート》で掴んで地面に叩きつける!

 

「ギュォォォ」

 

 これ以上追い詰めて地中に逃げられても厄介だ。これで決める!

 

《オーバーレイ・シュトローム》

 

「デヤァァ!」

 

「キュィィィィィ!」

 

 残った突起物から電撃で対抗しようとするが、この技がその程度の攻撃で止まることなどない。

 そのまま押し切って直撃を受けたメガフラシは青い粒子となって消え去った。

 

 しかし、今回は響たちに救われたな。

 もしいなかったらかなりの苦戦を強いられていたのは間違いない。最悪負けていた可能性もあった。

 ここまで余裕を持って倒せたのは嬉しい誤算だな。彼女たちの力は大型ビースト相手にもダメージを与えることが出来るレベルまで強くなっている。

 

 

 響たちもキャロルとの戦いに決着がついたようだな。

 変身を解除して会いに行くとするか。

 

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