戦姫絶唱シンフォギア~光の絆~   作:@a.s

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評価して頂きありがとうございます!
これからも出来るだけ毎日投稿目指して完結まで突き進んでいこうと思います!


第38話

 

 *主人公視点*

 

 後日、フログロスの解析が終わったと連絡がきたからデータを取りにS.O.N.G.に向かうことになった。

 そこで響たちと会い───

 

「特訓?」

 

「はい!筑波の異端技術研究所に向かうんですけど、そこで特訓することになりまして。

 リアンさんも一緒に行きませんか?」

 

 す、すごく行きたい!

 あの海のシーンが見れるってことじゃないか!

 しかしあまりがっつきすぎると不自然だ。ここはやんわりと断りつつそれでもと言われた時に行くと───

 

「しかし立花、我々は基本的に同行しないきまりではなかったか?」

 

 しまったああああああ!

 正体がバレないようにしていたのがここに来て仇になった!

 

「確かにそうだったわね」

 

「ならしゃーねーな。あたしたちだけで向かうとするか」

 

 まずいぞ。このままでは置いていかれてしまう。

 いや、場所は分かってるんだ。尾行すればいいのではないか?

 ってアホか俺は!そういうことはしないって昔決めただろ!くそっ!何か適当な口実があれば...。

 

「リアンくんも交えて何を話してるんだ?」

 

「あっ師匠!実はリアンさんも特訓に誘ってみたんですが..」

 

「きまりごとがあるから行けないことに気付いたんデス」

 

「ふむ...。リアンくんが問題なければ、1日だけでも我々と共に来て貰えないだろうか」

 

 え?まじ?

 

「オートスコアラーとの戦いのために心身の鍛錬を目的としているが、相手はそれだけじゃない。スペースビーストもいるからな。

 専門家の君から彼女たちの特訓に付き合って貰えるとありがたいのだが」

 

「...そういう事なら問題ない。日時を教えてくれ」

 

 司令、あなたが神だ。

 


 

 てことで俺も海までやってきた。

 政府保有のビーチだからこの格好をしてても堂々としていられるのは助かるな。

 

「お前、こんなところまで来てそれを着てるのかよ。

 見てるこっちが暑くなる」

 

「仕方が無いだろう。バレないためだ」

 

「中は大丈夫なの?」

 

「平気だ。倒れたりしないから安心しろ」

 

 下には暑さ対策を詰め込んでいる。後は体の強さでカバーすれば、激しく動き回らなかったらそう簡単にダウンはしない。

 

「これも特訓ということなのでしょうか」

 

「ははは...そんな事はないと思うよ」

 

 実際やってもすぐに倒れるだけだしな。

 

「よし、それじゃあまずは───」

 

「遊ぶデース!」

 

 せっかく誰もいないビーチに着いたんだから響たちは海を満喫することになった。

 俺はこの服装だし、混ざる訳にもいかないから少し離れたところでみんなを見ることにした。

 

 それにしても素晴らしい光景だ。この瞬間を見ることができてこれ以上ないほどの幸せを感じているよ。

 

「リアンさーーん!コレを見て欲しいデース!」

 

「かなり上手に出来たと思う」

 

 調と切歌が砂でとても見覚えのある建物を作っていた。

 具体的にはこの世界に来た時に夢で見た例の遺跡とそっくりなやつを。

 

「...よく出来ているな。だけどなんでこの形なんだ?」

 

「よく分からないけど」

 

「急にビビッときたんデス!」

 

 なぁネクサス、何か干渉してたりする?...反応なしかよ。

 あまり深く考えない方が良さそうだな

 

「おーい!そろそろみんなでビーチバレーをしませんかー!」

 

 あ、響が呼んでる。

 

 そこからはみんなでビーチバレーをすることになった。ここでマリアがエルフナインに伝えたことが後々大事になるんだよな。

 その後レクリエーションのはずがだんだんと本気になっていき、特訓と変わらないほどになってきていく。

 

「リアンさんも一緒にやりましょうよ!」

 

「俺もか?」

 

「ずっと座って待ってるのもあれですし、少しくらいやってみませんか?」

 

「...分かった。少しだけだぞ」

 

 あまり動くつもりはなかったのだが、響と未来に誘われては仕方ない。

 

「はぁ、はぁ。お前もやるのか?」

 

「少しな。相手は翼とクリスか?」

 

「いいだろう。お手並み拝見といこうか」

 

「ならあなたとは私が組みましょうか?」

 

「いや、どうやら相手は疲れてるようだし俺1人で相手をしよう」

 

「な、舐めやがってぇ」

 

「私たちをあまり侮るなよ?」

 

「決まりだな。ではいくぞ。

 ───フッ!」

 

ビュンッ!

 

「は?」

 

「まず1点目」

 

「おま、早すぎるだろ!」

 

 結構鍛えたからな。シンフォギアを纏ってなければ追いつけまい。

 

「くっ、かなりの強敵だな」

 

「これが取れなければストレートで負けるぞ。

 ほら次だ」

 

 そっからは主にサーブで点を取り続けて勝ったが、それを見ていた他のメンバーが次々と相手をしたいと言ってきたから終わるに終われず、最終的には俺のサーブを受ける特訓へと変わってしまった。

 

「...少しだけのつもりだったのだが」

 

「結構長いことしちゃいましたね」

 

「つ、疲れたデス」

 

「皆さん、特訓お疲れ様です」

 

「それじゃあひと段落ついたことだし、そろそろお腹がすきません?」

 

「しかしここには売店がない。ということは──」

 

「ちょっと待て、俺も参加するのか」

 

「当然だ!ここで負かして買いに行かせてやるよ」

 

「この格好でコンビニまで行ってみろ。どれだけ注目を集めるか..」

 

「そうならないように勝つしかないんじゃない?」

 

 逃げ場はないか。

 

「はぁ、しょうがない」

 

「よし!それじゃあ──」

 

「「「「「「「「じゃーんけーん!」」」」」」」」

 

 ───

 ──────

 

「斬撃武器が..」

 

「軒並み負けたデス」

 

 何出すか知ってて良かったぁ。コンビニ店員さんのドン引きする顔を見なくて済んだ。

 

「買い出しは翼さん、調ちゃん、切歌ちゃんの3人で決まりだね」

 

「ちゃんとミネラルを補給できるものを買ってくるのよ」

 

 少しゆっくり出来そうだが、そろそろガリィが来る。

 離れておこうと思っていたが

 

 

 ───この気配、誰か俺を見ているな。

 

 森の方か?ビースト振動波は出ていない。人の可能性が高いか。

 響たちを巻き込む訳にもいかないな。

 

「少し散歩をしてくる」

 

「わかりました。あまり遠くまで行き過ぎないでくださいね」

 

「ああ」

 

 見ているやつが追ってきてくれると助かるが。

 


 

 みんなとはかなり離れることが出来たな。気配もまだ感じる。

 

「追ってきているのは分かってるんだ。そろそろ出てきたらどうだ?」

 

「やはり気付いていたか。ここまで来た時点で察していたよ」

 

 銃を持ったやつが2人出てきたな。

 

「それで?お前らは俺を狙っているのか」

 

「その通りだよ。出来れば大人しく我々についてきて欲しいのだが」

 

「その返答の前に聞いておく。俺の何を求めている」

 

「お前が1番よく分かっているだろう。その不思議な力と優秀な研究者の情報だよ。特にその力をよく調べさせてもらえないだろうか」

 

 当然か。

 

「なら俺がなんて返すのかも分かるだろ?答えはノーだ」

 

「だろうな。やれ」

 

 隣のやつが銃を撃ってきた。中身は麻酔弾か、それとも抵抗できないほど痛めつけるために実弾か。どっちでもいいなそもそも当たらないんだから。

 

「やはりそう簡単にはいかないな。そのバリア、実に興味深い」

 

「応じなければ即実力行使。野蛮だな」

 

ダァン!

 

「ほう。これも効かないか」

 

「お前たち2人以外にもいることは分かっている。今撃ってきたやつの他にも後3人いるな」

 

 俺の右側から銃弾がとんできたがハナから潜んでたのは知っている。このバリアを解くようなヘマはしない。

 

「撃ってきても効果がないことは分かっただろう。もう諦めろ」

 

「いや、ますます欲しくなったよ。しかし、お前から反撃はしてこないのか?」

 

「わざわざ見せるようなことはしない。それに、この力は人と争うためのものではない」

 

「こちらも争うために調べようとしているわけじゃないさ。ビーストの対策として調べようとしているだけだよ」

 

「その先はどうなる」

 

「有効活用はするさ」

 

「話にならないな」

 

 お前らの有効活用って絶対ろくでもないことだろ。

 嘘でもデータを消すくらい言えよ。

 

「意思は固いようだな。しかしどうするつもりだ。逃げれはせんぞ」

 

 まぁ純粋な肉体戦でこの人数相手に勝てるとは思ってないけど。

 

「逃げるさ。お前らに一切データを取らせずにな」

 

 俺はブラストショットでストーンフリューゲルを呼んだ。

 

「何をするつもりだ!?」

 

 すぐにフリューゲルがやってくる。今まで出し事がない程のとてつもない振動波を発しながらな。

 

「ぐっ、おぉ」

 

 近くにいれば大の大人であっても立つのが困難だ。それに電子機器は全て狂うことになる。データを取るなんてできるはずがない。

 

「日本政府に捕まる前に俺を捕らえるのは諦めるんだな」

 

 そう言い残してこの場を去る。

 さっさと諦めてくれるといいが。

 

 

 

 少し離れたところに降ろしてもらい、音の大きな方へ走っていく。

 もうとっくにガリィとの戦闘は始まってるみたいだな。

 

 俺が着いた頃にはマリアとガリィの戦いに決着がついていた。

 

「あっ、リアンさん!」

 

「今までどこに行ってたんだよ!」

 

「さっきまでガリィが来ていて、無事か心配してたんですよ?」

 

「すまないな。俺を見ているやつがいたから相手をしていたんだ」

 

「それって」

 

「もう俺のことを攫おうとする連中が現れたみたいだ」

 

「大丈夫なのかよ!怪我はしてないのか!」

 

「無傷だ。どうってことは無い。

 相手を捕まえることは出来なかったけどな」

 

「それでも無事で良かったです」

 

「司令にも言っておいてくれ。思ったよりも早かったってな。

 それより、早くマリアを運んでいこう」

 

「そうですね。行きましょう」

 

 マリアをビーチにある建物まで運び、響たちは起きたことについて話し合いをするために研究所までいくことになる。

 その間俺はエルフナインとマリアの近くにいて様子を見ることになった。

 

 エルフナインにマリアの容態を見てもらい、俺は外で待っていると中からエルフナインが出てきた。

 

「見張ってくれてありがとうございます。マリアさんは軽い怪我をしたくらいなのでもう大丈夫です」

 

「そっちもお疲れ様。外になにか用でもあったか?」

 

「はい。ボクも上手にサーブを打てるように練習しようと思いまして」

 

「そうか。なら見ておこうか?場所も近いし見張りも問題ない」

 

「本当ですか!ならお願いします!」

 

 そこからはエルフナインの練習を見てアドバイスをする時間になった。

 出来るように努力する姿は見ていて応援したくなる。時折アドバイスをしてはそれを素直に受け入れて少しづつ上達していく。

 それから時間が経つと、

 

「ん、エルフナイン。少しの間1人で練習出来るか?」

 

「わかりました!」

 

 

 

「もう起きて大丈夫なのか?マリア」

 

「リアン。...ええ、大丈夫よ」

 

「そうか、なら良かった」

 

 後はエルフナインのところに案内すればいいかな。

 

「.....ねぇ、あなたなら分かる?

 強いってどういうことか」

 

 俺にも聞くのか。

 

「私は弱い。そのせいで魔剣の呪いに抗うことが出来なかった」

 

「...なるほどな。だか、その問いに対する答えを俺は持っていない。俺の強さはお前の強さとは限らないからな」

 

「それは、どういう」

 

「持論だがな、人にはそれぞれ納得の出来る答えがあると思っている。それは力や権力、金でもいい。自分が思う強いという答えがな」

 

「あなたは何なの?」

 

「...ここで俺が大を救うために小を捨てることと答えればお前は納得できるか?」

 

「──っ!」

 

「ま、ウソだがな。そういう思いを持つやつだっているだろう。他人から教えられる強さなんてたかがしれている。

 なら答えはマリアの中にしかない」

 

「それじゃ、いつ見つかるか..」

 

「既に見つけてるかもしれないぞ」

 

「え?」

 

「マリアが思う強さをな。当たり前すぎて少し見失ってるだけじゃないか?」

 

「ボクもそう思います」

 

「エルフナイン!?」

 

「マリアさんがボクに教えてくれたじゃないですか」

 

「私が..」

 

ザパーン

 

「お待たせ、ハズレ装者〜」

 

「ガリィ!」

 

「それと、あんたもいるのね」

 

「久しぶりだな」

 

「こいつらの仲間ってわけね」

 

「一応な。だが、俺は手を出すつもりは無い」

 

「!?」

 

「ふーん」

 

「マリア、お前が見つけろ。自分の思う強さを」

 

「私が、そんな事..」

 

「出来る。必ずな」

 

「マリアさんなら大丈夫です!」

 

「──Seilien Coffin Airget-lamh Tron」

 

 頑張れよ、マリア。

 

 

 

 

ドクンッ!

 

 ──ッ!?

 なんだこの嫌な感覚は!?

 

「エルフナイン、マリアを頼んだ。

 少し離れるが、俺を探そうとするなよ」

 

「リアンさん?」

 

 伝えたいことだけ言って、素早くその場を離れて森の中に入った。

 

 ビースト振動波は感知していない。もっと違うなにかだ。

 どこだ!?エボルトラスターが激しく鼓動する。

 

 

 

「ここだ」

 

「──お前は」

 

なんでいるんだよ!

 

「ダークメフィスト」

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