それとアンケートありがとうございます!
圧倒的長め希望で書けるかどうか震えてますが今の文字数に慣れていこうと思います。
誤字報告ありがとうございました!メタフィールド誤字ったのは切腹ものですね、はい。1回読み直すのに気付かないアホでした。
*主人公視点*
今日は俺への客が多いな。
しかもとびきり厄介なやつが来やがった。
「何をしにここに来た。メフィスト」
「そんなに睨みつけるな。何もしていないだろう」
これからどんな悪趣味な事をされるか警戒してんだよこっちは。
「何をしに来たかと聞いているんだ」
「せっかちなやつだな。
ただ顔を見せに来ただけだ」
「...お前がそれだけで終わるとは到底思えんな」
「ついでにお前と少しお喋りをしようと思っていてな。
ただ、コイツもついているが」
パチンッ
メフィストを指を鳴らすと少し離れた森にビーストが出現した。
「ギュアアアアア!」
【レプタイルタイプビースト リザリアス】
「あのビーストは!」
「リザリアスだ。
どうだ?私からのプレゼントは気に入って貰えたか?」
しかもあいつのいる場所は!
「お仲間の近くに呼び出しておいた。早く向かわないと何人か逃げ遅れて死ぬかもな」
「お前はっ!」
出来ればここでメフィストを倒そうと思っていたのに。
「お前と私。光と闇のどちらが強いか、その決着はおあずけだ。
少しの間遊びを楽しむといい」
「この行為が遊びだと?」
「そうだ。
ちょうど出てきたな」
リザリアスに斬撃とミサイルが!
装者のみんなが戦い始めたのか。
「あの程度の力で闇に抗おうとする姿は見ていて滑稽だろ?」
「彼女たちは強い。お前たち闇が相手でも負けたりはしない」
「本当にそうか試してみようか」
「っ!何故俺じゃなくて彼女たちなんだ!」
「お前じゃ遊びにならないだろ?奴らの心が折れる瞬間を見たいんだよ。
恐怖で顔を歪める時をな」
「響たちはお前の遊び道具じゃないぞ」
「奴らを狙うとお前の反応も良くなるな。
私のことが憎いか?」
「...いや、怒りはするが憎んだりはしない。
そんな思いを持って戦いに臨むことはない」
「やはりつまらないな。
早く行くといい、ウルトラマン」
「言われずとも」
メフィスト、お前とは近いうちに決着をつけてやる。
そう誓い、俺はエボルトラスターを引き抜いた。
*響視点*
いきなり近くに現れたビーストを相手に翼さん、クリスちゃんと一緒に戦っている。
マリアさんはついさっきまで戦っていて体力を消耗しているから待機してもらい、調ちゃんと切歌ちゃんはいきなり大型ビーストを相手にイグナイトモジュールを使うことは危険だと判断されて避難活動をしてもらっている。
私たちはみんなが避難できるまでは時間稼ぎをしようと戦っているのだが、いくらイグナイトの力であってもこの大きさだとダメージを与えて怯ませるくらいで、進むスピードが少し遅くなる程度だった。
私たちの攻撃で何ヶ所か傷を負っているのに、こちらには目もくれず施設の方へと歩いていく。
まだ避難は完了していないのに!それに、あそこは大事な研究データもいっぱいある。壊させるわけにはいかない!
「立花!雪音!もう一度一斉に攻撃を仕掛けるぞ!」
「はい!これ以上進ませません!」
「くそっ!いい加減こっちを見やがれってんだ!」
攻撃の準備をしようと思った時、急にビーストが立ち止まった。
「急に止まりやがった」
「何か嫌な予感がするな」
「グルルル..」
するとビーストの口が開いて──
『3人とも!ビーストの口に高温度のエネルギーが集まっている!今すぐその場を離れるんだ!』
「冗談じゃねえ!あたしたちがここを離れたらその攻撃が施設に─」
『言ってる場合か!早く離れるんだ!』
「でも!まだ人が!」
もう時間が無い!
みんなを助けるには一か八か私たちの攻撃で逸らすことが出来れば!
「翼さん!クリスちゃん!」
「ああ、みなを守るために賭けにでるぞ」
『よせ!お前たち!』
『響ぃ!!』
ゴオッ!
きた!
守るんだ、私たちが絶対!!
ドォォン!
私たちとビーストの間に赤い光が割って入る。
この光は──
「ウルトラマンさん!」
「シュアッ!」
いつもの銀色の姿ではなくて、既に赤い姿に変わっていた。
「一時はどうなるかと思ったが」
「ここからは反撃の時間だな」
「私たちも一緒に戦います!力を合わせて倒しましょう!」
ウルトラマンさんはこっちを少しだけ見る。
そしていつもの隔離空間を展開する動作をとった。
「これで周りに被害が出ることは無い」
「もっと思いっきりぶっぱなしても問題ないってことだ」
今度はこっちの番だと張り切っていたのだが、ビーストとウルトラマンさんだけ消えて私たちは取り残されてしまった。
「え、どうして..」
「自分1人でやるってのか!」
「彼なりに気遣ってくれたのだろうか?」
『こうなった以上、こちらから手出しすることは出来ない。お前たちも今のうちに救助に参加してくれ』
「分かりました」
「あいつめ、余計なお世話だっていうのに」
「そう言うな雪音。さ、早く救助を済ませるぞ」
この前は一緒に戦ったのに、今回はどうして...。
もう肩を並べて戦える存在になれたのだと思っていたのに、彼からしたらまだ私たちは守らないといけない存在なんだろうか。
私は少し、寂しい気持ちになった。
*主人公視点*
一緒に戦おうとしてくれるのはありがたいが、ダークメフィストがいたからな。
あいつの決着はおあずけという言葉を信用する訳にはいかない。万が一のためにこの戦いは俺1人でやるべきだ。
「グルル..」
響たちの攻撃で全身傷だらけだな。
元々防御力はそこまで高くないビーストだからってのもあるだろう。ここまでダメージを受けているなら一気にたたみかける!
「ハアッ!」
リザリアスに接近戦を仕掛けていき、蹴りや拳を叩き込む。その攻撃でふらついたところにアームドネクサスのエッジで体を切り裂いた。
「ギュアアアアア!」
このラッシュだけでもかなりふらついている。
向こうも突進攻撃をしてくるがギリギリのところで《マッハムーブ》で背後に移動して躱し、尻尾を掴んで思いっきり横回転することで相手の重心を崩して転倒させる。
それでもリザリアスは立ち上がり最後の力を振り絞って熱線を放つ準備をしている。
俺もこれ以上痛めつける趣味は無い。左右の手のひらで光エネルギーをスパークさせる。
ゴオッ!
強力な熱線が胸のコアゲージに向かって放たれた。一撃で勝負を決めるつもりだろう。
それを俺は膝を折って回避する。頭の上を熱線が通り過ぎた。
だが──技の構えは崩さない!両手の間で光はなお増大し続ける。
これで終わりだ!
《クロスレイ・シュトローム》
「グオォォ!」
リザリアスは爆発と共に青い粒子となって消えていった。
終わってみれば余力を残しての勝利だったが、凄まじい生命力だったな。あの粘りは恐ろしかった。
俺はメタフィードと一緒に変身も解除した。
外の様子を見てみるとS.O.N.G.のビースト調査班の人たちが響たちの攻撃で落ちたリザリアスの破片を回収していた。
近くに響たちもいる。
「遅くなった。今回戦えなくてすまなかったな」
「お前、今度はどこに行ってたんだよ!心配かけさせやがって!」
「エルフナインちゃんがかなり心配そうにしてましたよ。鬼気迫る勢いだったって」
「また狙われていたのか?」
「...そんなところだ」
「煮えきらねぇ返事だな。何かあったのか」
これを響たちに説明するべきかどうか。
.....いや、言うべきだろう。新たな脅威は知っておくべきだ。
「この会話は司令にも伝わっているか?」
「は、はい。全部聞こえてます」
「なら話す。だが覚悟して聞いて欲しい。
また新たな闇の巨人が現れた。名はダークメフィストという」
「それ、本当なのかよ!」
「ああ。奴は今回の襲撃を遊びだと言っていた」
「これが遊びだと!人の命をなんだと思って!」
「次はもっと凶悪な方法をとるかもしれん。警戒はしておいてくれ」
「分かりました。
けど、私たちが力を合わせればどんな事があってもきっと勝てますよ!」
「...そうだな」
この力強い意思が奴の悪意を相手にどこまでもつのか。
これから先何が起こってもその想いが変わらずにいてくれるか。
まだ本当の恐ろしさを知らない少女に俺は何が出来るのか。
───闇に飲まれないでくれよ。
「リアンさん、これを見てください」
調査班の人が駆け寄ってくる。
「どうした」
「探しているとこれを見つけたんですが、見覚えはありませんか?攫おうとする人物が現れたと仰っていたので」
そう言って見せてきたのは昼に会った奴の銃だった。
「見覚えがある。奴らと同じ物だな。
周囲には他に何も無かったのか?」
「コレだけです。他には何も」
何故銃だけ落ちていたんだ?まだ俺を狙っていたならこの時間までここにいたのは説明がつくが、得物を置いていくなんてことはしないはずだ。
「今度は何が起こったというんだ」
~メタフィールド展開後まで遡る~
「ターゲットを攫うことは出来なかったが、本国に持って帰る良い土産が手に入ったな」
「ビーストの破片を見せれば任務に失敗して帰ってもお咎めなしどころかボーナスが出ますね」
「だいたいあんな力を持つやつを我々だけで攫うなんて無理な話だったんですよ」
「ターゲットの拉致に関しては作戦の見直しが必要だな」
「早く帰りましょうよ。もうここにいる意味はないですし。
いつまたあの化け物が出てくか分からない」
「──なら、ソイツを渡してもらおうか」
「誰だ!」
「お前たちが知る必要は無い」
「...構えろ!」
「抵抗するか。しなければ恐怖を知らずに死ねたんだがな。
───ハッ!」
「何だ!一体どうなって!」
6人はダークフィールドに連れ込まれる。
「ここは無限の闇、逃げ場はない」
「撃て!!」
一斉にメフィストへと撃つが、全く効果がなかった。
それを理解し、1人、また1人と諦めていく。そして、自らの末路を悟る。
「──この戦いにお前たちの席はない。部外者にはいなくなってもらおうか。
そろそろペットにエサを与えようと思っていたしな」
「ペットだと?」
「あとは好きにしろ───ノスフェル」
~同日夜~
とりあえず一件落着ということで俺たち一同はビーチで花火をすることになった。
手持ち花火や線香花火、ピストル型の花火で本日最後の思い出を作っていく。
その時ふと響が思い出したようで、
「そういえば、オートスコアラーやビーストの襲撃があって結局リアンさんからの特訓を受けることが出来なかったですね」
「確かに、色々ありすぎて忘れてたデス」
「どうした、特訓したいのか?」
「おい!今特訓の話をするのはやめろよ!」
「流石にやる気力が湧かないわね」
「そうだろうな。なら戦っていく上での心構えだけ教えておく」
「それは聞いておきたい」
「自分を見失わないこと。たとえどんな事が起こってもな」
「自分を..」
「そうだ。この先、受け入れ難い現実がやってくるかもしれない。その時に自分が自分であり続けなければ、ビーストと戦うことは出来ない」
「簡単そうだけど、実際になってみると難しいのでしょうね」
「これを頭の片隅にでも入れておけ。それが俺からの特訓ってことで」
「分かった。この言葉、忘れないでおこう」
みんなが恨みや憎しみに飲み込まれないでいられるように、俺も頑張るよ。
そこからはまた花火を楽しんでいき、かなり本数も減ってきた頃。
「かなり楽しみましたし、そろそろお腹がすいてきたと思いません?」
「いつもお腹空いてるんですね..」
「だとすれば──」
「「「「「「「「じゃーんけーん!」」」」」」」」
ここもアニメ通り響の1人負けとなり、それに未来も付いていくことになった。
響たちの買い出しを待っている間、俺は座って海を眺めているとマリアが近くまでやって来た。
「隣、いいかしら?」
「ああ、いいぞ」
「なら失礼するわね」
「...俺に何か用か?」
「お礼を言いたくって。
ガリィと戦う前にあなたが言ってくれたこと、私にもわかったわ。
ありがとう。おかげで私は魔剣の呪いに抗うことが出来た」
「納得できる強さを見つけることが出来たんだな」
「ええ。
弱くてもいい、自分らしくあること。それが私が思う強さよ」
「いい答えじゃないか」
「ありがと。
それで、あなたは?」
「俺か?」
「あなたの強さを教えて」
「...そうだな。
どんなにつらく、悲しい事があったとしても立ち上がって、最後には笑っていられること。かな」
「...いい考えね。
あなたの強さ、結構好きよ」
「そうかい、なら良かったよ。
これ、マリアにも当てはまってるからな」
「私が?」
「ああ。今日だって敗北から立ち上がることが出来て、こうして笑うことが出来てるだろ?
マリアなら立ち上がれるって思ってたから、俺はお前のことを弱いなんて一度も思ったことはない。
だからガリィとの戦いの時も、お前を信じれたんだ。絶対できるってな」
「そ、そう。.....ありがとう」
「あまり自分を弱いと思うな。マリアは強いよ、俺が保証する」
「分かった、分かったから。もう褒めなくていいわよ」
「...その強さ。もう忘れるなよ」
「忘れないわよ。絶対に」
いい目をするようになった。その目にもう迷いはなく、以前のマリアとは別人のようだった。
「マリアー!そこで何をしてるんデスかー!」
「わあっ!」
「マリア、彼と何を話してたの?」
「な、何でもないわよ」
「そうだな、少し哲学的な話をしてたんだ。混ざるか?」
「うっ、難しそうな話なのデス」
「撤退しよう、切ちゃん」
2人が逃げるように去っていった。
「そんな隠すようなことだったか?」
「...なにか知らないけど恥ずかしいって思っちゃったのよ」
まぁ悩んでる姿って家族に見られるの恥ずかしいって思う時があるよね。
「そんな感情があったのか」
「あるわよ!」
「なら早く戻るとしようか。次は翼かクリスが来るかもしれんぞ」
「あ、ちょっと待ちなさいよ」
この穏やかな時間がずっと続けばいいんだが、敵は待ってくれないんだよな。
マリアの隣にセレナがいて、2人が笑っている未来を作るためにも奴らには負けない。
ダークメフィスト、お前を必ず倒してみせる。
そして、その先にいる強敵たちもな。