昔の誤字を見てたらなんでこんな間違いしてるんだろって恥ずかしくなりましたね。
戦闘シーン難しい。読者にちゃんと伝わってるかが心配です。
*主人公視点*
響たちにはマリアたちの救援に向かってもらわないといけないから、この場は俺1人で引き受けることにしたんだが、メタフィールドに干渉してくるとはな。
アンノウンハンド.....いや、ダークザギも本格的に動き出したか。
リザリアスがグローラーとなって復活していた時点で予想はしていたが、ブルーになっての初戦でいきなりハードな戦いになりそうだ。
「グルル..」
ブルーになったとしても、俺自身の動きが大きく変わったわけじゃない。
ダークフィールドGも相まって状況はかなり悪いが、新技ならあいつを倒せるはずだ。
まずは隙を作らないと。
「シュアッ」
俺は駆け出して拳と蹴りを繰り出す。だが、リザリアスは巨体を素早く動かして攻撃に対応してくる。やはり通常の動きはほとんど見切られているな。
「グギャアア!」
振り下ろされる爪を受け止める。けど、なんて重さだ!このフィールドの効果で強化されているとはいえ、こんなにも強力になっているのか!
俺は拳を叩き込むが、以前とは比べ物にならないほど頑丈な皮膚で弾き返しながら足で攻撃してくる。
「グアッ!」
息を整える暇もなく次の猛攻を仕掛けてくる。尻尾をムチのように振り回され、その一撃を受けた俺は吹き飛ばされてしまう。
近接戦では圧倒され、どんどん追い詰められていた。
「グオオオオオオッ!!」
リザリアスがその巨体を揺らし、土煙を蹴散らしながら一気に距離を詰めて俺に襲いかかってくる。
素早く横に回避したが、回避した先に振るわれた尻尾が迫ってきた。俺は地面を滑るように躱して、強烈な回し蹴りを奴の脇腹へ叩き込む。
「ハアッ!」
「ギュアアアッ!」
しかし、リザリアスは怯まない。巨体をひねり、今度は爪を横薙ぎに振るってくる。その攻撃を受け流しながら後方へ跳ぶことで、奴と距離をとることにした。ここまでのやり取りで消耗した俺は、地面に膝をつき肩で息をする。
その時、奴の胸部に存在する以前にはなかった第二の口が大きく開かれた。
そしてダークフィールドGからエネルギーを吸収し、二つの口に赤黒いエネルギーが収束し始める。
ドォォォォン!!
俺は後方に回避することで直撃を避けた。放たれた灼熱の熱線で爆煙が舞い上がる。
攻めるならここだ!そう思った俺は、煙の中から飛び出した。
「フッ!」
右腕のアローアームドネクサスから光の剣、《シュトロームソード》を出現させ、一気に間合いを詰める。
「ギュアァ!?」
リザリアスが迎撃しようと咄嗟に爪を振るう。
だが───もう遅い!
「オオオォォ!!」
ズバァッ!
閃光が走る。
シュトロームソードは硬い皮膚に阻まれ、完全な切断まではいかなかったが、リザリアスの第二の口ごと胸部を深々と切り裂いた。
「グオオオオッ!!」
第二の口が真っ二つに裂かれ、苦悶の咆哮を上げながら後退する。
それでもなお執念深く口を開き、最後の力を振り絞った。
全身のエネルギーが熱線へと集中していく。
「オオォォォ....」
俺も右腕のアームドネクサスを胸のエナジーコアにかざす。
「キィィィィィ!!」
灼熱の熱線が一直線に放たれた。
前はしゃがむことで回避した。奴もそのことは分かっているだろう。
だから俺は真正面から駆け出した。
熱線が迫る。
だが俺はその軌道を見切り、地面を蹴った。
ダンッ!!
身体が宙へ舞う。
熱線はその足元をかすめながら通過した。
「ハアァァァ....」
空中で身体を捻り、そのまま敵の頭上を越えた。
形成した光の弓を左腕で引き絞る。
そして──リザリアスの背後へ。
逆さまの姿勢となった俺は、左腕を一気に引き抜く!
「シュアッッ!」
《アローレイ・シュトローム》
放たれた弓状の光線が、リザリアスグローラーの背中を貫いた。
「グオ.....ォ....」
縦に裂かれた巨体が硬直し、ゆっくりと倒れ込む。
次の瞬間。
ドオォォォン!!!
青白い粒子となって爆散した。
苦戦したが、何とか倒すことができたな。
リザリアスを倒したことで、ダークフィールドGも解除される。
本当に面倒な空間だった。
アルカノイズに襲撃されている空港の方にも寄りたかったが、俺が今から向かってもほぼ終わりかけの状態だろうし、大人しく帰るしかないか。
俺はフリューゲルを呼んで日本まで帰った。
「ただいま」
「おかえりなさい、絆紡さん。ビーストとの戦闘、お疲れ様です」
「ああ。
セレナ、いきなりで悪いがみんなを呼んできてくれないか」
「分かりました。すぐに呼んできますね」
リビングで待っていると、セレナが3人を連れてきてくれた。
「帰ってきて早々呼び出すなんて、向こうで何かあったの?」
「そうだ。今から全部話す。よく聞いてくれ。
まず、敵の首魁が現れた。といっても、まだ本体は出てきてないがな」
「なんだと!?だが、本体というのはどういうことだ?」
「現れたのは奴の闇だけだ。その姿までは見せていない」
「闇.....ですか」
「その闇が、俺が展開したメタフィールドを上書きし、ビーストに有利なフィールドへと作り替えたんだ」
「フィールドを上書きされるとは、もう展開しても有利というわけにはいかなそうですね」
「ああ。むしろ展開をしない方がエネルギーを消耗しない分、戦いやすいかもしれないな。
だが、もし市街地にビーストが現れたら、被害を抑えるには使わざるを得ない」
「不利な状況を押し付けられるわけか。厄介だな」
「他にも、ビーストの強化や復活。それに、以前ウェルが利用された時のように、誰かを利用したりもしてくるはずだ」
「あの時のことは、今思い出しても腹が立ちますよ.....!」
かなり忌々しげにしているな。散々利用されたから仕方ないだろう。
「強化や復活というのは?」
「俺が過去倒したビーストが復活させられていた。より強くなってな」
「これまでの話を聞いていると、かなりとんでもない奴ね。
姿は見せずに、これだけのことをやってのけるなんて」
「それで、名はなんという?」
「ダークザギだ」
「ダーク.....ザギ....」
「そいつを倒すことができれば、オレたちの勝利というわけか」
「僕がやられた分、きっちり返させてもらいますよ」
「なら、早くあの武器を完成させないといけないわね」
「それも大事だが、完成した後のことも考えないとな。
それで、キャロルに頼みたいことがある」
「何だ?」
「俺や奴らが作り出す亜空間に侵入できる装置を作ってもらいたいたんだ。
位相差空間に干渉できたお前なら作れるんじゃないかと思ってな」
「なるほどな。確かに武器があっても隠れられたら意味がない。
それについてはオレに任せておけ。すぐに完成させてやる」
「頼もしいな」
「僕たちはさらに研究を続ければいいわけですか」
「そういうことになるな」
「私も、皆さんが快適に研究できるよう、サポートを頑張りますね!」
「ありがとう、セレナちゃん。いつも助かってるわ」
俺たちのやるべき事が決まって、皆それに向けて全力を尽くしてくれている。
心強い味方だと改めて思う。
「あと、お前に報告がある。
あいつらについてだが、明日には完成する見込みだ」
「分かった。だが今日の戦闘で光エネルギーを消耗してしまったからな。
やるのは明後日でもいいか?」
「それで構わない」
ついに4機とも完成したのか。
これでキャロルが、また大切な仲間たちと共に歩いていける。
~明後日~
朝起きるとキャロルの部屋へと向かった。
「キャロル、準備はいいか?」
「ああ。ではいくぞ」
キャロルが術式を起動し、4機を動かすために必要な思い出は光エネルギーを使うことで代用する。
.....そこそこの量のエネルギーを使ったな。
「.....おはようございます、マスター」
「ガリィ、目が覚めたか」
「まさかまたお会いになれるとは思ってもみませんでしたわ」
「オレも、またお前たちを作るとは思わなかったよ」
「起きたばっかりなのにお腹がパンパンなんだゾ!」
「お前は相変わらずだな、ミカ」
「地味な復活ですが、こうして目覚めさせてくれた事、派手に感謝します。マスター」
「.....ああ」
「良かったな、キャロル」
「その声。お前、あのコートのやつか?なんでここにいるんだよ」
「そりゃあ、ここが俺の家だからな」
「あら、つまりマスターと同棲しているということですか?」
「変な風に言うんじゃない!こいつとは協力関係なだけで、研究するのに効率的だからここを借りているだけだ!」
「他にも3人住んでるしな」
「何百年と生きてようやくマスターに春がきたと思ったのに、残念ですね〜」
「お前はそうやってからかいたいだけだろ!性根の腐ったガリィらしい」
「それにしても、私たち全員を起動させるのに必要な思い出を集めるのは、派手に大変だったのでは?」
「そこは俺の力で代用した。問題なく動けているようで良かったよ」
「それじゃあ、コレからお腹が減ったらお前に頼めばいいのカ?」
「それで構わない」
「ようやくミカちゃんにチューをせがまれる日々ともおさらばってことですね」
「別にガリィから受け取ってもらってもいいぞ。後で俺がガリィに渡すだけだ」
「そうするゾ!」
「なんでだよ!!」
「相変わらずねぇ。
それでマスター、今度は私たちにどのようなご命令を?」
「ああ、それはだな。
お前たちを作ったはいいが、住まわせるための部屋が足りなくてな。地下に部屋を作って貰いたい」
「なんて地味な作業」
「ガリィちゃんたちは、この部屋でみんな一緒に暮らしても構いませんよ?」
「オレが住むのに邪魔になるだろう!」
4機が加わると、キャロルの表情がコロコロ変わって実に楽しそうだ。こういう光景を見たかったんだよ。
「それじゃあ、俺はそろそろ出ていくよ。再会を楽しむといい」
「あ、ああ。.....その、ありがとう。.....絆紡」
「キャロルが名前で呼ぶなんて珍しいな。初めてじゃないか?」
「.....別にいいだろう!早く出ていけ!」
追い出されてしまった。そんなに照れくさかったのだろうか。
けど、名前を呼ぶくらいには感謝してるってことかな。
「おい、お前。ちょっと待て」
「ん?ガリィか、どうした」
「お前、私たちを復活させて何をさせようってんだ?
マスターを利用しようとしてるんじゃないだろうな?」
部屋では再会を喜びつつも、ちゃんと俺を警戒していたのか。この様子だと他の3機も同じ考えなんだろうな。
流石、主人思いのオートスコアラーたちだ。
「キャロルに無理やり何かさせようとは思っていない。もちろん、騙して利用しようともな」
「ならどうしてだ?」
「別に、深い理由は無い。
お前たちがキャロルの研究の手助けになればと思ってな。他には、この先キャロルが世界を知るために生きる時、お前たちみたいな従者がそばにいれば、少しは寂しくないだろうと考えただけだ」
「.....お前、それが本心か?」
「ああ。嘘偽りない本心だ」
「.....それ、絶対マスターに言うんじゃねぇぞ」
「何故だ?」
「いいから!絶対だからな」
「釈然としないが、分かった」
「ふん!.....私からも、礼を言っとく。
ありがとな」
「まさかお前から礼をもらうとは」
「チッ、らしくないことしちゃったわね」
「いいものを聞けた」
「早く忘れろ。じゃないとその思い出を奪い取っちまうぞ」
「急に物騒だな。善処するよ」
「それ、絶対忘れないやつだろ。
はぁ、みんなには敵じゃないって伝えといてやるよ」
「ああ。あと、これからよろしくとも伝えておいてくれ」
「はいはい、分かったよ。
それじゃあ、ガリィはマスターの元に戻りますね〜」
そう言って部屋に戻っていった。
これでオートスコアラーたちからは敵視されなくなるかな?
よし!ひと仕事終わったし、これから見回りに行ってくるかな。