自分の頭の中の妄想を書くだけですので表現力などありません
それでも良ければ読んでいただけたら嬉しいです。
~トレセン学園倉庫にて~
「えぇと、蹄鉄の数ズレ無しと。取り敢えず倉庫の仕事は終わったしあとは予約の時間までに必要な備品の発注作業を終わらせよう」
倉庫作業には相応しくないベージュのスーツジャケットと紺色のズボンを身につけた男が独り言を言いながら腰を上げる。
彼の名前は
『ワタリ』
トレセン学園で、雑用兼ドライバーとして勤めている。
基本的に雑用は書類整理や倉庫整理、清掃などをしている。
そしてドライバーは主に学園に所属している教師や生徒などを乗客が指定した目的地まで個別輸送する仕事である。
言うなれば専属のタクシードライバーである。
そのため、先程の独り言はとある生徒による時間指定による予約について呟いていたのだ。
今は午前の9時。予約の時間は13時30分。
早めに出勤したとはいえ意外と時間を消費してしまったな。
車の点検や洗車で1時間ちょい掛かるとして必要備品だけの発注なら1時間で終わるな。
「さてさて、早速発注作業へと参りますかね〜」
気怠げにボヤきながら入口近くに置いておいたタブレットを手に取り入力していく。
先程倉庫整理の為に使用したメモを記し合わせながら黙々と作業を進める。
静寂な倉庫内にフリック音が響く。
ワタリはこの時間が気に入っている。
何故なら…
(ふっ…こうして黙々と作業をこなしている俺超カッコよくね?)
色々と残念な男だからである。
彼以外誰もいない倉庫内でそう思っていても気づく者は誰もいない。
作業を続けている内に発注作業が終わる。
「想定してるより早く終わったな。さすが俺!仕事の出来る男!タブレットを戻したら愛しの我が
鼻歌を口ずさみながら倉庫を出て鍵を掛ける。
彼のオフィスへ向かうとした時予期せぬ来客が現れる。
「やっほワタリ。またタバコでも吸いに行くの?」
と彼に声を掛けたのは
『ミスターシービー』
誰よりも自由を好むウマ娘である。
「よっシービー。まただなんてまるで俺がヤニカスみてぇじゃん」
「実際そうでしょ?それに…」
妖しい笑みを浮かべた彼女は言う。
「吸う本数が増えてたづなさんに怒られたの知ってるんだよ?」
「ちょっと待て!なんで知ってる!?あの時は俺とたづなさんしかいなかったはずだ!」
「へぇ、やっぱり怒られたんだ。ふふっキミってやっぱり単純だね」
クソッ!嵌められた!
口を滑らせたのは俺だがめちゃくちゃ悔しい!
1日2箱だったのが最近は3箱以上になったのは事実だけどさ!誤差じゃん!
俺の
それに俺が吸ってるのは紙じゃなくて電子…あれ…?
「シービーお前、授業は?」
「言わなくても分かるでしょ?」
「お前…またたづなさんから注意されるぞ?それに先週お前が俺のところにサボりに来たせいで、俺までたづなさんに怒られたんだからな!めっちゃ怖かったんだからな!」
「まぁアタシとキミの仲なんだし、気にしないでよ。それに今日は何かの記念日らしいから午後は授業も練習もお休みだよ」
「気にするし午前はまだ授業やってるだろうが!お前のせいで俺の
あの時は本当に寿命が縮んだんじゃないかと思った。
鬼のような形相で俺のオフィスに来て早々正座させられ説教の嵐…
挙句の果てには今度変な事をしたりサボりの手助けをしたら、俺の
このトレセン学園の秘書は正に鬼娘だな。
……?なんだ今変な悪寒がしたぞ
うん!気のせい気のせい!
「てかシービー、今日の予約13時半だったろ?約束の時間にしてはあまりにも早過ぎないか?」
「その時間で間違いないけど…キミと少しでも長く一緒に過ごしたくてね。そうだ、キミが良かったら車の手入れとか見させてよ」
「断ってもどうせ着いてくるだろ?飽きたらすぐに授業戻れよ?怒られんのやだし」
「飽きることはないよ。だってキミだもん」
「どんな理由だよ…分かった、けど絶対にこの事は誰にも言うなよ!」
「ん、ありがと」
~トレセン学園タクシー車庫にて~
ガレージを開け車庫内の電気をつける。
ガレージの中には白をベースとしたタクシーがある。
ドアにはトレセン学園のロゴが黄緑色で記載されている。
「なんにもない場所だけどゆっくりしていきなよ」
ワタリはそう言いながらトランクとボンネットを開ける。
ガスの量は昨日の夜に入れたから問題なし。
後はエンジンオイルの確認と水漏れ、後はバッテリー液とかウォッシャー液の確認だな。
確認が済み次第洗車するか。
「へぇ、結構細かく確認するんだね。なんか意外だな。キミは面倒くさがってやらないと思ってたんだけど」
「おいおい、俺をなんだと思ってるんだ…まぁこうして確認して安全にお前らを運ぶのも俺の仕事だし。サボって事故しましただったりお前らが怪我でもしたらドライバー失格どころか人間として終わってるよ」
そう言いながらボンネットを閉め、トランクから洗車用の布を数枚取り出す。
壁に括り付けられたホースを手に取り声を掛ける。
「シービー、今から全体に水掛けるから離れとけ。濡れる」
「アタシは濡れても気にしないよ?」
「気にしろ、てか俺が気にするから離れなさい」
「は~い」
車全体に水を掛け、水切りワイパーで水滴を落としていく。
そして大きめの布を使い全体を拭く。
その後またもう1度別の布で全体を乾拭きして行く。
「ねぇ何で2回同じ様に拭くの?」
「ん〜?あぁ、これ結構大事なんだぜ?1回拭いただけだと細かな水垢が残りやすいんだ。だから2回目は乾いた布で乾拭きするんだ。そしたらあら綺麗!水垢の無い車の誕生だ!」
ドヤ顔で説明をしてるワタリ。
そんな彼のドヤ顔を無視してミスターシービーは彼の作業を見続ける。
今度は小さめの布を手に取り窓を拭いていく。
窓を拭き終わった彼は次にスプレー型のワックスを取り出す。
車の1部にワックスを掛けそれを拭う。
何度かその行為を繰り返し、タクシーには自分の姿が反射する程の光沢を宿っていた。
「凄い綺麗…いつもこんな感じで洗車していたんだね。直接見れてとても楽しかったよ。ありがと、ワタリ」
「どういたしまして。綺麗な車は乗車していて気持ちいいし、お客さん達からしたら乗ってよかったって思われやすいっしょ?まぁ雨が降ってたり風が強い日とかはこんなに手入れする必要はあんま無いけど」
そう言いながらポケットから
「さ、見せるもんは見せた。予約の時間までまだ1時間くらいはある。お前はお昼ご飯でも食べに行きな。てか行ってくれ。お前がここにいたら俺はずっと
シッシッと出ていくように促すワタリ。
「そんなに邪魔者扱いされたら流石のアタシも傷つくよ?まぁいつもの事だからいいけど」
「理解が早くて助かるよ」
よし、シービーはもう出ていったな。
ならば向かうのはアソコのみ!
足早にワタリが向かっている場所はもちろんあの場所である。
「お待たせ、我が愛しの
ワタリ専用の喫煙所である。
その喫煙所は電話ボックスよりやや大きい位の小部屋になっており、中にはベンチも用意されていてゆっくりタバコを吸うには充分すぎる場所である。
メンソールのタバコを1本挿入する。
点火完了の振動が伝わる。
「すぅ…ふぅ……、あぁ最高だぜ!洗車後の一服がいちばん気持ちいいんだよな!」
ベンチに腰掛けてタバコを吹かす。
「シービーよ、確かにお前を邪魔者扱いしたのは悪かった。だが分かってくれ。学生のお前がいたら俺が吸えないんだ…許せシービーよ」
「へぇそうなんですねぇワタリさん?」
こ、この声は間違いない!
出来れば今日は出会いたくなかった……ヤツだ!
「た、たたたたづなさん!?なんで我が
そう言いながらまだ吸えるはずのタバコをスモーキングスタンドに叩きつける。
ゆっくりと喫煙所のドアが開かれる。
そこに現れたのは、トレセン学園の理事長秘書『駿川たづな』
「ワタリさん?貴方またシービーさんをサボらせましたね?本人から直接確認しました。今日という今日は見逃せません!」
なにィ!!?本人から聞いただと!?
シービーの奴、言わない約束だったじゃねぇか!
……いや待てよ?アイツ俺の『言うなよ』っていう約束に『分かった』なんて言ってなかった気がする…
こうなったら腹括るしかねぇな…
俺はたづなさんの両肩に手を置く。
「たづなさん…」
「ど、どうしたんですかワタリさん?な、何をしても許しませんからね?」
俺はただ真っ直ぐたづなさんの目を見つめる。
彼女に俺が誠心誠意を込めた言葉を伝える為。
「わ、ワタリさん…そんなに見詰められると…」
「たづなさん…!」
「は、はい!」
「許してクレメンス」
ギャアァァァ━━(
今日もトレセン学園は平和です。
初投稿です。
ウマ娘面白いですね!
最初の方にも書いてますが本当に自分の妄想を垂れ流すだけです