機動戦士ガンダム 最前線の地平   作:風間しんや

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第五話

 

 それから数週間後

 基地にミデアが数十機着陸する、荷物の積み下ろし作業を高台から見ていたカイトはその中身を確認し満足する

「ふふふ、強化型ストライク……いえ、ストライクディーレの量産化がまさか成功するとは……」

「まぁコストはジムを少し超えるが、量産化するには充分な性能とのことでストライクの生産工場にサブアーム開発施設を追加することで量産とのことだ、すごいですな」

 資料を読み上げていたエイドリアンが内容を読んで驚く

「ふふふ、だってそれを打診したのは俺ですから」

「はぁ、軍本部はこんなのを野ざらしにしていいのかね?」

 すると階段の扉が開いてエリシアが走ってくる

「カイト!ここにいた!ミデアの荷物確認してたら核エンジンが二基積んであったけどあれ何!?」

「あぁ、あれは俺が頼んだやつで新しい動力開発と俺専用機を作ろうと思ってね」

「はぁ、それならそうと早く言ってよね?ともかく格納庫に置いとくから管理しときなさいよ」

「専用機か……」

「そういえばエイドリアン少佐」

「はい、なんでしょう?」

「ラウル少佐もですが……「専用機」なんていりませんか?」

「!!、それは!」

と目を見開くエイドリアン

「まぁ、俺だけっても嫌なのでなにか要望があれば言って下さい」

「それならば――」

 最新鋭量産機の配備と同時に始まる専用機の開発

彼らの力は固まりつつある

 

 

 ある朝のまだ霧の濃い時間周辺の哨戒をしていたジム3機

「こちらアルファワン、基地北東部異常無し」

『了解、次で最後だ北北東部へと進め』

「アルファワン了解」

 それからしばらく無言のままだった場に一人の兵士が話題を持ち出す

「そういえば小隊長」

「なんだ?」

「この前来たアンノウンってなんだったんですかね?」

「さぁな、軍はゲリラと言ってるが……」

「ゲリラが?」

「そう、聞いたところだと見たこともねぇモビルスーツだとか」

「っとなったら……」

 するとコクピットに警告が鳴り響く

「各機周囲警戒!」

 すると地面が揺れる

「なんだ?……」

「馬蹄……?」

 彼らの近くを駆け抜ける大きな物体

「不明機離れていきます!」

「今、俺らの背後から来た……つまり攻撃ではない?」

「小隊長!左斜め!複数の反応!」

「何!?」

 次第に霧が晴れ始める

「た、隊長……こ、これは……一体」

「要塞……なのか?」

 そこには大きく根を下ろした花のような要塞がありそれはとても大きかった

「た、隊長……てった……」

 右隣にいたジムは脚部を残し倒れる

『2番機!……っくそ!』

 彼は少し考え部隊に指示をする

「撤退する!このことをグラウナイト基地に知らせなくては!」

 彼は撤退際改めてその要塞を見る

「ジオンか?それともザフトの新しい要塞か?……どのみち攻略すれば分かるだろう」

その後なんとか帰還した哨戒部隊は隊長機以外全滅とのことだった

 その報を聞いて当基地最高戦力のグラウネイル防衛大隊に命が下る

 

『所属不明要塞の攻略』

 

「本気っすか?所属不明ですよ?どんな技術を使ってくるかわからないんですよ?」

 グラウネイル防衛大隊は会議室で要塞攻略の作戦会議をしていたが今まで確認のされなかった要塞のため会議は難航していた

「現在ある制式量産機ストライクディーレとトイボックス、そして現在試作型として運用中の半人半魚のモビルスーツ――ツェンドルグ5機だけでの要塞攻略は少し難しいな」

そう言うカイトにラウルは資料を見ながら言う

「ええ、あの要塞は浮いており要塞を支える足場から始まり、モビルスーツを格納する機能などを兼ね備えたものと推定またその基地の砲撃は実弾でありながら威力は戦艦のビーム砲クラス、哨戒にでていたジム一機を一瞬で撃破するなど完全に籠城に特化しています。

そしてそれが"どこ"のものなのか」

「わからん部分が多い」

「そういえば色々と裏で進めてるようですがなにかないのですか?」

 ラウルがカイトとエリシアの顔を見ながら二人に尋ねる

「こちらは特に……」

 エリシアは目線をそらす

「こっちはトイボックスでの反省などを活かして専用機を作っているが何分性能が馬鹿になって建造が遅れている、今俺が出るなら作り直したトイボックス改だな」

「…………」

 するとエイドリアンが立ち上がる

「ならば敵情視察などどうでしょうか?」

「!?」

「正気か!?下手したら全滅もありうるんだぞ!?」

「では敵のことも知らず攻略に望めと?そちらのほうが非効率かと?」

「どうします?大隊長?」

「分かりました、ただし第2中隊とツェンドルグのみでお願いします」

「隊長!?」

 ラウルが咄嗟に立ち上がる

「現在戦力の整っている中隊は第2中隊のみ、アルギスは実戦は無理でも敵の視察くらいの任務であれば可能です」

 現在2個中隊分のストライクディーレは揃っているがその中隊長機の改造で現在彼らはあまり大きな作戦に参加することは出来ない。特に建造に遅れが出ている第一中隊機は今だ第一中隊長の注文のものの開発で多少遅れておりその要因の一つが同時進行で進んでいるアルギスの開発もあった

「ただし、その後の攻略戦などもあるため少数精鋭で編成してくれ」

「了解しました!」

 エイドリアンは敬礼する

「では、敵の情報が掴め次第、敵要塞攻略戦を開始する!各員牙を研いで待機せよ!」

「っは!」

 グラウネイル防衛大隊の隊員は敬礼し部屋を出ていくのだった

 

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