機動戦士ガンダム 最前線の地平   作:風間しんや

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第六話

 

翌朝

「キャリッジ持ってこーい!」

 朝から格納庫では整備兵たちの声が響いていた

「第2中隊長機機体確認完了!」

 そんな中パイロットスーツを着て待っている人物に近寄る一人の人物

「いいのか本当に?」

 ラウルはエイドリアンに尋ねる

「いいも何も君の愛機はまだ未完成、それにだ俺の機体は切り込みタイプだが君は防御特化だろ?君は大人しく基地を守ってろ」

「だが!」

エイドリアンは手を上げる

「任せとけ」

 彼はニカッと笑い自分の機体へと走っていく

 格納庫から準備の整ったアルギス一機が出てくる

 その機体は試験運用機であるオレンジ色をしていた

「それじゃ行くわよ!」

「応」

 ツェンドルグのコクピットにいる第3中隊長――サリア・ベルトランはバイク型のコクピットに跨り人型のコクピットで言うペダルを踏む、するとツェンドルグは動き始める

「噂に聞いてはいたが速いな」

『ですね』

『しかしなかなかの悪路のはずなのに全然居心地いいっすね』

『それは』

 通信をつなげてきたサリアが疑問に答える

「車にあるサスペンションってあるじゃない?それを応用したものがそのキャリッジについてあるの」

『『なるほど』』

「じゃあ、ツェンドルグはどうなんだ?」

「そっちは姿勢制御ね」

「へぇ、しかしきつくないかい?」

 とエイドリアンが尋ねると

「え?別に?」

 とサリアは頭にハテナを浮かべながら答える

「いや、そっちじゃなくて君のその大きなむn」

 とエイドリアンが言いかけると、サリアが遮る

「あんた、後でぶん殴るわよ?」

 とサリアの言葉をものともしないような声のトーンでエイドリアンは言う

「お〜怖い怖い」

「そういうあんたも随分物好きね」

「?」

「その機体よ」

 キャリッジに格納されている3機のうち特に形が特に他の二基と違う中隊長機はツェンドルグに最も近いキャリッジ前方に位置し、そうなることを見越してかそこの部分は少し大きめに設計されていた

「?、GNジェットスラスタを積んで何が悪い?」

「悪いわけじゃないけど、あんたの機体相当燃費悪いんだって?整備兵がぼやいてたわ」

「そうか」

 と操縦席で不貞腐れると

「……そろそろ見えてくるわ!全員構えて!」

「よ〜し、全機砲撃陣形!」

 エイドリアンがボタンを押すとキャリッジのハッチが開き格納していた3機が上半身を起こしサブアームを展開する

「所属不明の反応多数!」

「見えてくるぞ!」

 森林を抜けるとそこには以前の哨戒部隊が見つけた要塞が見える

「反応があるのにモビルスーツ隊がいない!?」

『光学迷彩かもしれない!全機サーモグラフィーを使え!』

 ストライクディーレはサーモグラフィーを使うも敵は一向に映らない

「まさか本当に展開してないのでは?」

「まさか!?モビルスーツ相手に要塞の機能だけで防衛できるわけ」

『敵の砲撃が来るわ!砲門の数記録しておきなさいよ!』

「砲門の数は俺に任せたまえ!君達は敵要塞の外見などを記録するんだ!」

 

 

 

「エイドリアン隊長!敵要塞よりモビルスーツです!」

「なに!?」

「数5!1個小隊と思われます!」

「敵機種は!?」

「……分かりませんが目視で確認!ザク……いや、違うっ!ザクみたいな頭してんのに胴体がうち(連邦)のジムみたいな……なんか変ですっ!」

「キメラか……?、対空迎撃!念の為今出てきたモビルスーツも写真に収める!」

『『了解!』』

 彼らの砲撃はその謎のモビルスーツを簡単に撃破する

「敵撃破!」

「……さて、データは大分取れたと思うがどうだ?」

『そうね、ツェンドルグは核動力で今は武装してないからそんなに困らないけど』

『隊長、自分の機体はもうそろそろで限界です』

『自分もです』

「よし、サリア撤退だ!」

「了解、掴まってなさいよ!」

 ツェンドルグは華麗な挙動で身を翻し基地への進路を取る

 

 それから約数時間後、エイドリアン達の小隊が帰ってきたという報がはいる

 基地の外で出迎える隊員達

 夕日の影に映し出されるツェンドルグ、その躯体は多少傷ついており片脚は機能していなかった

 それほどの激戦だったのだろうと大半が思っていた、しかし格納庫へ格納しツェンドルグの開発を担っているガイルがなぜツェンドルグの脚が一本動かないのか聞くと

(途中でうっかり体制崩しちゃってね?傷つけちゃった!テヘペロ!)

 その後彼女の頭にコブができていたのは言うまでもない

 しかし彼らの持ち帰った敵のデータは彼らの作戦会議に大きく貢献した

「対空能力はないと思われる」

「使用しているのは三大勢力のモビルスーツのキメラ」

「ゲリラではなくどこかの武装勢力かもしれない」

「敵要塞の砲門数は戦艦クラスと思われる」

 

「以上のことが今回の偵察で判明しました」

「ジオンやザフトではない……」

「新勢力……と言うわけか」

「そのため敵要塞攻略時は我が大隊の総戦力で向かいます」

「それはいいが地上戦は厳しいのではないのか?」

 ラウルが手を上げながら発言する

「それはそうです、そのため以前より進めてきたある“モビルスーツ”を使います」

「まだあるのか?貴公の新型モビルスーツは?」

 

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