乃蒼side
「はぁはぁはぁ、大喜!!」
大喜「うおっ!びっくりした!そんなに慌ててどうしたんだよ、」
「昨日お母さんから聞いたんだけど、大喜が俺を日本に残らせてくれるよう頼んでくれたのか?」
大喜「ああ、母さんに頼んで見たらさすぐ了承してくれたよ、多分乃蒼の事情も知ってるからもあるだろうけど」
「なるほどな、とにかくありがとうな!」
大喜「おう」
「って言っても最近は全然朝練に時間を割けてないんだよな、、、」
なんやかんやで親の手伝いとか、色々あったしな、、、今日は少し遅くまでやるか、、
部長「練習終わり〜、片付けに入れ〜」
部員「はーい、」
大喜「あれっ、乃蒼帰らねぇの?」
「ちょっと自主練だけして帰るわ、先に帰ってて、」
匡「あんまり遅くまでやりすぎるなよ、」
「わかってるわかってる」
スパーン!
少しずつでもスマッシュの精度は上がって来ている。でも疲れてくると落ちるのが俺の課題だな、
パシュ
千夏先輩、、まだいたんだ。本当に練習熱心だな、でもそろそろ最終下校の時間だし、一応言っといた方がいいか、
「あのー、もうすぐ最終下校時刻なんで、切り上げた方がいいですよ、」
千夏「あっ、うん、ありがとう、」
「、、、朝も早く来てるのに、放課後も残ってシュート打ってるなんて余程練習熱心なんですね、」
千夏「あー、ちょっと部活中のプレーで納得いかないところがあって、、、」
やっぱりこの人はすごいな、、
千夏「ねぇ、ひとつ聞いてもいい?」
「えっ、はい?」
千夏「この前の朝練の時に聞こえちゃったんだけど、海外に行っちゃうんだよね、その時、どうやって、気持ちを切り替えたのかな?って、、」
「あー、すみません、俺、友達の家に住まわせてもらうことになったんで海外には行かないんですよ、」
千夏「えっ、あっ、そうなんだ、良かったね、」
「すみません、大したアドバイスも出来ず、、」
千夏「ううん、これは私の問題でもあるから、」
「まぁでも、もし俺が住まわせてもらう家がなかったとして、気持ちを切り替えられるかって言われると多分無理ですね、引き摺ったままダラダラと海外で過ごしてた自信があります。」
千夏「うん、、、、そう、、だよね、あんなに毎朝朝練に来てるんだもんね、」
「それは、先輩だってそうじゃないですか、まぁでも、俺はこの体育館に、日本に、バドで勝ちたい、もっと上に行きたい、って気持ちを置いては行けないと思います。とにかくこの日本で勝ちたいそういう気持ちがあったから、一人暮らしも少しは考えてた訳ですし、」
千夏「ッッ、、、、そうだね、」
ガラガラ
大喜「あれっ、乃蒼と千夏先輩、まだいたんですか?オーバーワークは良くないですよ、」
「大丈夫、もう切り上げるから、」
千夏「ねぇ!最後に1on2やろ!」
「ああ、俺はいいですよ、大喜がやってください」
千夏「えっいいの?」
大喜「あいつは大丈夫ですよ、俺が相手します!」
大喜「はぁはぁはぁ」
千夏「ちょっと休憩しよっか、」
大喜「すみま、げふっ、せん、、」
千夏「さすがバド部!いい動きだね」
大喜「俺のお母さんが元バスケ部で昔一緒にやってたんです、」
千夏「一緒だ!バスケはやろうと思わなかったの?」
大喜「チームプレイが、苦手みたいで、」
千夏「ごめん、」
「まぁ大喜はバドバカだしな、」
大喜「それは乃蒼もだろ!乃蒼ならわかるだろ?バドの一人でコートにたって、全責任がのしかかってくる感じ、俺はあれが好きなんです。勝っても負けても、俺のお陰で俺のせいですし、」
乃蒼「まぁな、、」
千夏「なるほどね、納得した。だから2人ともあんなに練習熱心なんだ。」
大喜「先輩に言われても、、」
千夏「せっかく褒めたのに、」
大喜「だって先輩、中学の引退試合、翌日も練習してたじゃないですか、あの後ギリギリのところで全国に行けなかったって聞いて、そんなに悔しがれるほど練習したんだな、って、」
大喜が千夏先輩に惚れたのはその出来事って言うことか、、
思えば俺達もあれに倣って朝練にも真剣に取り組むようになったんだよな、、
千夏「忘れてた、、、」
千夏先輩、、、泣いてる?
教員「お前らーそろそろ帰れよ〜」
「はーい」
コロン
あっ、ボールカゴから落ちちゃってる、拾ってあげよう、
「あっ、」
千夏「ふふ、ありがとう」
「いえ、」
なんか嬉しそう?