あの日の向こうへ   作:希空0123

3 / 4
あの日の向こうへ3

大喜side

「はよっ、」

 

やべえ、寝坊した。

 

母「今日はトレーナー持っていかないの?」

 

「いいや、暖かいし、」

 

母「せっかく洗ったのに、、」

 

「スマン、スマン」

あれっこの雑誌って、、、

「千夏先輩!!」

 

母「あらっ、大喜、その子知ってるの?」

 

「い、いや知らないけど、、、」

 

母「実はその千夏ちゃんのお母さんと昔チームメイトだったのよ、」

 

「は!?」

めちゃくちゃ接点あるやんけ、、、

 

母「たまに連絡はとってたんだけど、こんなに立派になってるなんて思わなかったわ、でも、残念よね、海外に転勤だなんて、」

 

、、、、えっ?

 

母「3月半ばには引っ越すんですって、寂しいわ、、」

 

そういえば!!

 

母「大喜!?」

 

転勤?海外?なんだよ、なんだよそれ!!

本当にそれでいいのかよ!?毎朝1番に来て!誰よりも練習して、あんなに悔しいっていう感情も持ってるのに!その気持ちも今までの努力も目標もチームメイトも全部、全部!ここに置いていけんのかよ!?

 

乃蒼「ちょっ大喜!?そんなにダッシュしてどうした?」

 

「乃蒼!!ごめん今は千夏先輩に用があるんだ!」

 

乃蒼「用って、、、」

 

「また後でな!!」

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、」

 

千夏「猪股君、どうしたの?」

 

「千夏先輩!インターハイ!行ってください!!俺は千夏先輩に教わったんです!目標に向かって毎日コツコツ努力することも、前を向き続けることも、だから諦めないでください!親の転勤とか自分自身以外の理由で海外なんて、、そんなの、、、、」

 

乃蒼「なぁ、大喜、千夏先輩が海外に行くってやっぱり本当なのか?昨日俺に聞いてきた時点で予想はついてたが、、、」

 

「俺の母さんが、千夏「ごめん、海外行かないんだ」

 

「「えっ?」」

 

千夏「正確に言うと家族は行くけど、私は知り合いの家に住まわせて貰うことになって、」

 

あれっ、、もしかして俺、突っ走った!?

 

乃蒼「千夏先輩も住まわせてもらえる家見つかったんですね、、良かったです!」

 

「乃蒼、どういうこと?」

 

乃蒼「昨日俺に、海外に行く時の気持ちの切り替え方聞かれたんだけど、俺は大喜の家に住まわせて貰えることになったし、これといったアドバイスは無かったから、なんとなく申し訳なかったんだよ、、」

 

千夏「そんな!乃蒼君が罪悪感感じることじゃないよ、でも、乃蒼君は大喜君の家に住まわせて貰ってるんだ、、、」

 

「はい、俺が母さんに頼んだんです、、それと千夏先輩、すみません、急に突っ走ってしまって、」

 

千夏「でも、すごく悩んだんだよ、家族と離れるのはやっぱり寂しいし、だけど中学の部活を、引退した時のことを思い出す機会があったり、私がバスケに向けてた思いを再認識する機会があったりして、全国行きたかったなって、諦めたくないなって、」

 

「君たちのおかげだよ!ありがとう!猪股大喜君!猫田乃蒼君!」

 

千夏「またみんなでバスケしよ!」

 

乃蒼「今度はバドもやりましょうよ」

 

千夏「うんいいよ!」

 

 

 

 

 

乃蒼side

 

今日から大喜の家にお世話になる。そのためにもちゃんと挨拶しておかないと、

 

 

母「乃蒼〜そろそろ行くわよ〜」

 

「はーい!」

 

 

 

 

あれっ、あそこにいるのは千夏先輩?なんで大喜の家の前にいるんだろう

 

「千夏先輩?」

 

千夏「あっ、乃蒼君!ちょうど良かった、今から挨拶しに行くよ、」

 

「挨拶って、、、まさか、」

 

千夏「私も今日から猪股家にお世話になるの、だから同居人として、乃蒼君もよろしくね?」

 

「はっ、はい〜?」

 

大喜母「すみませ〜ん、待たせてしまって」

 

母「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」

 

千夏母「本当に助かるわ」

 

大喜母「困った時はお互い様ですよ、じゃあ上がって、」

 

「あっ、はいお邪魔します。」 千夏「お邪魔します。」

 

 

大喜「あれっ、乃蒼?」

 

「おはよ、今日からよろしくな」

 

大喜「そういえば今日からだったか、こっちこそよろしく」

 

千夏「おはよう」

 

大喜「なんで千夏先輩が家に!?」

 

大喜母「あら、大喜、起きてたの、こちら鹿野千夏ちゃん、今日から住むことになったから」

 

千夏「よろしくね」

 

大喜「なんだって!!」

 

 

大喜side

まさか千夏先輩が家に住むなんて、、、

 

 

千夏「今日からお世話になります。鹿野千夏です。」

 

乃蒼「同じく今日からお世話になります。猫田乃蒼です。」

 

「「ようこそ猪股家へ!」」

 

父「良かったな大喜!うちが華やかになって」

 

そんなレベルの話じゃない!!

 

千夏先輩の私服が見れるだけで大変なことなのに、、うちの階段登ってるし!お母さんと台所たってるし!お寿司食べてるし!!

 

こんなの耐えられるか!!

 

コンコン

乃蒼「あー、乃蒼だけど入っていいか?」

 

「あ、ああ」

 

乃蒼「よっす、改めてありがとうな大喜」

 

「それは全然、、」

 

乃蒼「なぁ、やっぱり千夏先輩のこと好きなの?」

 

「えっ!!!」

 

乃蒼「おまっ、声でけぇって、まぁそういうことなんだろうけど」

 

「なっ、」

 

乃蒼「お前、、顔赤くなってんぞ、、まぁ良かったじゃねぇか、お近づきになれて、」

 

「、、、たしかに嬉しいけど、あんなに覚悟を目の当たりにして、俺と恋愛してくださいなんて言えないよ、だからさ、思ったんだよね、俺もインターハイ行こって、、」

 

乃蒼「なるほどな、大喜らしいっちゃ、大喜らしいけど、、、正式にライバルが増えたっての、、、」

 

「乃蒼もインターハイ目指すの?」

 

乃蒼「まぁな、そのために日本に残ったみたいなところあるし、何よりお前のライバルでありたいからな、置いていかれっかよ、」

 

「ッッ、、やっぱ、かっけぇな」

 

コンコン

 

千夏「大喜君?お風呂どうぞっておばさんが、、」

 

部屋着!?しかも風呂上がりでいつもより色香が、、、

 

乃蒼「はぁ、、、」

 

おい乃蒼!いまため息ついたな!!

 

 

「こ、これ読み終わったら行きます!!」

 

乃蒼「それじゃあお邪魔そ 大喜「待て」

 

乃蒼、絶対に逃がしはせんぞ、この際乃蒼にも千夏先輩の色香に惑わされてもらおう

 

大喜「お前もこれ読みたがってただろ?一緒に読んでから行こうぜ?」

逃げるなよ?

 

乃蒼「ソ、ソウダッタナー」

 

千夏「それもしかして今週のジャンプ?引越しでバタバタしてて今週まだ読めてないんだよね、」

 

助けろ乃蒼、、、

乃蒼「(どんまい大喜)」

 

「よ、良かったら貸しますよ!」

 

千夏「いいの?」

 

「これぐらい全然、、」

これ以上近づかれたらやばいし、

 

千夏「(ニコニコ)」

 

「なんですか、」

 

千夏「良かったっと思って、やっぱり人の家で暮らすのは緊張するし、親同士は親友でも私は数回あっただけで、朝練で見かける大喜君に、同じ境遇の乃蒼君がいてくれて、こうしてジャンプ貸してくれて、安心した。」

 

乃蒼「そ、それは良かったです、、、じゃあ俺もそろそろ風呂の準備してきます。大喜!先入ってるぞ〜」

 

大喜「うん!」

 

千夏「ふふ、またね」

 

 

 

俺も一応男なんだけど、先輩は男と一緒に住むことをなんとも思ってないんだろうか、そうしたら俺ばっかり、バカみたいじゃん、、

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

乃蒼side

 

ふぅ、最近はバタバタしてゆっくり浸かれてなかったもんな、久々の湯船はいいもんだな、、

 

コンコン

「はーい」

 

千夏「乃蒼君、ちょっと話さない?」

 

「あっはい、どうしました?」

 

千夏「やっぱり、他所の家に住まわせて貰うのは緊張するね!」

 

「先輩は特に、お泊まりとかしなさそうですもんね、でも分かります。俺も緊張してますし、」

 

千夏「乃蒼君には改めてお礼を言いたくて、日本に残る勇気をくれたのは君だったから、ありがとう!」

 

「、、、そうですか、」

 

千夏先輩、お風呂上がりも相まってかわいいな、、こりゃあこんなの見たら大喜は心臓止まっちまうな、俺も危なかったし、、、この人は自分がかわいいこと気づいてないのか?

 

「先輩のお役に立てたなら良かったです。」

 

千夏「うん、それだけ言いたかったの、じゃあね、おやすみ」

 

「おやすみなさい」

 

 

 

大喜が惚れる気持ちがわかったぞ、、、、

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。