夢の異世界へ   作:如月ユイ

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第五話

さて、周囲確認はあらかた完了した

俺…私?まあ俺なりに考えた結論は、この武器が使えなくなった場合とこのステージをクリアした後に使えるのかどうかが鍵だと結論

 

全く、めんどくせぇな…持ち物の確認をしたが煙草や他の道具は何も持っていない

身軽で嬉しいことこの上ないな、などと皮肉な考えを持ちつつ立ち上がりまた歩き出す

ゴール地点がわからないまま適当に歩き出す

最悪はちょっとした裏技を使うつもりだ

 

しばらく曲がり直進しを繰り返しているとまたゾンビを見つける

さて、ここで実験の一つをしてみよう

 

大体のゲームやアニメや映画ではゾンビは音に反応してる

俺は素足になって靴を片方、ゾンビの奥の曲がり角目掛けて投げつける

落ちた靴からは音が鳴る

俺は動きを止めているので音は出ない

だが、ゾンビは見向きもしない

つまり音ではない

何となくは想像ついていた…音が行動条件なら銃声に向かって歩く

だが実験は大事だ

 

次は匂い

俺は靴下を脱いでゾンビの顔に投げつける

これには反応があった

本来ならこの後に視覚があるのか実験したいのだが道具もないので実験のしようがない

 

俺はゾンビにゆっくりと足音を立てずに足元を通り過ぎる

落ちた靴下と投げた靴を回収してしばらく匍匐前進して曲がり角を抜けて立ち上がる

全く、気持ち悪いゾンビだ

 

あの感じは匂いだな

匍匐前進してる時も鼻がすんすんと鳴らしていた、バレなかったからよかったけど…

 

そう考え歩いていると足音が聞こえる

俺は壁に背をつけ足音の方角を探る

 

 

探るのは無駄だった

曲がり角から刀を携えた金髪の男が出てきた

 

壁に背をつけた俺を見つけた人は俺に刀を向けて喋る

武器と身体能力を考えれば勝ち目はあるが、2人しか居ない扉の中の生存者

潰し合いをする必要性はない

そう考えて両手を上げる

 

攻撃の意思はない、言葉が伝えられないのであればこれに限る…と思う

 

男はしばらく刀を向けたまま俺の目を見て刀を鞘に戻す

わかってくれて何よりではあるが、向こうがいつアクションを起こしてもいいように逃げれる準備だけはしていた

 

しかし意外なことに向こうも両手をあげて近づいてきた

さて、ここから次の問題は意思疎通だ

ある程度の世界で言葉が通じない

だがこの世界では半々でわかるっぽい

向こうが何を言ってくるか、わかればいいのだが…

 

つかこいつ遠慮なしに近付いてくるな

距離にして1メートルもないほどだ

俺は念の為に両手を前に出して止まれと合図して3メートル下がる

1メートル以内は普通に刀が届く

 

 

あの、言葉は通じますか?

 

 

その言葉を聞いて思考が停止した

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