「「「いただきます!」」」
……この一家は独特だ。いい意味でも、悪い意味でも。
「これ食べるかい?」
「ありがとうございます、二刃さん」
「まったく、いつになったら敬語抜けるんだか」
「いつまでも師匠は師匠ですよ」
「……そうかい」
夜桜二刃。10代目夜桜家次女。夜桜式柔術「しだれ組手」の達人であり、俺の師匠だ。
昔二刃さんと出会ってから、いろいろなことを聞いた。そのまま流れで弟子入りしたんだっけ。
懐かしいな。
「ところで柘榴」
「……っん、どうしましたか凶一郎さん」
「太陽はどうだった」
「!」
朝野太陽。夜桜家10代目当主の夫。六美さんとは同級生らしいけど……。
「精神性はクリアかな。この調子で行けばすぐに
「ほう……お前がそれを言うか」
「え?え?」
「そういえば太陽には説明してなかったな」
「凶一郎、説明してやんな」
「何故俺がコイツに?」
本当にこの人は、六美さんの夫としての太陽が嫌いなんだな……。
「……はぁ。いいかい太陽。
「そんなものが……」
「それと同時に、プロを証明するものでもある。あたしら兄弟は全員持ってるぜ」
「下から
「……あれ、柘榴さんは?」
「俺はまだ
「お前ならすぐに
……それは買いかぶりすぎですよ、凶一郎さん。
「いや、俺は太陽の辿る路が見たくなった」
「!」
「それって……」
「
「お、俺は構いませんよ!」
「いいんじゃねえの?」
「俺も良いと思うぜ」
「うん。柘榴兄ちゃんがそう言うなら」
「七悪、俺はお前の兄じゃないぞ」
「ごめんごめん。……辛三兄ちゃん?」
「あ、俺も賛成。俺達の知らない側面で太陽を見れるのは、太陽にとっていい糧になる」
「あたしも同意見。どうだい凶一郎、六美」
「私は賛成だよ」
「……六美がそう言うのなら、いいだろう。だが……もしも太陽が
「ってことは?」
「太陽が
・・・・・
夕飯も食べ終わって、それから少し時間の経った頃。
「今、家が大変なんでしょう?いいんですか、俺と散歩なんて」
「大丈夫、問題ないさ。それに……久しぶりに束音と話せる機会だからね」
「……そうですか」
……やっぱり、いつ見てもかっこいい。二刃さんは俺の憧れだ。
「それで、要件はなんですか?」
「ん?」
「とぼけないでください。ずっと気づいてましたから。晩御飯の時から、ほんの少し動きがズレてた」
「……流石、あんたの触覚だね。……凶一郎でも気付かなかったレベルのものに気づくなんて」
「家族には誰も?」
「ああ。……束音」
そう言って、二刃さんは俺に向き直る。
「……あんたと初めてあったのは、あたしが